空が欲しい・・・・って
ずっと想ってた
 

薄暗い部屋に
頑なに独りいる時も
 

さらに殻にこもって
傷ついた翼を
縫いつくろっている時も

 
空 空 空
歌うように ....
( 窓の外から聞こえる
( 鳥の{ルビ囀=さえず}りと共に目覚める朝 
( 全ては「無」へと消える  


毎晩 
枕は「夢」をのせている 

閉じた瞳 
繰り返す寝息 
空っ ....
ソーダの泡のような微睡みのなかで
懐かしい とても懐かしいその面影に出会った

記憶の深くに留めようと
すればするほど
表情は淡くなる
ならばこの夢でだけ覚えておこうと
思い切りこころを ....
撃ち落す
画面

落下
すると
何も書いていていない真っ白なポスターが
街中にあふれ

ついで、一斉に剥がれ落
           ち            
白いものは激しく
 ....
むせかえる 肌の匂いで 妄想す

うなぎより 冷麺よりも かきごおり(苺)

いい年の 君のうなじに あせもでき

束の間の 癒しの時間 雨宿り

花細工 萎びてもなお 花細工

 ....
空は青く澄んでいた
雲は白く大きかった
鳥は軽く自由だった

木々は柔らかくしなっていた
草花はたくましく美しかった
大地は遠く円くたいらだった

海は穏やかに荒々しく
 ....
{引用=題なんて散漫すぎてつけられぬ

           
            三十一文字の宇宙へ捧ぐ}


レプリカのゲルニカを敷きつめた部屋で健やかに生き呼吸している

 ....
ほら
こんな朝だよ
おまえはまだ寝ているこの朝を
俺は吸っているよ
この朝を

ウミスズメが
隣で
少し悲しげだよ
でもそんなことは
おまえは知らなくていい

ひらめがあわ ....
ぼくは詩を書きたい

人生を描ける人生は
意外と平凡である
しかしその平凡こそ
追い求める理想でもある

今日もまた

朝の散歩をしていると
平凡に出会いました

人は
この ....
海を見たことがなかった
見え隠れする光
あれがそうだ、と無骨な指で示された海は
たいして青くなかった、が
軽トラックが、ギシギシとカーブを曲がるたび
輝きを探して、車窓にしがみついた

 ....
約束だよ
毎日
ほんのちょっとでも
いいから

私のこと思い出して

できれば
あなたが誰かほかの
女の子と話す時

ちょんちょん、って
肩をつつく
そんな気配を感じてくれた ....
死期を知る傷病兵の夜が来て台所にて冷蔵庫唸る

瓶詰の白アスパラガス身を寄せて標本のごとひっそりとあり

乾きつつあれど鯖の眼の色は捕らまえられた日の空のあを

家々の軒先飾るべく斬ら ....
{引用=「夏の思い出」}
うつくしい足は流れに浸されて思い出の澄む初夏の温泉



涼しげなうなじを一輪緋の色の鼻緒つっかけ見つけよ花火



小さき子手綱もないのにばしゃばしゃと御 ....
服を買って着替える
着替えている途中にそば屋があったので
天ぷらそばを注文する
持ってきたのは昔の恋人だった
昔のように優しくしてくれた
着替えをしながら自分はそばだけを食べ
天ぷらは ....
今年も古い母屋の軒先に
つがいの燕が巣作りしました
生まれたての可愛い雛たちは
親鳥の帰りをひたすら待っていて
精一杯の幼い首を伸ばして
甘えたような鳴き声あげている
(なんだか可愛いな
 ....
青い青いテニスコートの結び目が
ほどける

1セット
2セット
3セット

スパン・・・                スパン・・・
と空気を切る音

その断面はゼリーのようにゆる ....
怠惰な月に{ルビ塗=まみ}れて
果実のような遊星たちと
悪戯に耽ろう
どうせ軌道からはとうの昔に逸れて
だから輪郭も幾重にもぶれてぶれてぶれて
いるから

