雨粒に濡れる蜘蛛の巣
行き交う車のワイパーは
静かに動いている
食べ残しのとうもろこしを卓に見
私は夏の訪れにについて
思いを巡らす

齢を重ねても
全く同じ夏は来ない
ただその ....
ぼくは詩を書きたい

生は悲しく儚いものであるがゆえに
生として永遠に繰り返す

今日もまた

朝の散歩をしていると
百合の詩に出会いました

朝陽を浴びたその百合の
無垢な白さ ....
白いドレスが綺麗でしょう
淡い世界に霞まない様に
紫陽花色の傘を咲かせて
君が笑うものですから

僕は蝸牛の様に煮え切らない速さで
ゆっくりと世界の湿度の中に溶け込んで
綺麗だなぁなどと ....
事故でしょうか
街は騒ぎ始めて
右手と左手を合わせるカーブは
さよならを言う前に出会ってしまったのでしょうか

空はまだ海になる前で
息継ぎも満足に出来ないまま
底で跳ねるうろこの心音を ....
少数の人を
むんずと襟首を捕まえて
生きたままに牛刀で
切り刻んで佃煮にして
それから
火炙りの刑にして
その香りを楽しんでいる
今の世には
そんなこと無いよねと
念を押したら
た ....
ラクダの描き方ばかり
練習しているので
わたしの動物園はいつも
鳴かないラクダで
いっぱいになってしまう
園内を一周する小さな乗り物に
お父さんがぽつり
乗っているのが見える
 ....
コウノトリの飛来を告げたとたん
「あなたは要らない邪魔だ」と言われた
明日への架け橋は
明日の幸せは
求められてはいないらしい
求められているのは機械でいること
物言わず働くこと


 ....
   {引用=   地球は絶えずまわり続けて
   そのうえに
   わたしたちは絶えず揺れている}




或るおとこの背広が
夜風に揺れている
その内側では
同様にネクタイも ....
体の芯に残った熱と
反発する冷やされた肌

生きることに必至なだけの
気化してしまいそうな
僕を鎮めるように降る雨は

まるで誰かの変わりに
泣いているようだね


 ....
ぼくは詩を書きたい

晴れていく朝の光に照らされて
  今日を夢見し明日を夢見し

今日もまた

朝の散歩をしていると
飛ぶ心に出会いました

朝早く雨は止み
夜明けとともに空が ....
砂で掻き取られた
昼夜の温度差の
割れ目で苦悶し
空と接する果てまで
寡黙に散在する
岩とは、ただある
と、いうことなのです

それらがこの砂漠の
紛れもない住人で
そして私は血肉 ....
この星に死が満ちるとき
歌われる悲しみは
残されたものを慰めはしない
人は孤独だ
死に逝くものだ
と宣言しても
それとて寂しさを慰めはしない

電気的に結びつかない
陽子と中性子は
 ....
?.

ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ

あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
さざなみが月を潤ませて
消してゆく二人の名前
ゆうなぎは心の糸まで
もつらせて切ってゆくのか

灯台も暮れ馴ずめば影にまみれ
境をなくす浜辺と海

こわれた砂の城に波が
さよならを塗 ....
彼の目は
像をまあるく切り抜いて

切り抜いたまあるの淵は
切れそうなほど鋭くて

(声)い


{引用=
夜中に眼球が旅をする話を知っているでしょうか。
主人が眠りにつくとすぐ ....
「わたし、ヨーデルが好きなの。」

それがぼくたちの出会いだった
未知の在庫が減少していることは
それなりに聴いていたけれど
まさかここまで及ぶとは

通行人は誰一人として興味を示してい ....
白い雲青らむ渚描いてく
    心の色は自由自在


砂浜に続く足あと追いかける
    麦わら帽子風のステップ


海の色変えてゆくまに一瞬の
    楽章を見る{ルビ波濤=はとう ....
ぼくは詩を書きたい

風を感じることができるのなら
全てを感じることもできる

今日もまた

朝の散歩をしていると
新しい風に出会いました

新しい風は
草の匂い
その緑は命を ....
引き出しの奥から出てきた
古ぼけたトランシーバー
適当なチューニングのまま
大和川、南側の土手を
ノイズと一緒に
大阪湾へ向かって自転車を走らせる

