曇る窓の先は雨
  バスの湿り気に汗ばむ
  ポケットのハンカチ
  フロントガラスをぬぐうワイパーの往復が
  息苦しさをリズムにのせようとする

雨の降るしくみは
学校で教わった ....
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ....
かなしくはないと云ってよあおい檸檬
    軽く齧ったあなたとわたし


黒髪が胸にまつわり痛くって
    あなたを睨むそろえ前髪


爪を噛むしぐさを憎むいっそすぐ
    指を ....
練習船
黒い尖塔
木馬の何頭かを失ったまま
メリーゴーラウンドは廻転している

空はいつでも鋭角
時折少年が墜落してくる

旗竿の上で
燃え尽きる旗
その下でそれでも昏い宴はつづく ....
むねには だれかの だれもの むねには
川がながれて
ことばと さえずりは
甘かろうと苦かろうと
橋のざいりょうです

そらにかすりきずのような
雲があって
おもいだすのは
きずをつ ....
酔っ払って
海岸に
遠くの音
ひずみの向こう
波は立ったまま
立っている

寒いのは
恋人を連れていないから
あたたかい手を差し伸べる人を

遅くまで起きていても
誰も叱らない ....
延滞金さえ払えば帰さなくてもいいですか君 レンタルみたいに


したかった 最初で最後のセックスを 春には里に帰る君と


無人駅 待合室に金の沈黙 止めても君は笑うだけだろ


お ....
格闘技観戦が吉 おひつじ座
リングサイドで熱を感じて

無理をせず健康管理大切に
おうし座の君 野菜足りてる?

双子座の陽気な魅力曇りがち
楽観的に甘えてごらん

恋愛はフォロー大 ....
少年が終る目蓋裏海広げただ泳いでる一人だけの忌避

少女の目覚め真っ先にゆく天の色少し憂いそして嵩ます

あの色がキレイと爪先に段々畑の紅(あか)藍(あい)そして白

踊るのは山林森海空人 ....
夕されば高き帳に望月の影透けて咲きよいやみを待つ



ゆくへなき水だに君に恋すてふ命のなごりに青霧となる



秋と言ひ長き夢路を眩ませし霧は瀬に立つ蒼き陽炎(かげろ ....
だまされることばかり
気にかけて
誰かを
だますことには
疎いものです

それなりに
気に病むのだと
難しい顔を見せるのも
大人のたしなみです
使いこなすべき
道具です
 ....
水面はしずかに
うそをつく

その
うちがわに包む
かすかな声を
時間の
呼吸

ひとに
こころに
えがかせて
完全なる傍観者として
何ひとつ
あばかれない

 ....
東風吹いて

「 松や竹より梅が好き 」


     上七軒に  水色の華
北風が公園の遊具を
カラカラと転経するかのようで
あわてて耳をふさぐと
もう名前も忘れたあのひとが
私を呼んでいるのに

声は私を忘れて
名前はだれにも届かない

やっとちぎり取った ....
あ、マナーモードにしたまんまだった
そう思って携帯開くと不在着信

昔、長いこと付き合った人からだった

胸の奥が締め付けられた
同時、ホッとした

なぜ?
どうしたんだろう
そし ....
いま
あの日、に立っている


右手をのばし
空の高さを測るきみ
手招く左手は
薄の穂の間に
見え隠れして
黄昏の
目で追う背中には
金色の翼があった
喧嘩しても
すぐに忘れ ....
夜明け前
神々の気配が
冷えた大地をわたり
静かな{ルビ洞=うろ}に届けられると
指さした方角から
蒼い鼓動が、はじまる

やがて
優しい鋭さをもって
崇高な感謝があふれだすと
う ....
あのひとのまちは
晴れるだろうか
あのひとのまちは
曇りだろうか
あのひとのまちは
雨だろうか
………