薔薇星雲を千切ってばら撒いて
 ....
あの頃は
生まれたばかりの気分でいたけれど
あの頃の僕は
生まれてさえいなかったのだと
思う

もしかすると
こんな僕も
未だ知らないところで同じように
恥ずかしそうに
解ける ....
ぼくは詩を書きたい

一日の中で何かを創りだし
何かを残すことが一日である

今日もまた

朝の散歩をしていると
雲に出会いました

遠くまで澄み渡る青空の中を
白い雲が静かに流 ....
低い雲が覆い隠す
放牧場のある丘には
みっつの風車が立っている
ぎゅおん、ぎゅおんと
海にむかって唸って
いるはずの刻
{ルビ霞=かすみ}のように薄い雲が
まわっている時間を
見えなく ....
磨かれたノルマンの尖塔の硝子が、
ケルトのひかりを運び、
古都は、厚き信仰の素性を醸し出す。
北をめざした奥まった海流は、
度重なる落城のかなしみを刻んだ、
鉛の雨をもたらして、
午前の湿 ....
愛しきものに残された
僅かな時間が
手出しを許さず
無表情に過ぎて行く

死の匂いのする
冷ややかな居心地に耐えかねて
虚ろに庭先ばかりを見ている

こんな哀しい歯痒さのなかで
無 ....
今朝のおまえの目が
あんまり緑だから
どうしたって聞くと
やっぱり風邪だ

普段体調がいい時は
緑に茶色が散っている
水の底に見たブナ林のような
おまえの目

それが濃い緑に張 ....
あなたに笑ってほしくて

おどけて見せるけど

ふざけて

からかわれるのも

嫌いじゃないけど



本当は

全部つつんで

抱きしめて

抱きしめて

抱 ....
真夏日、沿岸部には波浪注意報が発令され
世界中の溝口さんが落下していた
親戚の少女は大きな中華鍋を持って
兄と一緒に家を出て行く
重い、と言うと兄は悲しそうに首を振った
牛の死体を引 ....
吐息に曇る夜の硝子に
時計の文字盤は
逆行をみせて
捨てた指輪の光沢の
おぼろな記憶さながらに
銀河の揺らめく
午前零時


涸れてしまう代わりに涙は
こぼれる理由を失ってしま ....
あなたが見つめている
それは、あたしという 物体に過ぎないの
だから あたしは空っぽになる
70%の水分を蒸発させて
早めにあたしを終わらせて

締まってる?ねえ仕舞ってる?
旅を続ける ....
ぼくは詩を書きたい

小さな始まりはやがて
大きな成果へと結びつく

今日もまた

朝の散歩をしていると
貝の化石に出会いました

海が遠いこの地は
その昔
遠く浅い海だった
 ....
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
ぼくは詩を書きたい

人は知らず知らずのうちに
小さな宝物を多く抱えこむ

今日もまた

朝の散歩をしていると
野に咲く花に出会いました

心の中でその花を抱え
純白な心に赤が染 ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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「永遠」_- 服部 剛自由詩5*06-6-30
夢のつづき- 銀猫自由詩20*06-6-30
白撃- ふるる自由詩8*06-6-30
初夏のほころび- 由香俳句12*06-6-30
「もっと広く感じるんだ」- ベンジャ ...自由詩8*06-6-30
三十一文字の宇宙へ捧ぐ- たたたろ ...短歌8*06-6-30
- 水在らあ ...自由詩20*06-6-29
ぽえむ君−平凡−- ぽえむ君自由詩4*06-6-29
父と、海と- 佐野権太自由詩34*06-6-29
約束- umineko自由詩7*06-6-29
See_you_later,_Refrigerator- 山田せば ...短歌11*06-6-28
【短歌祭参加作品】「なっちーのおとめちっく☆ぱらだいす・夏」- ふるる短歌11*06-6-28
着替え- たもつ自由詩10*06-6-28
スワローテイル- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-6-28
テニスコート- ふるる自由詩11*06-6-27
天体乱遊- 塔野夏子自由詩10*06-6-27
原石- 千波 一 ...自由詩13*06-6-27
ぽえむ君−願雲−- ぽえむ君自由詩3*06-6-27
風時計、雨空を文字盤に- たりぽん ...自由詩17*06-6-27
アイルランド—ダブリンの旅情- 前田ふむ ...自由詩9*06-6-26
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目を閉じて- 水在らあ ...自由詩24*06-6-26
言えないけれど- さち自由詩8*06-6-26
詩禁止令第三条- たもつ自由詩9*06-6-26
悲報- 千波 一 ...自由詩11*06-6-26
水分が蒸発する前に- しいこ。自由詩2*06-6-26
ぽえむ君−隆起−- ぽえむ君自由詩7*06-6-26
Star_Ship- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-26
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