通り雨を
息継ぎしながら
ぼくたちは急いでいた

離れることを
急いでいた


 手のなかの熱は
 次から次へ
 一秒後

 つよくなろう、と
 {ルビ翳=かげ}りをひそ ....
豆電球の灯り  息を落とす ひとり
 幸せに ほろり  熱を分ける ふたり

夜の海を渡り 繋ぎ合う 鎖
 それは つまり 朝焼けに ニ ....
ひとりきり頬杖ついて
ため息つく雨の午後
紫陽花の青い花びら
みつめては悲しくて
まるで報われない恋に落ちた
悲劇のヒロインみたいに
あなたが好きよ
くもりガラスに書いてみても
このせ ....
あい で空中はべたべたしている
ことのロウディングは、火の車なのか
潜って息をする世界のなかに
金を食べる魚、うまれたときから
何がそこから見えるの
尾を振らして遊泳 
砂糖菓子は水に溶け ....
花を褒めるような言葉で
君を傷つけてみたい
月を愛でるような文字で
君に刻んでみたい

どんなにやさしくて
気持ちのいい言葉も
押し開くことのできない
君の肌の下
暖かいものが満ちた ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
驟雨きて あわてて上る物干に
後より夫も手助けにくる

クレーンにて運び込まれし銀杏の木
菰に巻かれて道に横たふ

北山は時雨るるらしく雲たれて
行く手に燕低く飛び交う
好きなところを数えるのは
大天井岳のてっぺんで星を
数えるようなものだから
その暗闇まで含めて
全部が好きなんだ

そしたらあなたは私を
うそつき、と言った

ほんとうには
遠かっ ....
不意に
日記日和だと感じた日は
ペンを
離さないで過ごす
 
夢で見たことや
その日にあったことを
全て
日記につける
 
 
例えば
夢に出てきた男の子が
かっこよかった、 ....
灰色に染まる
明くる朝の空は
じっと、目を閉じて
眠りを誘っている
 
少し湿ったような
生温い風が、吹くと
慌ただしく舞っていた
木の葉たちまでもが
眠りについてしまった
 
 ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
あなたを睨む

眼が痛む


守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
 ....
二十一世紀の
ある青年は日々 
( 姿の無い誰か )が 
自分を呼んでいる気がした 

 *

二千年前の遠い異国で 
ある村の漁師は湖の畔に立っていると 
背後を誰かが通りすぎ 
 ....
 
 
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
たずねびと。わたしはここで生きてます あの日のあだ名で検索してよ


君に似たプロフ見つけて手を止める。こころにあしあと残したかった


友人と呼べぬあのこも「友人」と呼ぶしか ....
七分袖のボーダーTシャツに
リネンの濃紺ジャケットを羽織り
干して乾いたチノーズを穿いているけど
やっぱりチノパンは塩水に濡れて
少しダボダボになったやつが好きだナ
 (不自然に重いし、
 ....
桜花を散らせ
次の季節が吹かせる
湿った風に
なびく美しさを隠したまま
洗い髪みたいに
君は濡れている

よこぎる鳥を数えるように
ひとつひとつ忘れていく
透明な霧の向こう、輪郭
 ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
 
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
 
夢、見ている
 
 
**
 ....
数週間かけてつくった 
富士山の大きいパズルも 
遂に最後の1ピース 

・・・というところで 
頂上のましろい1ピースが 
無い・・・! 

わたしは探す 
目を血走らせ 
床を ....
ただ、ただ、幸せになりたい
そう思うのは罪ですか?

ただ、ただ、強くなりたい
そう目指すのは無駄ですか?

許してくださいそんな都合のいいことを言わないが
もう僕は忘れれるよ、ごめんね ....
ひらひらと蝶と魚影に紙吹雪

風の支配 村人たちは生き戦

外した眼鏡を水田に蛙現れる

花多く残像にして這う稲妻

錆びるまで湖にすそひたす喪主

ミカの怒り裏返しに口だけ見え
 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに

くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
おやつを我慢しては 花火を買った

刹那の輝き 一瞬の煌めき


向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる

緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
地下道の便所の前に 
何も書かれていない 
真っ白な短冊が 
くしゃりと折れて 
落ちていた 

無人の通路に 
夜の靴音を響かせながら 
便所を通り過ぎる 

Tシャツの背中を  ....
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
CQCQ
これから
ハイウエイを逆走します

アクセルを
思いっきり踏みます

みんな青くなって
右へ 左へ

ハイウエイを逆走します

走行車線と追越車線
ちょうど
うま ....
もう
やめようかと思うんですよね
仕事

そういったあと
君は
じっと空を見上げて

道ばたにしゃがみ込み
嘔吐する

それは
あっという間の出来事で
君は
泣いてなどいな ....
”初心、忘れるべからず!”で、久しぶりにこんなのを書いてみました。見崎 光ぶしをご賞味あれ(笑)




一人、夜空を見上げています。
一つ一つ星を数えては、
あなた探しに没頭しています。

「ねぇ ....
きしむ音がするので
地面を見ても
虫が死んでいるだけで
何がきしんでいるのか分からない

きしむ音がするので
遠くを見ても
「きしめん」の旗が出ているだけで
何がきしんでいるのか分から ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飴細工- 千波 一 ...自由詩21*07-7-11
ふたり- 北大路京 ...自由詩9*07-7-11
ヒロインみたいに- 未有花自由詩20+*07-7-11
シュガー- 唐草フウ自由詩6*07-7-11
トレジャー- たりぽん ...自由詩9*07-7-11
つばさいす- 木立 悟自由詩1407-7-10
30P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-10
コマクサ- たりぽん ...自由詩12*07-7-10
日記日和- 山中 烏 ...自由詩4*07-7-10
催眠術- 山中 烏 ...自由詩607-7-10
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
初夏の人- A道化自由詩18+07-7-9
風ノ人- 服部 剛自由詩7*07-7-9
動物園- たもつ自由詩2907-7-9
「mixi」__ミクシー- Rin.短歌16*07-7-9
デッキシューズと貝殻- atsuchan69自由詩11*07-7-9
烙月- たりぽん ...自由詩907-7-8
創書日和「星」_星願- 山中 烏 ...自由詩13*07-7-8
幸福のピース_- 服部 剛自由詩8*07-7-8
cloud- 黒沢華虚自由詩7*07-7-8
ファブリカハウ- 黒川排除 ...川柳907-7-8
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
平成十九年七月六日_十八時八分- むさこ短歌9*07-7-8
また夏が来る- 北大路京 ...自由詩28*07-7-8
白い短冊_- 服部 剛自由詩10*07-7-8
ごしきの短冊- Rin K短歌31*07-7-8
逆走- umineko自由詩2*07-7-8
夕涼み- umineko自由詩5*07-7-8
恋愛詩〜七夕バージョン〜- 見崎 光自由詩4*07-7-7
きしむ音- ふるる未詩・独白11*07-7-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157