すべてのおすすめ
あまがえるたちの追悼の合唱が
真夜中の公園に響く

ゲコゲコ、ゲコゲコ

とても悲しそうな声に
僕は胸が詰まりそうになる

ゲコゲコ、ゲコゲコ

音が止む

黙祷 ....
時間が解決してくれる、なんて
分ったように口にしてみても
わだかまりが心に降り積もって
いつも同じ映像を追いかけるだけ

夢になどもう出て来やしない
昨夜は世界から見捨てられたし
一昨日 ....
言葉が僕たちを汚さなくなって
久しい
お悔やみに
少し遅い桜の木の下に
鉛の文字を埋めてみた


泥が手にはね
鉛の文字は
薄荷棒のように冷たい
桜は八重だったと見え
あれよあれ ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる



奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
 
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ....
久しぶりじゃないか

思わずそう言った僕の方を
あまがえるは振り返る

久しぶりのあまがえるは
少し痩せて見えた

仲間の合同葬儀なんだ

彼はそう言った

この ....
蝉の羽根は綺麗だね
落葉樹が真冬に
枝に張った
シャボンの虹色だ

大人になりたかったかい
ほんとうはずっと
いごこちの良いこの樹の根元で
ずっとずっと、すごしたかったろう

 ....
休日の静かな午後 
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた 

今は亡き画家が 
キャンバスに描いた野原に 
ぽつんと立って 
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち 
木苺 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの

胸の奥に秘めるもの

真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く

こんなはずじゃなかった ....
清算されない過去で
腐敗し始めた小指に
果物ナイフを突き立てて
基節骨の深い処に疵を入れる

白旗の揚げ方を知らないから
傷口を舐めた舌は赤く染まり

飼い慣らされて
飛び方も
 ....
なだれゆく 曇天の鱗
きりぎり 虚空にさす枝先

絡めた糸で 傷付けるから
鳥は 近づいてはいけない

どこにもいらない花のように
身を潜めて 
散る花の中へおちていく

踏む先に ....
まぶしさのなか
音は途切れ
夜を忘れてゆく夜に
寒さだけがあたたかく鳴る


壊れた光の波が
足もとを流れる
行くところなく
巡りを描く


小さな眠りが
触れか ....
しあわせな気持ちが、わたし全部をみたしてる

あったかくて、うれしくて、笑ってしまって

わたし全部を明け渡して、たった一人を思う気持ちが、全部になる

でも、その人は「最初はみんなそう」 ....
夜風をくれるひと
真昼の温もりがさめた後の
森の湿り気の冷たさ
ビル風が懐かしいとき
吐息のように
寄り添って

いつも真夜中を知るのは
まぶたを閉じる仕草
あちこちに仕掛けられた
 ....
聴き慣れない
ラジオの
音楽に

飛び降りた
車道の
風に

吐き捨てられた
剥き出しの
台詞に

グラス越しの
炭酸水の
泡に

無表情な
電話口の
沈黙に

 ....
まだぎらつきはしないけれど
充分に
強烈な熱を発散しはじめている
五月の太陽

日暮れがきて
それはすこしだけかげりはじめて
万緑は
急速に輝きを失ってゆく

気温が下がる
夜の ....
雷が鳴って 

雨がひとしきり降ったら遠足日和

道端の公衆トイレ前

黄色い帽子のリュックサックの群れ

カラフルなお弁当とお弁当とお弁当とおにぎりと水筒と

得意げな顔 ....
芝桜の花は直径2センチほど
ハート型の花びらが5枚
葉は芝生のようにつんつんとしていて短くて緑色
花の色は濃いピンクや薄いピンクや紫、白、薄い青、など
その背の低い小さな花が

