標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}

かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック

無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
炎天の亀キャラメルと取り替える

花失い壁画に孤児の不滅見える

踊る文字 遺跡の空欄に向かって

祖父来ず農地の爪楊枝に近付けとある

こころ以外なにももたず砂漠に凹部

佳作の ....
チョキチョキと なんでも切るよ チョッキンな
僕の鋏は グーにも勝つよ
      僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
芝草の緑一雨ごとに伸び
犬と行く道 青く広がる

街路樹の高き梢に銀杏の
黄金に熟して風をはらめり

玉葱を吊して土用の暑にこもる
風吹くらしき つるバラゆるる

純白の酔芙蓉咲 ....
洗剤より生れしシャボン玉の遊泳を
掬えば窓に にげる虹色

シャボン玉掬はむ姿勢 すかされて
運動神経 鈍る年かと

俄か雨に荷物ぬらして声もなく
ちり紙交換 信号に止まる

 ....
手を引いて
歩く指先は、きっと
温かかったような
そんな気が
している
 
お母さん、と
間違えて呼んだ私の
頭を撫でては
大丈夫と
微笑んでいたから
 
 
髪を結う仕草の ....
近頃恋愛がどんなもんだったか
忘れてしまってる 分からなくなってきてる
とりあえずキスをして 長いキスをして
目を開けるまでに考えてみるよ

僕の腕の中で力が抜けていく
演技か本当か どっ ....
21

カレンダーを見ると
夏の途中だった
日付は海で満たされていた
子供だろうか
小さな鮫が落ちて
少し跳ねた
恐くないように
拾って元に戻した



22

フライパ ....
干されるのを待っている
真白な空じゃなくてよかった
げに太陽の一方照射
くだ、さい
元気ジュース

もてあそべるならいくらでも買いたい
くしゃみをしてもねっころがり態
黒くならないの、 ....
せんだって、流星群がひとっつも見えなかった曇りの夜
ジョオニイはやっぱり仕事をクビになり
見えない恋人を連れて
俺んちにやってきた

ジョオニイの左の肩甲骨は
ややかしいでいるので
恋人 ....
田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快 ....
草あかり部屋の中までたちてくる盛りゆく
飯も腕も染まれり
       (嵯峨花の家)

行きあたる程に飛び交ふ黒き蝶
幻想めきし庭に立ちたり
          (嵯峨花の家)

 ....
長雨の晴れておちこち競ふごと干し物
ひらめく冬空の下

おしどりが小さき雨の波紋消し
みどりに染みし池をめぐれる
            (苔寺にて)

