背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん

買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
 ....
あおしんじゅの森は
樹海の森だったし

あたしはその結晶を とても美しいと思った
粒の小さい 白い涙のようなそれは
体に悪いと知っても
飲み込み続けるよりなかった


ゆるい雪のよう ....
ライト浴び無言劇するダルタニャン お前は子馬 若い冬の木 地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。



蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。




冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
早朝の廊下でふいに逢いし君嬉しくもあり恥ずかしくもあり バレンタイン
伝書鳩も今日だけは
ハートのチョコを配達します



サメですがあなたを食べたりしませんて
彼は頬白、僕は甚兵衛



カメレオン
実はほんのり悲しいの
わたし ....
画布一面に
描かれた椿の
色彩の深みは
凍えた空を思わせて
ひとすじの風にさえ
枝葉のさざめきが
聞こえてきそうであった
重なりあう緑葉の中に
たった一輪きりでも
咲き誇る花は
見 ....
ねえ、ねえ、オセロやろうよ
オセロ
ねえ、これ赤にならないよ
この白も
この黒も
どうやったって赤にならないよ
赤にならないよ

そうだね、赤にはならなかった
あの時
僕らはあ ....
お茶缶が気になる
どうしてこれはお茶缶なのだろう
素材や意匠は自由だ
そう、自由なんだ、自由すぎるぐらいに

   ひとつだけ重要な事は
   茶葉が入っている、と言うことだ
    ....
建国の日に初老の夫婦と共ゆきて京洛の地に遊びたり

戦前戦中戦後、家族で暮らしし家今は喫茶店となる


両手に掴めば幼子のごと妻の裸足はほのつめたきかな
ほころぶつぼみは
握りこぶしを揺らす
乳飲み子の
すこしひらいた
くちびるのように
まあるい頬のように

まだ寒々とそらが暗く
いよいよ産まれる朝、
あなた
病室にとんで来て
 ....
道の先をいつしか
岬と呼ぶのでしょうと
白い幾万もの手が
砕けては戻っていく
届かない場所に
北端という称号を与えて
みんな満足して
羅針盤の声を人は夢に見るのです

   根無 ....
独裁者についてった時代を
その時代の人々を今振り返ってどうかしてたんじゃないかと思うように
百年二百年たったら
俺たちのことを
俺たちの時代をどうかしてたと思うのか
船はずっと北を目 ....
   一   秘密の楽園

二人の世界の入り口は
いつだってこの実験室
あなたはそっと私を呼んで
脱いだばかりの白衣を着せた
袖の長さが余っていて
なんだかとても不恰好なのだけど
 ....
灰緑の部屋で 私たちは
話をしている
天井や壁に貼りつけた
太陽や月や星たちを
そろそろ違う場所に
貼りかえようか と

私たちは長らく
この部屋に棲んでいる
いや あるいは
この ....
結婚が決まって 指輪を買いにいった

おもちゃみたいなアクセサリーばかりの私
緊張して店員さんに 結婚指輪をと言うと
いろいろみせてくれた
自分の指のサイズも まともに知らなくて
次々に  ....
いつも持ち歩いている
めぐすり大好き
ひんやりするし
さわやかーするし
おめめぱちくり
なみだもながせる

なによりも
めぐすりさすときは
どうしても
上を向かなくちゃいけません
 ....
家の中に線路が開通した
これからは毎日
海へと向かう青い列車が
部屋を通過していくそうだ
最寄の駅はいつも利用している駅だけれど
春になったら小さなお弁当を持って
二人で海を見に行こう ....
わたしは毎朝目覚めると、
あなたの前で尿をする。
下半身を突き出し、
あなたがそうしていたように、
尿をする。
わたしの尿は、
黄色かったり透明であったりす ....
海は凪いで
時折水面の灯りが膨らむ
こんな場面に身を置くと
ゆめを見たくなる

会いたい、の裏側にある
まだ微熱を残した感情から
目を背けずに
鞄ひとつぶんの希望を詰め込んで
夢のつ ....
ちりとりの群れが
空を飛んで行く
南の方へと
渡る季節なのだ
僕らはその姿を見送り続けた
トリはトリでも飛べないトリは?
隣で君がつぶやく
答えなんて
いつか見つかる
郵便受けに葉書を取りに行くと
ワニが立っていて
小包は腹の中にあると言うので
両手で口を大きく開いて
上半身を口の中に入れて
ようやく取り出すことができた
小包を開けると
小さな電卓が出 ....
あなたが
雪を詠う
切ないのは
届かなくなりそうだから
冷たくて
だけど
どこかで
愛している
雪を

今年は
初雪も
降りそうにない 空が
窓から見える 私
 ....
南アメリカの移民たちが
今日も公園のベンチにだらだら集まり
俺は隣のベンチで
空を見ている
ぽっちゃり太った女たちと
小柄だが生活を支えてゆく肩を持つ男たち
幼いのに遠い目 ....
寝つけない夜が続いて月は満ち私もそっと丸まっている 積もる話もあろうから雪が止むまで話そうか暖まろうか。





「きみからふって、
 ぼくからつもった。」
そんな雪の日だったね。
別れの日。

 ....
伊勢の南島町
漁師の友達の両親
おばさんは嫁いでから
一度も休みがない

その息子 親友 純 日本人 世界中を回って
ハワイにたどり着いた波乗り くらげに襲われて
 ....
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ....
崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ....
コーヒーカップの中に
スカートをはいたライオンがこっちを睨んでいた
動物図鑑を投げ入れたら
羊の写真でセーターを編み始めているので
砂糖を入れてスプーンでかき回した
匂いを嗅ぐと春の草が漂っ ....
ルナクさんのおすすめリスト(4684)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家に帰る- 水在らあ ...自由詩27*07-2-13
あおしんじゅ- もも う ...自由詩31*07-2-13
少年- ミゼット短歌5*07-2-12
「_無音弦。_」- PULL.短歌7*07-2-12
病棟の恋(4)- 愛穂短歌607-2-12
伸びたほっぺもチャームポイント- 士狼(銀)短歌14*07-2-12
絵の中の、- LEO自由詩32*07-2-12
オセロ- たもつ自由詩1207-2-12
お茶缶についてのひと巡り- たりぽん ...未詩・独白8*07-2-12
ほのさむき朝- 生田 稔短歌4*07-2-12
椿- フユキヱ ...携帯写真+ ...11*07-2-12
羅針盤は故郷を知らない- たりぽん ...自由詩9*07-2-12
遠吠- 水在らあ ...自由詩26*07-2-11
白衣の堕天使- Rin.自由詩25*07-2-11
灰緑の部屋で_私たちは- 塔野夏子自由詩15*07-2-11
結婚指輪- 砂木自由詩25*07-2-11
めぐすり、さして- ふぁんバ ...自由詩3*07-2-11
海へ- たもつ自由詩1207-2-11
「_鬼妙な果実。_」- PULL.自由詩10*07-2-11
マリンタワー- 銀猫自由詩19*07-2-10
渡り- たもつ自由詩1307-2-10
小包- ぽえむ君自由詩15*07-2-10
言の雪- さち自由詩8*07-2-10
休日- 水在らあ ...自由詩16*07-2-10
寝つけない夜- 歌乱亭カ ...短歌6*07-2-10
「_春待草。_」- PULL.短歌4*07-2-10
愛のテキーラ漬け- 水在らあ ...自由詩21*07-2-10
「_蒲鉾と犬と、月。そしてあたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
- たもつ自由詩1407-2-9
午後のコーヒー- ぽえむ君自由詩18*07-2-9

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