どうしたら君に届くんだろう

たとえば木洩れ日が
レースのカーテンに映した
まだら模様のさざめく言葉たち

秋の一日は
誰もがみんな一人ぼっちと云いながら
肩を寄せあって群れている ....
かさかさ
こそこそ

内緒のはなしは
あのね、のね

葉っぱをめくって
こっそり隠す

かさかさ
こそこそ

落ち葉に
落ち葉に
あのね、のね
森の奥に山あり月あり着陸す

出口しか知らぬと支配人は言う

影の頭の部分からちょうど支流になる

入っておいで 水深百メートルの風呂に

金槌に前科を付けてお返しする

流れ星見 ....
胎内より産まれ出るとき 人は両の掌を握り締める
これからの生を掌から逃さぬように
そして命絶えるときも 人は両の掌を握り締める
これまでの生き様を掌から逃さぬように
これまでの記憶を掌から溢さ ....
見事に文字化けしていました
文字化けしてどうなったかというと
まだなってません
議場で私たちは深く愛し合い
お互いの身体のいたる所を弄り合い
底辺かける高さわる2
三角形の面積はど ....
白いノートに
木を三つ書いたら
それが森になりました

空を支えるように
枝の真似をして手を広げれば
わたしもまるで木のようでしたが
何かが足りない気がして
淋しくなりました


 ....
あ行

足音が遠ざかってゆく朝8時、きみは出かける わたしを置いて

今までと変わらぬようにこれからが続いてゆくか冬空に訊く

「うん、うん。あぁ」電話の先にいるひとと、なに話してる?その ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ


寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい


哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム


窓際の ....
北鎌倉・東慶寺の敷地内の喫茶店
外には店を囲む竹垣が見えるガラスの壁
に寄りかかりコーヒーをすすっていた
顔を上げると
店内を仕切るガラスの壁の向こうに透けて
カウンターの中に一人の妖精が{ ....
空が傾き
音は木にふりかかり
ずっとずっと遠くまで
誰もいないことを告げてゆく


せばまる風が
音の火となり
無言の道を
甘いにおいに近づける


弱くいとし ....
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている



 窓ガラス
 ふたつの顔を
 映し見て
 微笑む目と目
 ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
                          こもん}


隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み


やさしさは午後のひかり ....
君の知らない深い悲しみを
僕は背負って生きている
そして君も僕の知らない過去の残骸に
足をとられては涙を流す


この街のプラタナスも深まる秋の気配に
すっかり色づき始めたよね


 ....
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}


ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後


さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで


生きているひ ....
枯れ落ちる
葉の上に声を震わせて
蒸散することのない深さ

やがて機能しなくなるであろう涙の透けた色に眩暈して

ああ雨の夜の崩れゆく{ルビ慟哭=どうこく}
スローモーションの叫ぶ先に
 ....
手荷物、は戦いだった
毎夜欠かすことなく
網棚はやって来て
月はまるごと列車でよかった
主翼があれば飛行機でよかった
ぼくは懐疑的な目
愛についてを語る

農家の野菜売りのおばさん ....
幾重もの等圧線の下で
雪虫たちは急いて冬を配り
息を白くするあしたは
ドアの外で待っている

羽根のように
踊り
うたう
白のひとひらは冬の鱗

北のまちでは
夏の半分と
秋は ....


鏡に沈む
愁いは波紋となって
私を揺らす

深さの計り知れない底から
ひきあげて
ひきあげて起し
唇に秘密を添えて
黒髪を噛み薄ら笑う
見苦しくはないかと

歪なのは私 ....
 まだ眠気がのこっている朝に
 いちごジャムを食パンにつけて
 コーヒーをいれての朝食

 起きる間際に見た夢を反芻する
 小鳥が僕の頭に飛んできてとまった

 気分良く起きた朝
 ....
懐かしい、と思わず声をあげてしまったのは
きっと何かが体を突き抜けて
螺旋状に空に
消えて行ってしまったから

サビサビの
ボロボロの
どうしようもないくらいに 小汚い
きっと元は黄色 ....
呼んでいる
暗く 暗く 呼んでいる
ふところに抱えていた絵が
風に飛ばされ いってしまった
その一枚一枚を
呼んでいる


暗がりのなか
緑に染まるきんいろが
欠けた器 ....
親父は定年退職し
母ちゃん専業主婦となり
息子のぼくは半人前

母ちゃん家計簿とにらめっこ
ばあちゃんが払う食費も1万ふえて
なんとかやりくりの日々であります

雨もりがあふれる床
 ....
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
国道沿いのマクドナルドで
あなたのシルエットを買った
伝えたかった言葉で
支払いを済ませる
足りなかった文字が、あったような気がする



4時限目の鐘が
モノレールをつたって、とど ....
己に酔って
緑に心を晒した男が
緑に穿たれ 散ってゆく



雨に打たれ
あとかたもなく
虚ろな道に 消えてゆく



おまえのなかに獣はいない
おまえのなか ....
柿の実色に日は暮れて
通学路に残ったチョークの○も滲む頃
街中の電線にたわむ百舌たちは
嬉々 嬉々と啼いて安堵する

それを羨む秋の傍らで
きみに書きあぐねている手紙は
お決まりの挨 ....

か 雨が生え ・・ ・・・・・・・落つ
雲 雨が生え・・・・・・・・ ・落つ
い 雨が生え・・・・・ ・・落つ
暗 雨が生え ・・・・   ・・・・ ・・落つ
の 雨が生え・・・・・・・ ....
雨戸を開けたら
夜の一過性の麻酔が
今は静かに窓に張り付き
単なる水気となっていた
その硝子面を、つつ、と指で擦り取り
そこを覗けば、山茶花の
一塊の色彩の首だ

 ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
私の三匹の獏たちはすくすくと育って
立派な大人の獏になった
偏食も直って夢をバクバク食べるようになり
(三匹めの小さな獏はおバケの夢だけ苦手だったけど)
やがて彼らは巣立っ ....
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