君の手は何をつかむためのもの?
君の言葉は誰を包むためのもの?
手が二つあるからこそ
人間は愛する人を抱きしめられる
心があり口があり言葉があるからこそ
愛する人を優しく包むことができる
 ....
あなたを通り過ぎた風は
凪いで
睫の高さで追いかけていた
ニ歩先の肩甲骨と
くしゅん、と鳴った鼻
とのあいだに、置いていった

指先にのせて飛ばした
内緒のくちづけの形をした
ふ ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
幼い頃からいつも一緒でした

わたしとあなたは

いつしか

あなたの右の指に花が咲くようになり
わたしの左の頬に花が咲くようになり

わたしたちは
その花を愛でたり食べたりするよ ....
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた


ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない


しっと

むねやけして
かおの ....

 かし  な
  ぎ


  ふきょうわおん  ?


       混じる  ノイズ


             あなたは 閉じて あなたの 青白い まぶた 

 そ ....
犬小屋の中でお父さんとお母さんが
おままごとをしています
春の陽が一番良く当たるお庭で
せまいね、と言いながら
それでもきれいな身なりで
プラスチックの食器を並べていきます
  きょう、の ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
さんびどおもってらば
まだ ゆぎっこ ふってくるおだおの

まぢの たんぼだば すてっときえで    
ながぐつなば はずがしして
みせっこさ よ ....
刀折れ矢が尽きても
倒れられないことがある
身は魂魄に成り果てても
走り続けなければならないことがある
愚かなことよと罵られても

信じるということは疑わないということだ
たとえばそれ ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす


畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと

 ....
保育園の窓の外では
世界童話全集が産卵をしています
孵化したばかりの童話は
粘液で汚れしかも鋭い牙があるので
先生たちがきれいに拭いて
牙を一本一本抜いていくのです
暴れて困るものはダンボ ....
らあらあとぱすた茹でたる貴方見て 愛してるよ と言ってみただけ
 
送信ボタン押せずに今日が過ぎて行く保存メールが一件増える
 
大好き と言われ抱かれているけれど 愛している とは言わぬ二の ....
  


春 山を見つめる
西の国から旅して来た
黄色い流れが 静かにたゆたい
ゆっくりと全てを覆い隠す

優しさだけを探して
ほかの事には目を瞑り
握りあった手と手を伝わる温もり ....
夜はぴちょん。
月はぬくぬく眠りこけ、
ぽっかりお口を大きく開けて、
しずくを垂らして、
ぴっちょんぴっ。

月のしずくはほろほろほろろ、
夜をすべって、 ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
植木鉢に身を{ルビ埋=うず}め 
体中に
針の刺さった 
裸の人形 

{ルビ腫=は}れ上がる両腕のまま 
{ルビ諸手=もろて}を上げて  
切り落とされた手首の先に咲く 
一輪の黄色 ....
春という季節は
いつでも液状にデフォルメされてゆく
匂い立つ色彩が
にじみ流れ溶けあい渦巻く
私の輪郭もそのただなかに
半ばは溶けかかりながら
けれど決して溶けきることはなく
冬をいとお ....
屍にバネを入れてムチで叩いてゾンビなあなたと夜明けまで。



ねばねばするのはバネのせい絶対に死なないあなたはもう死人。




延びてしまったバネ ....
朝の天気予報を
朝の占いを
朝のアナウンサーの
今日も一日がんばっての一言を

手相をみた占い師を
株価の上昇を
日本経済の上向きを
今日巨人が勝つことを

地震が起きないことを
 ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
 ....
野良犬が
尻尾をうなだれ
ふと 空を見上げる

ざわめきの中
鳥の鳴き声が
いやに 耳につく

鳥は 鳴く
ひよひよ ひよひよ
今日の日よ
ひよひよ ひよひよ
明日の日 ....
西の空に太陽が
その実を預けようと傾く頃
少女が一人
視線を ちに向け彷徨う
三歩四歩
前へ進むと 振り返りもせず
二歩三歩後ろへと下がる
どこへ 行くとも無しに
その姿はまるで 繋が ....
フ と目の前に綿毛が飛んでいたので

ク とつかまえて離して見ると

それはチカリと赤い血の玉で

もう一度握ってはなすと

{ルビ捩=よじ}れてつぶれて菱形のいのちに変わった ....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは

   言葉の空白にふるえて
   粋な単語たちをあつめ
   草の実に糸を通すようにつ ....
  「 ありがとうの詩 」

   

    ありが とおるよ こんにちは

    ありが とおくへ さようなら

    おひさま くれない 真っ赤っ ....
泡と塗れる事に嘯き覚えて
僕が去っていった日曜日に
汚れた流線型が降り積もる肌に
華奢なライン真似て空が繋いでいく

プラスチックみたいなリズム
音がまねて吐き出す雲の中で
わずかな音は ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
カラスが
砕けていく

お金を払っていた右手が
砕けていく

赤ん坊の泣き声が
砕けていく

夕日に照らされたビルが
砕けていく

コーヒーカップが
砕けていく

さっぱ ....
寄せ植えのパンジーの黄がまぶしくて日向のしあわせって感じね


紫のパンジー口につめこんで嘘つきの舌染める刑罰


うつむいたまま愛される菫草みたいな女友達のばか


摘むならば ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱きしめて涙零して生きてゆく- アマル・ ...自由詩707-4-4
春の距離- Rin.自由詩20*07-4-4
回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
- ふるる自由詩20*07-4-3
センヤイチヤ的- はらだま ...未詩・独白14*07-4-3
春のノイズ- ふるる自由詩407-4-3
おままごと- たもつ自由詩707-4-3
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
んだがらしゃ_(訳在り)- 砂木自由詩15+*07-4-3
汚辱の底で- アマル・ ...自由詩607-4-2
蓮華- はらだま ...自由詩15*07-4-2
噛みつく童話- たもつ自由詩1607-4-2
秘め事- 黒子 恭短歌5*07-4-2
春に- 川口 掌自由詩10*07-4-2
「_夜はぴちょん。_」- PULL.自由詩10*07-4-2
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2
さぼてん_- 服部 剛自由詩12*07-4-1
春の抽象- 塔野夏子自由詩10*07-4-1
「_しかばね式。_」- PULL.短歌2*07-4-1
信じる- 乱太郎未詩・独白9*07-4-1
「_ひと、しずく。_」- PULL.自由詩14*07-4-1
鳥は_鳴く- 川口 掌自由詩5*07-4-1
在る_少女- 川口 掌自由詩6*07-4-1
1997- 水町綜助自由詩27*07-4-1
夜のかたちのピッテロビアンコ- たりぽん ...自由詩12*07-4-1
ありがとうの詩- ae96自由詩307-4-1
うらがえしのヒーロー(水中を真似て)- ねろ未詩・独白9*07-3-31
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
砕けていく- ふるる自由詩6*07-3-30
ときには悪に- 渦巻二三 ...短歌207-3-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157