すべてのおすすめ
時の放つやさしさは
熟れすぎるまえの果実
たおれこむ前に
僕がかき鳴らす
羽根を敷けばいい
何かいわなきゃ何か。ガシャガシャカギュウ
情熱より時間の方が先回り、ちぇいすちぇいす
....
さよならさよなら
聞いて、聞いて
まだ笑ってるね
まだ泣いてはだめ
だめだよ、えがおで
いっしょに おどって
忘れるまでくやしいなら叩け
わたしは大丈夫だから
腕も足も折っていい ....
キミの笑いのツボがわかるスキャナーが欲しいな
何をどう喜ぶのか探すには時間もかかるし
キミの誕生日が だんだん近づいてくる
どんなプレゼントが キミの心をつかめるの
....
氷だけのグラス
静かに勢いよくとけてゆく
どんどんどんどん
水に変わってゆく
ひたひた
とうめいの
ずっとみつめてたいな
ずっと見つめてたいね
わすれたままで
わすれきって
....
午前0時になる前に
ケータイをあれこれいじって
バースデーカードを作る
23時59分30秒
君のアドレスへ 送信
返事が来ないと寂しい
来ると信じて待っている
健康志 ....
世界とか行方とかについて
疲れてしまったから
無限とゼロの類似性は
数えられないことだと
簡単に片づけてしまう
いつのまにか求め合うことに
せっかちになった二人は
不要になる地平を燃 ....
坂道 こがねいろ ころがる
くっ付きながら 離れ流れ
季節はそのくらいルーズに タイトに
輪郭を捉えた空のさかさま写真
素直すぎるほど無邪気に覆いかぶさって
僕が東京でフリーライターを始めてから、もう五年に為る。
大学卒業後、他に遣る事もなく小規模の出版会社に就職した僕は、希薄な人間関係に厭気が差したからという極めて身勝手な理由で、一ヶ月のサラ ....
電気などつけなくたってじゅうぶん明るかった
雑踏でさえも何かを叫ぶひとが皆無
熱くなるのがきっと恐いから抑制
保冷剤をどこかに忍ばせて
融けてしまったことなど知らずに
こころを切りた ....
「並んだテールランプ
漁り火のよう
空はくれてやる」
「地味な色の饅頭は
もういいや
飴を噛んで夜を待つ」
「諦めの早い男
高望みする女
手を離せば知らない人
....
(おしえて
そっとめをとじるだけでは
くらやみのうまれるまえになってしまうから
もうすこし おかおのみえるばしょで
やさしく すいこんでほしい
こどもだとおもっても
....
(あいしてるについて
ゆりかごに乗せて寝かせてみたり
バギーでおとなしく座って
目玉の病院
待合室にて。
おしゃぶりがいらなくなった 季節
こいしてるとのちがいを探すこと
いみのない ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
鏡のない二人だけの世界という駅で
ぼくは太郎さんに出会った
そして、ぼくはまた、泊めてもらうことになったんだ
太郎さんについて、家までいく
そこは、 ....
通りすがった人の影さえ 淡い灰色の靄が掛かる
雨の季節 憂欝な空
直ぐに思い出せるのは
雨に混じったすいかずら 少し濡れた夏服
君が差してる青い傘
放課後の音楽室から 君の帰る姿を見 ....
きしむ音がするので
地面を見ても
虫が死んでいるだけで
何がきしんでいるのか分からない
きしむ音がするので
遠くを見ても
「きしめん」の旗が出ているだけで
何がきしんでいるのか分から ....
たのしそうに語る
あなたの足跡を
みつけた
わたしの庭には
しばらく無い、
かげ
不本意ならば
どうぞ消し去りなさい
あなたの好きな場所を
汚すつもりなど無い
....
おひなたさま
おひなたさま
ときどき きみは 耳慣れない言葉を発する。
「 "陰"よりも"日向"のほうが良いでしょ 」と笑う。
....
メタファだといってしまえば
なんだって許される?
リアルだといってしまえば
なんだって嘘になる?
ほんとうのこと
知っているのは自分だけ
愛してるって
それさえ嘘だ
....
泳ぐこどもの描く絵は
ぎこちなくてのびやかで 見る疲れ心地がよい
けして固まったりはせず
ことば固まってもおらず
夕日のうえを歩くような
ねむってしまっていたら
夏がこえてしまいそ ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
涙を宝石にするオジサンのお家に昨日は泊まったの
「皇子、そろそろ起きなさい、もうそろそろ琥珀色に染まる」
オジサンはそういった
ねえ、オジサン
ぼく ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
涙を宝石にする職人のオジサン家に泊めてもらって
涙のそうりょうはこの星だ
というオジサンの話を聞いている途中なの
哀しみ皇子だけど、涙の話なのは勘弁してね ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
涙を宝石にするっていうオジサンのところでお泊りなの
しごとが終わってオジサンは
「皇子、ここに座りなさい、飲み物を出してあげよう」
なんだか、琥珀色の飲み ....
大地が 少し 揺れた
ここはパリなので
それは夢だと分かった
モノクロのカーテンの幕が
ゆっくりあがるように
日を目覚めさせる そういう揺れだ
意識の向こうに
黒く流れる ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
哀しみ本線で旅をはじめたの
こんどの駅は
哀しみ宝石職人駅だって
職人みたいなオジサンがいた
ねえねえ、オジサンはなにをやっているの?
「やあ、哀 ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
ひとの哀しみを歌ったりするのがぼくのしごと
あたりまえだけど、ハンカチーフはいっぱいあるの
ある日、変な人に会った
「俺は哀しみを人間に植えているのだ ....
ひとつのボタンがあります
ボタンの横に
「このボタンを絶対押してはいけません」と書いた貼り紙が
押してみたくなりませんか?
人間とは「 やってはいけない 」と言われれば
....
鼻が高くなった
これが成長というやつか
整形してないもんね
嘘もついたことないし
また鼻が高くなった
あら
また伸びた
きみは
「 おまえの鼻を へ ....
おとうさん
ぼくが生まれたとき
祖父母が ぼくを溺愛し過ぎるから
「このままでは息子がダメになってしまう!」
と
滋賀県移住を本気で考えたそうやなぁ
もし ホンマに滋賀県に引っ越し ....
過去に
もうそこに姿のない俺と
君だなんてほんとは呼んでなかったおまえがいたとして
過去の青色はどんな色であらわすべきだろうね
それはどんな色ですっていやあいいんだろうね
俺の頭の中には ....
これでおわりかもしれないことが
毎日たくさん響きあっていると知って
目の中だけにある見えない雪に溺れた
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