わらわらと ....
あなたを大事に思っている人がいます


あなたを見守っている人がいます


あなたは気づいていないかもしれないけれど






半信半疑や

距離感や

 ....
うちの家には お金がない
僕がいるから お金がない

だから僕は邪魔者
だから僕は消えなきゃ

うちの家には お金がない
娯楽なんかの余裕はない

だから僕は消えます
だから僕 ....
一日のどこを切り取っても
水と緑の匂いがするような
素肌の季節がやってきた

僕はその真ん中で
体を風景に溶かしながら
それでも真っ直ぐ立っている
色々な細部や残像が
目の前を通り過ぎ ....
未来を話し合う

少しずれた未来予測をする

6月がきたら

雨の季節が終わって

また同じ花柄のワンピースに身を包む頃

知らない振りはどこまで通用するのだろうね

 ....
仄かに 風
責務を まっとうする 陽光に

五月 草木
いよいよ その 勢いを増す

光を受けきり たゆたう 我が身

午前の 陽光は 
ストレートに 清く
この身は しっとり 息 ....
つつじよ つつじ
覚えていますか


 あの子も まだ ななつ

 指切りの 次に 甘い蜜

 目覚めるほどに あか

 明日は

 見惚れるほどに もも


どうし ....
幼き日
草むらに寝転がり
背中に土の感触ひんやりと
地球を背負い
太陽に翳した小さな手
肉と血を朱く透かしながら
太陽は皮膚の中に溶け込み
僕の顔を赤く染めた

時を ....
ショパンを弾いて
ノクターン
振り向かないでそのままで
夜をつむいで
夜をつないで
けして何処にも逃げないように

ショパンを弾いて
指先が
わたしを思い出さないように
雨をほどい ....
研ぎ澄まされたナイフで空を
切り裂いた太陽は
六十億もの穴の空いた
大地にやがて沈んでゆく
プラタナスの葉に覆い被さるように
牧羊神の与えた息吹が
薄いガーゼとなって絡まる
初夏の森を中 ....
ぷくぷくとうまれ落ちるみどり

重なって、傘鳴って、昨日も雨

折りたたまれていく日のひかり

雨降りお月さんを泣かしたのは

さくらのかんざし、つげのくし

ヴィーナスにご執 ....
闇の中で厳かに

点滅を繰り返す

淡い金色の光

甘美な夢は仄か

極寒の海に漂う

藍色の氷山の群れ

現実は冷徹

孤立している魂

不安が彩どる ....
LEOさんの自由詩おすすめリスト(4980)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あまがえる、追悼- なかがわ ...自由詩2*07-5-8
夢は僕を救わない- 松本 卓 ...自由詩107-5-7
鉛の花- フユナ自由詩11*07-5-7
にじのみさきにて- さち自由詩18*07-5-7
呼吸- 山中 烏 ...自由詩9*07-5-7
あまがえる、再会- なかがわ ...自由詩3*07-5-7
シャボンの羽根で- たりぽん ...自由詩1207-5-6
麦藁の少女_- 服部 剛自由詩14*07-5-6
果て- たもつ自由詩14*07-5-6
- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-5-6
風切羽根- 士狼(銀)自由詩9*07-5-6
古蝶石影- 砂木自由詩17*07-5-6
ノート(ひとつ_つながる)- 木立 悟自由詩507-5-6
だいすきです- 逢坂桜自由詩20*07-5-6
夜風、夜の風- たりぽん ...自由詩1107-5-6
今日- 松本 涼自由詩607-5-5
- 佐々宝砂自由詩7+*07-5-5
遠足日和- リーフレ ...自由詩307-5-5
芝桜- ふるる自由詩9*07-5-5
あなたへ- わら自由詩18*07-5-5
うちの家には_お金がない- 北大路京 ...自由詩12*07-5-5
ニュートラル- 八布自由詩407-5-5
紫陽花- 猫のひた ...自由詩507-5-5
日輪_責務をまっとうし- アハウ自由詩707-5-5
*つつじ*- ちと自由詩6*07-5-5
透けえぬ光- 朝原 凪 ...自由詩207-5-5
- 高槻 空自由詩10*07-5-5
太陽と沈黙- 村木正成自由詩8*07-5-5
*木漏れ日隠れ*- かおる自由詩10*07-5-5
新月の夜- ジム・プ ...自由詩9*07-5-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166