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君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
研ぎ澄まされたナイフで空を
切り裂いた太陽は
六十億もの穴の空いた
大地にやがて沈んでゆく
プラタナスの葉に覆い被さるように
牧羊神の与えた息吹が
薄いガーゼとなって絡まる
初夏の森を中 ....
身体をふいにすりぬける
風にそっと教えてもらった
この世界は未完成なんだって
そういえば海の色は
まいにち
まいにち
違う色

水たまりにうつっている
ぼくの顔は
ただただ遠くを
 ....
月光が街を包み込む夜に
猫は二足歩行で立ち上がり
夜露を手鏡にして
枯葉のコートをまといつつ
雲をカーテンとしながら
おめかしをする

月光が街を包み込む夜に
雀は口笛高くならしつつ
 ....
巴里の色を僕はしらない
おばあちゃんは
それは淡い青い色だと言った
夜が乾いていく
するとセーヌ川がたちまち
空に吸いこまれていくのだそうだ

巴里の音を僕はしらない
おばあちゃんは
 ....
雨の日に
美術館の裸婦像は
艶やかに
やがて本当の姿を見せるだろう

ぼくも同じだ
ぼくの想いは風に乗り
雲と流れて地球儀の裏側の
ひとつの地平となるだろう
暖められた卵のように
 ....
LEOさんの村木正成さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の静かな領域- 村木正成自由詩17*07-6-2
太陽と沈黙- 村木正成自由詩8*07-5-5
ゆうまぐれ- 村木正成自由詩8*07-5-2
収穫祭- 村木正成自由詩6*07-5-1
巴里-フランス租界にて-- 村木正成自由詩9*07-4-30
ぼくの地平- 村木正成自由詩14*07-4-27

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