花冷えの椿の寺はひっそりと五色の ....
アイタイキモチを結句に
歌えるようになったとき
恋が始まるのだと誰が言ったのだろう
2002年5月8日


あなたは今、幸せですか
リフレインしてやまない君の問いかけに
若 ....
少し遅れて咲いた花 細く白い後ろ姿

  ポロポロ雨に打たれます
  静かに沁みていきました
  鋭利な雨に打たれます
  窓の外は晴れていても


傘はポケットにあったのに 落ち ....
爪先からそっと
静寂へと、沈めていく
触れた境界面から
私が溶けていくのは
見て、見ぬふり
 
緩やかに
波紋が広がるさまを
眺めながら、私は
磨り硝子の向こう
手を
伸ばして
 ....
校長先生のお話は
いつもとても長く
生徒が一人、二人と崩れてゆく

背筋を真っ直ぐ伸ばしたまま
音もなく倒れ
そのまま影となる

「これで、校長先生のお話を終わります」
その瞬間
 ....
明日の夜 君はきっと 僕に似た女の子とキスをする
月の光りに照らされて 綺麗な影が伸びるだろう

 僕が嘘をついて 君が嘘をついて
 ふたりがうまくいくのなら
 良いんじゃないか

 ....
青い血で書かれた水曜性は、
{ルビ万年青=おもと}の実となって赤く結ばれる。
ある、いは、いつになく遠く静かな空で、ある。

店員が しきりにすすめてくる
玄関先に どうかしら
と自分に問 ....
手の内ではじける
しゃぼんだまに似た空に
遠い影を投影しては
また、見上げている
 
影送りだなんて
とうに忘れ去られた遊びを
何度も、何度も
繰り返して
 
 
空を横切る
 ....
大人になんてなりたくないと
思った時から
ずっと星を探していた
将来への自信と
可能性への期待に満ち溢れて
星は必ず見つかるものと
全ての人に全ての星があると
それが当然だと思っていた
 ....
夏の朝
白いテラスで
ラジオが唸ってる

はるか頭上の風は
あまり動いてない
雲も眠ってる
テーブルクロスも

キッチンから
また君がドーナツを揚げる音と匂い
揚げたては好きだけ ....
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ

帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり

屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する

も ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
11

ジャングルジムの上で
傘の脱皮を手伝う

またやってくる
次、のために

海水浴の帰り道
人の肌が一様に湿っている



12

ピアノを弾くと
鍵盤がしっとり ....
綿毛に乗せた
ことばの行方を
わたしは知らない

それは
さほど深刻ではない心当たりで
暖かすぎる夏の日に
ときどきそっと
距離を置く


まっ白な
姿かたちは
どこ ....
その本を開くと
ガラス玉のような星がこぼれました
しみだらけの古い本です


星を見失わないために
すべての星に名前が付いていました
本にはページがなかったけれど


ページをめく ....
楽しいときほど
思い出してしまうのは
あなたと過ごした夏が、きっと
あまりにも輝きすぎていたから
あいたい、と
そんなき持ちに自分の笑い声で気がついた
だって二年前、あ ....
チャイムまでゆっくり刻め次の一秒 
  授業の合間ふたりだけの輪・・・kaz

時の音に掻かれた誰かの声がして 
  指で秒針すすめて笑う・・・issey
  
  数学より ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「サファイアン・サマー」- Rin K短歌21*07-7-25
シュトッペンテアリー- 黒川排除 ...川柳607-7-25
チョキ- 北大路京 ...短歌7*07-7-24
- 北大路京 ...自由詩13*07-7-24
42P_「短歌2」より- むさこ短歌9*07-7-24
41P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-7-24
人形- 山中 烏 ...自由詩15*07-7-24
アイスコーヒー- 北大路京 ...自由詩10*07-7-23
「その海から」(21〜30)- たもつ自由詩20+*07-7-23
花を泳ぐ- 唐草フウ自由詩8*07-7-23
ジョオニイ- ふるる自由詩13*07-7-22
駅・大阪- たりぽん ...自由詩15*07-7-22
40P_「短歌2」より_〜嵯峨花の家_etc- むさこ短歌8*07-7-22
39P_「短歌2」より__〜苔寺、椿寺_etc- むさこ短歌9*07-7-22
40ページの手帳日記- Rin K自由詩38*07-7-22
夏到来- 北大路京 ...自由詩8*07-7-22
浴室- 山中 烏 ...自由詩6*07-7-22
校長先生- ふるる自由詩14*07-7-22
月夜- 北大路京 ...自由詩33*07-7-21
黝い手跡_(あおぐろいしゅせき)- こしごえ自由詩22*07-7-21
循環- 山中 烏 ...自由詩9*07-7-20
星を探していた- ぽえむ君自由詩20*07-7-20
スイカのスープ- ふるる自由詩14*07-7-20
37P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-7-20
花言葉Ⅳ- 石瀬琳々短歌17*07-7-20
「その海から」(11〜20)- たもつ自由詩2207-7-20
綿毛- 千波 一 ...自由詩14*07-7-20
星の本- yo-yo自由詩13*07-7-20
伝えるすべなんてないから- Rin K自由詩33*07-7-20
■共同連詩■_________六時間目のモノローグ_〜はいす ...- Rin K自由詩10*07-7-20

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