もっと寒くなれば人類絶滅す プールの温度計こすり続ける


指先のあれが食われる雲なのだ 小さいくもはみんな私だ


君の産む愛の結晶その産声ジョンと名づけたぼくのあやまち


夜、 ....
夕暮れに爪を切る
夜 爪を切ってはいけないよ  と
いつか誰かに言われたから

冷たい風に
見上げれば
うすくうすく うすい空色
ほそくほそく 細い三日月

泣きたいほどに
 ....
こうえいの
ぷうるで
しんでいるかのように
ひとが
かんせいをあげている

いきているひとは
ときおりじょうずに
しんだひとの
ものまねをしてみせる

そして
みずのしぶきをみ ....
恋圧上昇高恋圧つらい恋には涙で憐分調整。



恋肝瓶詰め塩漬け涙で味付けしょっぱい失恋ちょっぴりね。




遠恋恋々年々えーんえーん未練三年練るば ....
夜の、
雨の、
それぞれのゆくえを
ひと色に染めて
あかりは桜色

煙る雨の甘さ、
舞う花びらの温み、
絡めた指が
やさしさを紐解く
夜に、
雨に、
焦がれる桜

時計の針 ....
なをかけ
そらす

わにゆれ
くいる

つつしむ
よるに

こびんの
はおと

すめない
つちに

とべない
かぜに

まつうた
うたう

はなれぬ
はると ....
みちている
ろじょうに
ひと
もしくは
ひとにちかいものの
こえ


こうさてんに
まいにちあった
はなは
いつしか
おかれなく
なった

あのひとも
どこかで
は ....
長い耳のようなものに
巻かれている
なでてみると
自分の耳なのだと気づく
近くでは耳が産まれている
いくつかは知っている耳で
いくつかはよくわからなかった
産まれてきた耳は
自ら声を発 ....
私は元来
無口な男でありまして
うっかり、思慮深く思われがちですが
それは、本心を秘めている
というより、むしろ
現すタイミングを計れない
どうにも不器用な人間なのです


何か言わ ....
ぬくもりだけを信じると
深呼吸できない、抱擁
信じて強くなれる
糸電話の決意

遠くでも近くでもない場所から
わざと小声でささやく
から、やさしい距離
保ち続けて

メールのない夜 ....
人は屋根をつくった
雨から家族を守らなければならない
自らの肉体を守らなければならない
濡れてはならない
濡らしてはならない
壁も柱もつくることを忘れ
屋根だけがどこまでも広がっていった
 ....
ざわめいている
てと
てあしと
あしと

ならんでいる
そして
すこし
おしかえし
ている

ひとは
よなかに
やさしく
しんどうする

ざわめきを
すみずみまでつた ....
ねえ、
昨日の夜は何してた?

私は眠れなくて星を見ていたわ
あの星は、あなただと決めて
一番明るくて、まっすぐ私を見ていた

あなたの星はキラキラしてて
すっごくキレイで
私は悲し ....
 


  「最後のネジ」

      

          僕のネジがとれかけている。
         このネジがとれてしまったら
         僕は動けなくなっ ....
あっ 

と九十過ぎの{ルビ老婆=ろうば}が言うと 
黒い杖はエレベーター十階の 
開いたドア下の隙間にするりと落ちて 
奈落の底で 
からんと転がる音がした 

「 杖も毎日使われて ....
我が身に寄りかかる雨は
遠き地の君の涙か
悲しみに塗れるその色は鮮血
今はただ
何を信じて今日まで来たのか
それすらわからなくなった君がいる
罪があり罰がある
救済という言葉の影には
 ....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく


奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
寝過ごす街に喝を入れるのは
ピンヒールの靴音

一年中食べ過ぎたり、飲み過ぎたりする街が
眠り姫の物語する季節は春

ぽっかり微笑む陽射しに
散歩中の乳母車の赤ちゃんも
営業中の働 ....
空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた

ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
 最果で
 今年最後のさくらが咲いている


あの日、工場の辺りにはやっぱり同じような工場がたくさんあってね、その中ひとつの敷地に桜の大木が並んである。
バスも届かないくらい、おおきな桜だ。 ....
君は
君の家に入らない

雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている

私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく

 ....
むずかしい顔をしていても
だれかに名前を
許すとき

見えない風に
腕だけ乗せる、ような
わたしはひとつの窓になる


だれかの背中のさびしさに
おもわず声を
かけるとき

 ....
脱税しました
空は晴れていました
脱税したお金で
スポーツカーを買いました
お金が足りないので
模型のスポーツカーでした
海の近くでした
風に匂いがありました
一輪車が得意でした
上 ....
こくどうぞいの
みんかの
せまい
げんかんさきに
すいそうが
ほうちされている
あまみずがたまり
みずは
じょうおんのまま
やはり
ほうちされている
かつて
そのなかには
ち ....
例えば。
それが三人称で、
神の視点で書かれているとすれば。
神の背格好や学歴、
食べ物の好き嫌いから、
性的嗜好に、
初体験の年齢と相手とその満足度まで。 ....
ああ
気づいた
見つけてしまった

しあわせ、という奴を

そう、それは
いまここで
モニターを眺めながら
誰かの{ルビ詩=うた}を読むことや
キーボードに指を踊らせること
ふと ....
      1

眠れない夜は、
アルコールランプの青白い炎に揺られて、
エリック・サティーのピアノの指に包まれていたい。
卓上時計から零れだす、点線を描く空虚を、
わたしの聴こえる眼差し ....
月の裏側に座って
フルートを吹いている
あなたがいた

虹の上を歩いて
口笛を吹いている
あなたをみた

海に潜って
魚たち相手に
指揮棒を振っている
あなたをしった

森の ....
太陽    なのか?

がのぼったまんまだ

もう ずっと

ぐっしょりと潤んで


乾かして

からからに

ぼくらを

見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ

 ....
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
止まれ!!- ピッピ短歌707-4-21
三日月- さち自由詩9*07-4-21
くんれん(ものまね)- たもつ自由詩607-4-21
「_しょっぱい恋々。_」- PULL.短歌4*07-4-21
桜色の夜- LEO自由詩31*07-4-21
古蝶石流- 砂木自由詩13*07-4-20
くんれん(こえ)- たもつ自由詩607-4-20
耳の産声- たもつ自由詩1007-4-20
太宰ヒラメ- 佐野権太自由詩41*07-4-20
月への糸電話- たりぽん ...自由詩1107-4-19
屋根をつくる- たもつ自由詩1607-4-19
くんれん(なみ)- たもつ自由詩907-4-19
ねえ、- ふるる自由詩9*07-4-19
最後のネジ- ae96自由詩607-4-19
古い杖- 服部 剛自由詩12*07-4-18
雨が似合うから- アマル・ ...自由詩407-4-18
耳の産声- 望月 ゆ ...自由詩29*07-4-18
*春に過ごす*- かおる自由詩11*07-4-18
ヴィーナス・ブリッジⅡ- Rin K自由詩32*07-4-18
最果の春- soft_machine自由詩23*07-4-18
雨の犬- 藤丘 香 ...自由詩43*07-4-18
少し妬けた- 千波 一 ...自由詩13*07-4-18
脱税- たもつ自由詩1307-4-18
くんれん(ねつ)- たもつ自由詩807-4-18
「_例えば。_」- PULL.自由詩9*07-4-18
空虚- MSK自由詩5*07-4-18
春のための三つの断章- 前田ふむ ...自由詩33*07-4-18
いつも_どこにでも- 乱太郎未詩・独白11*07-4-17
- 水町綜助自由詩24*07-4-17
水晶夜- 石瀬琳々短歌21*07-4-17

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