しっとり、これは
濡れるために、素足


群れる草の土に冷たく踏み入り
行き場を失くしたことのない、
何処にも行かない、素足でした、濡れるために


こっそり、あれは ....
わが友 きみも 
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
空が地よりも明るい夜に
ひとり鉄路の内周をゆく
なだらかな緑の
揺れつづける闇


雨と雨のあいだが泡立ち
ひるがえる白
ひるがえる光に
動かぬものは四角く抱かれる
 ....
地底人さんの朝は早い。

日の昇る前から働いて、
せっせせっせと働いて、
日が暮れたって、
月が笑ったって、
まだ働く。

地底人さんは穴を掘る。
くる日もく ....
しどけない姿で
君はうっすらと頬を染め
あられもない姿で
君は左手を背もたれに預ける

横顔はうつらうつら
淫靡な夢に眼差しは宙を漂い
噎せ返る密林のざわめきは
VooDooの魔笛
 ....
かくすためだけの
キャミソールに飽きて
このごろは いつも
はだかで過ごしている


夏はまだ
わたしの腰の高さで停滞している


午後4時をすぎると
夕凪に 夏がとけてゆく
 ....
強い信念があれば
幼子の指一本で
巨人を倒すことも出来る
二機の飛行機が
大国の象徴を滅ぼしたように

しかしその信念は歪んでいたために
多くの生命を無駄に奪い
 ....
水槽に知らない虫が湧いているそれはそれとして夏は過ぎゆく

六甲のおいしい水を買い占めてもうすぐ君は火星に帰る

部屋中の精密機器は引き出しへ理工学部の多田君が来る

雨上がり気付かず傘を ....
おおきなお空の、
でっかいおめめさん。

まんまるね。
あかるいね。
あったかいね。

お空を見上げたら、
いつもあなたがいるの、
いつもあなたが見ているの。 ....
満月とは中秋の名月
ゆらゆら揺れる水面にて
時と戯れる


満月とは君の面影
苦しい時も笑顔を絶やさず
額の汗をそっと拭う


僕は忘れたりしないよ
君の優しさを


君は ....
    街の上をはばたく銀色の
    カフカの羽
    群れは一勢に
    うなづくように地を見る
    陽に焼けた砂の道を見る
あの子は逝ってしまったのよ
夏の名残の陽射しが注ぐ朝の庭で

何度か苦しそうに喘いで
だけどそのうち眠るように
少しづつ少しづつ
呼吸が弱くなって

愛するみんなが見守る中で
頑 ....
ごらん あれは
眠りの間際の窓辺たち
ごらん あれは
烏賊を釣る船の漁り火
人々の暮らしは在り続けていてくれる

汗をにじませながら
涙をうるませながら
人々の暮らしは在り続けていてく ....
そらをみているとね 

 何にも

いらなくなるよ 

 何にもほしくなく 

さえする 

 ひとは いっぱい

ほしいものが あるけれど 

 空は それを 忘れさせて ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
朝は青色
昼は赤色
夜は紫色

明け方、虹色
生まれ ささげ 手わたし 去る
鏡のなかに増えてゆく
誰もいない家並みに
打ち寄せるすべての見えないもの
やわらかく 冷たく
悲しいもの


暗がりに立つ光の線が
自 ....
わたし、という曲線を
無謀な指が
掌が
少しの優しさも無くなぞる


書院窓の向うでは
秋の長夜の鈴虫が
交尾の羽音で月の影絵を滲ませて


こっちにきて
こっちにきて、と ....
ぽくぽくと砂埃の道を
踵の低い靴で歩く
道端にときおり現れる
柿の木の下で
風に吹かれて和みながら

寂れた雑貨店は
小さなオアシスのように見えた
冷蔵ケースのコーラの瓶の
くび ....
クリープ現象で
夜をすべる
アクセルを踏みそこなった右足で
有明ランプをまたぐと
すこし遅れて
あした が きょう になる


うしろへと流れる景色を手がかりに
恋人だったはずの
 ....
緑の木々がゆらめいたり
遠くのコオロギが聞こえるということ

低い雲が重々しく北へ向かったり
小窓でレースのカーテンがはためくということ

白い水鳥のひと群れが南へ進路を取り
黄色い砂粒 ....
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
 ....
鳥が飛んでいる/秋の日に
鳥は何故に空を飛ぶのだろう/
わたしは呪縛のように生まれ/
そして大地から/
脱することができない/

飛行するものは全てきっと/
優しい何かで作られているに違 ....
高校生だった僕は
泣いて
泣いて
チンピラに憧れて
チンピラになりたくて
夜の街を歩いていたのです

高校生だった僕は
お金も無くて
遠くに行けずに
ただ地元の真っ暗な商店街を
 ....
男がケンタの二人掛けテーブルに座り
何やら絵を書いている
風体には似つかわしくない童話の挿し絵
雰囲気には似つかわしくない
どこまでも明るく優しい印象の絵


そんな男の斜め後ろで
僕 ....
一夜の戯れ 夢や現つや
うす桃色の 紅のゆくへや

君の御手の うなじに触れなば
わびし心に 月の灯らむ
荒れ野の果ての 草木を分けて
あえかなる身に ....
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
寂しがりやの人格は
寂しさを乗り越えるためのもの
生まれてきた日
愛に溢れていたことを


ただ思い出すだけ


臆病な人格は
おそれに立ち向かうためのもの
小さな手足をして ....
窓の
繊細な網目を透過し
すらすらと寝室の私の乳房へ浸透するのは
透明すぎるから、透明すぎるからです
空気中の夜
に含まれる鈴の
リ…
その中には、鈴、それは
リリ…
 ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビューティフル- A道化自由詩1905-9-12
そろもん(友の話)- みつべえ自由詩705-9-11
異明- 木立 悟自由詩305-9-11
「_地底人さんがんばる!。_」- PULL.自由詩13*05-9-11
VooDoo_Jungle- 恋月 ぴ ...自由詩11*05-9-11
夕凪にとけてゆく- 望月 ゆ ...自由詩31*05-9-11
2001.9.11〜あれから〜- 落合朱美自由詩15*05-9-11
フラクタルとベクトルの相互不可侵性- シアン短歌1505-9-10
「_おめめさん。_」- PULL.自由詩11*05-9-10
フルムーン・フルボディ- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-10
ノート(37Y・10.4)- 木立 悟未詩・独白205-9-10
秋桜忌- 落合朱美自由詩16*05-9-10
地下水脈- 千波 一 ...自由詩19*05-9-10
そら。- すぬかん ...自由詩305-9-10
_はみだした_靴の_ために- 砂木自由詩8*05-9-10
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
横顔- むらさき自由詩3*05-9-10
ひかりから_みずから- 木立 悟自由詩605-9-9
蕾ひらく- 銀猫自由詩17*05-9-9
田舎道- 落合朱美自由詩16*05-9-9
ディスタンス- 望月 ゆ ...自由詩16*05-9-9
__僕に風がふくということ- たりぽん ...自由詩8*05-9-8
クールな大介- チアーヌ自由詩1105-9-8
引力- tonpekep自由詩7*05-9-8
少しだけ詩を書いた夜- 虹村 凌自由詩11+*05-9-8
椰子の実ひとつ- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-9-8
くりごと- 落合朱美自由詩10*05-9-8
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
思い出すだけ- 銀猫自由詩11*05-9-7
からだの鈴- A道化自由詩705-9-7

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