あのひとの季節には
どんな花が
咲いているのだろう か

 ....
どのページが
めくられたのか

あまりに細い指先は
忙しさの数だけ
忘れてしまう

それがつまりは
ふたりであることの
やさしさを
難しく
する

純粋であるほど
不確かに ....
なんとなく
わかっていたけれど

夕風は
すっかり
つめたくて
昼間の陽光も
どこかしら寂しげで

緩やかに
届かぬ夏を
受けとめる頃合です


おろそかに出来るくらいなら ....
目の前の妖しき影に いぶかるも
あげ羽蝶なり 思はず和む

草の実も少しふくらみ見えてきし
秋に入りゆく風の移ろふ

目の前に子蜘蛛落り来てテーブルの
上を正しく距離おきて飛ぶ

 ....
真向ひし雪大文字に息呑みて
崇高なる美に心洗わる

鴎には雪が似合ふと久々の雪積む
景色川辺に立ちて

乙女子が幸せそうな顔をして
隣に座る夜の地下鉄

口紅をつける事なき此の日頃
 ....
やっぱり残業してから見舞いに行くと
二十歳の彼が仕事を続ける
おじいさんの入院で家族も忙しいのだろうが
今 自分が抜けたら仕事も大変だと見極めた
この二年近くで働き 大人になったなと思う

 ....
アカ抜けた紫式部 連れ出して 都上空 歌詠みデート 行方不明の洗濯機が二番線のホームで脱水していた


振り返ると家電フロアーの主任が裏口でまだ手を振ってる


今日もレンジの平和を願う君が両手でものを温めている


「いつも利用する ....
タン、と小気味よく
鼻先の時間は切って捨てられてしまった
あたしはきっと
カチカチのパンに 申し訳程度に塗られた
バター、なのだろう

いつからハムじゃなくなったのか
覚えていない けど ....
朝食をとるファーストフード 
一年前はレジカウンターの向こうで 
こまめに働いていた 
君の姿の幻を 
ぼんやりと夢見ている 

その可愛らしさは 
指についたシロップの味 
今ここに ....
まず君の
 誕生日だけ
   試そうか

京都タワーを
 アオく光らす
眼鏡の水滴外して見るぼやけて星空

雨に青い花畑は誰かの記憶

まろき我が妻は蛙の父の目だ

遅れて来る 古くさびれた息 谷溶け

鍵穴に最後の留守を告げてゆく

フラスコから身を ....
良い国は波が攫ったあの砂が積もってできるどこか遠くに

クレパスで描いたお城に住んでいるあの日の私あのときの夢

ヒーローと悪役だけだと思ってた世の中全部白と黒だと

花の名も虫の名も全部 ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
路線バス(系統21番)- たりぽん ...自由詩1007-10-1
あさが_くる- ふるる自由詩17*07-9-30
あおい檸檬- 石瀬琳々短歌13*07-9-29
Quest- 塔野夏子自由詩9*07-9-29
ねむれば秋- 唐草フウ自由詩10*07-9-29
折れ曲がった- ふるる自由詩9*07-9-29
君、帰郷す- 町田アキ ...短歌8*07-9-28
来月のあなたは?_12星座占いでみる10月の運勢- 北大路京 ...短歌16*07-9-28
流星のカケラ- 唐草フウ短歌2*07-9-28
ブルー・ミスト- Rin.短歌18*07-9-28
流行最前線- 千波 一 ...自由詩9*07-9-27
運河- 千波 一 ...自由詩5*07-9-27
平安ブルー_06- 北大路京 ...短歌3*07-9-26
夏の望遠鏡- たりぽん ...自由詩11*07-9-26
あしあと- こころゆ ...自由詩6*07-9-26
彼方- LEO自由詩19*07-9-26
フォルクローレ- 佐野権太自由詩20*07-9-26
花のひと- こしごえ自由詩5*07-9-25
八月の教科書- 千波 一 ...自由詩5*07-9-24
なごりの九月- 千波 一 ...自由詩8*07-9-24
62P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-9-23
60P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-9-23
空を描こうと思って- 砂木自由詩9+*07-9-23
平安ブルー_02- 北大路京 ...短歌6*07-9-22
家電- たもつ短歌2107-9-22
サンドイッチ・デイズ- 深海とと ...自由詩8*07-9-22
金細工の人形_- 服部 剛自由詩4*07-9-21
平安ブルー_01- 北大路京 ...短歌3*07-9-21
凹馬石遺稿- 黒川排除 ...川柳307-9-21
御伽噺夢語り- 亜樹短歌4*07-9-20

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