いくつもの道を横切って
いくつもの ....
物語の終えた本を
閉じると同時に
欠伸をひとつ
いつの間にか外は雨

こんなに近く
ガラスを滑る雨に
今更気づいて
覗いてみたのは
深い夜
明けること
わかっていても
朝はまだ ....
単調に繰り返される無数の足音の渦の中で、
希望を見失った盲目者は歩道を歩いていた。 
朝の足場がやけに固い。 

ガラスの壁の内側にはふたりのマネキン。 
{ルビ何処=どこ}かに顔を落とした ....
{引用=一、くじらヶ丘


 口に出してごらん
 うるおい、と
 その
 やわらかな響きは
 途方もなくひろい海の
 すみからすみまで
 満ち満ちてゆくようなものではない

 干 ....
かつていた冷凍都市を思い出すような小説書いている初夏


再放送されてる温泉番組を観ているぼくを見ているかか氏


転校生だったあの子は元気かなどおんどおんと胸打つ花火


 ....
あのときの金魚生きているよ
あなたと何回挑戦しても
ポイはすぐに破けてしまって
夜店のおじさんが呆れて分けてくれた
小さな二匹の金魚
お口をおちょぼにすぼめた金魚鉢は
ひらひら朝顔のように ....
静けさに
包まれて夜は
雨はとどまっても
星はみえない梅雨の空

肌の湿りは
空が落とした夏の皮膜
それとも重ねた体温
外灯が滲んで見える

青く蒼々と
今を映すその目に
私の ....
ぼくは詩を書きたい

楽しむことに一日を使うよりも
楽しめるものを探すことの方が
その一日は長い

今日もまた

朝の散歩をしていると
向日葵に出会いました

そこには
たくさ ....
ほんのささいな言葉でも
心がこもっていればいい

ほんのかすかな響きでも
僕を覚ましてくれればいい

ほんのささいな優しさの
心のこもった言葉があって

ほんのかすかな響 ....
水面のやさしさを信じ
身を投げる木の実の
沈んでいく運命の先を
知らないかのように
綺麗な音色だと
美邪気に笑う君に
かなしくなる

西の雲は入り日に
焼かれるからかわいそうと君 ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
 ....
ぼくは詩を書きたい

大切なのは
苦労して得たものではなく
苦労していることである

今日もまた

朝の散歩をしていると
小石の道に出会いました

まだできて間もないのだろう
 ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の訪れ- けんご自由詩806-7-8
ぽえむ君−白花−- ぽえむ君自由詩5*06-7-8
蝸牛と紫陽花- プル式自由詩12*06-7-8
うろこ- 霜天自由詩406-7-8
砂嵐の夜には- あおば自由詩2*06-7-8
循環- たもつ自由詩806-7-7
コウノトリが飛んでこなくなった日に- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-7-6
酔っ払って歩道橋で叫ぶお父さんを見つめる娘の彼氏の元カノの可 ...- 千波 一 ...自由詩11*06-7-6
夏_雨_夕立- ベンジャ ...自由詩3*06-7-6
ぽえむ君−飛心−- ぽえむ君自由詩3*06-7-6
さらさらと、砂漠を閉じこめて- たりぽん ...自由詩9*06-7-6
銀河流星- アマル・ ...自由詩406-7-5
あ、じ、さ、い。- 水在らあ ...自由詩67+*06-7-5
ブラックサンド・ビーチ- Rin K自由詩34+*06-7-5
- ふるる自由詩17*06-7-4
お茶目なゴリラはヨーデルがお好き- 千波 一 ...自由詩10*06-7-4
海の画帳- 石瀬琳々短歌9*06-7-4
ぽえむ君−新風−- ぽえむ君自由詩3*06-7-4
自転車・トランシーバー、大和川- たりぽん ...未詩・独白9*06-7-4
続きの雨- LEO自由詩8*06-7-3
路上の影- 服部 剛自由詩5*06-7-3
小詩集【くじらヶ丘にラベンダーの雨】- 千波 一 ...自由詩43*06-7-3
【短歌祭参加作品】あしたも夏でありますように- 本木はじ ...短歌14*06-7-3
母斑- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-7-3
青い目- LEO自由詩18*06-7-3
ぽえむ君−夏花−- ぽえむ君自由詩6*06-7-2
「そして言葉が支えてくれる」- ベンジャ ...自由詩10*06-7-2
ホタルブクロ- たりぽん ...自由詩16*06-7-2
最初に- たもつ自由詩1806-7-1
ぽえむ君−石道−- ぽえむ君自由詩4*06-7-1

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