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どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない

寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
 ....
悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない

悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない

しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
 ....
大抵の事は
いつか笑い話になる事である

但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
怖いものの先に
見えないものの先に

きみの求める何かがある
きみの探している何かがある

だから向こう見ずになってご覧
或る作家が書いたように
見るまえに跳んでご覧

その何かと ....
まだ6時前だが
ぼくはカウンターのいちばん手前の椅子を引く

マスターが早かったね と言いながら
ぼくのアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウ ....
その墓はアフリカ大陸が視える小高い丘にある
だけど墓地ではない あるのはその墓だけ

その墓には埋葬された彼の名前も
1894.5.27に生まれたことも
1961.7.1に亡くなったことも彫 ....
風が痛い
雨が痛い
雪が痛い
陽すら痛い

そして何よりぼく自身がもっとも痛い
いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
朝目覚めて何もせず
ベッドからソファへと身を移す
時計は6時を指している

街はまだ微睡の中
幹線道路から離れた住宅地のせいか
車の音も人の声も聴こえてはこない
漸く鳥たちが目を覚まし囀 ....
これまでに余りに
多くの音楽を聴いてきたせいだろうか
ふっと頭に突然メロディが流れてくることもあれば
TVを観ていてCMや番組の曲が思い出せないことがある
脳にメロディが張りついた感覚だと言え ....
或るひとのことが心から離れない
胸がときめき締め付けられる
そのひとを思うと切なくなり
夜が一気に長くなり眠れなくなる
それはいつかとまた同じ

きっときみは笑うだろう
いい歳をして何を ....
本当に心底悲しい時
ひとは涙を流さない
言葉にはできないものがある
言葉からは洩れるものがある
その溢れ落ちた得体の知れないものを
掴みどころのない感情を
何とか伝えようと
何とか形にしようと
何とか掬い取ろうと
名も無き詩人 ....
あのう すいません
悲しみって燃える塵ですか
それとも燃えない塵ですか

どちらでもないですよ
悲しみは塵じゃありません
悲しみは壁を越えていく力の父です
そしてひとと世界への想いやりの ....
飛んでいる矢は静止していることに
時熟できる者は決してゼノンのパラドックスが
あながち間違いではないことに気づく者であり
現在は常に過去であることを知る者である

それは己を時間化することに ....
ふとChagallの“恋人”を観たいと
新幹線のグリーン車に乗り
倉敷の大原美術館へと向かう

じっとその絵の前でChagallならではの
黄緑色をじっと1時間くらい観つづけた後
また新 ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう

流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう

岩にぶつ ....
世の中に無駄なものは
ひとつもないと賢者は言う
でも果たしてそうだろうか

ひとは自分を否定されたとき
言い訳をする
心配心に摩り替えて
媚びすら売る
それが自己肯定の逃げ口上であり
 ....
夜は長く寒く暗い
煙草の煙も見えない
そんな煙草が旨いはずもない
ただ苦いだけだ
また眠れない夜が来る

誰の映画もtake1の連続だ
どう足掻いてもtake2はない
そしてシーンは続 ....
苦みが味覚でもっとも
秀でたものだと知ったとき
ひとは少し大人になれる

そして気がつく
生に於いても
それは同じではないかと

例えば
苦難 苦労 苦悩などが
それにあてはまると ....
何かしてもらったら
ありがとうと言いなさい
自分が悪いと思ったら
素直にごめんなさと言いなさい

自分が嫌だと思うことを
人にはしないようにしなさい
挨拶をされたら
微笑んで礼を返しな ....
生が実存であるように
死もまた実存だと云ったら
きっときみは口を尖らせ否定するだろう

現実主義のきみのことだ
死をこの世から去った無だと反論するだろう
でもぼくはそうは考えてはいない
 ....
どんなことでもとまでは
言わないけれど
大抵のことは忘れられる

だからひとは生きていける
愛とは何だと
皮肉屋のきみはぼくに問う

愛することは
見境をなくすことではないかと
愛することは
自分を見失うことではないかと

ぼくは答える

きみは何も分かってない
愛する ....
服従は自由の敗北ではないときみは言う
何も考えなくていい
何も決めなくていい
それは重荷をひとつ減らすことだときみは言う

支配されることも同じだ
言われるままに動けばいい
逆らうことな ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
ひとは弱い
だから強がる

ひとは弱い
だから逃げる

ひとは弱い
だから苦しむ

ひとは弱い
だから後悔する

ひとは弱い
だから涙する

ひとは弱い
だから歯を食い ....
想像することと嘘をつくことは
とても似ている

ときには一緒の場合だってある
愛がどちらの顔も持っているように
秋葉竹さんのHALさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
氷点下- HAL自由詩9*20-1-27
不可知- HAL自由詩8*20-1-24
大抵の事- HAL自由詩7*20-1-17
殺意- HAL自由詩7*20-1-10
答え- HAL自由詩8*20-1-5
SAD__BAR- HAL自由詩6*19-12-22
夜の果ての墓- HAL自由詩6*19-12-15
Pain- HAL自由詩3*19-12-12
抱擁- HAL自由詩9*19-12-5
静寂- HAL自由詩8*19-11-8
ググる- HAL自由詩6*19-11-3
落とし穴- HAL自由詩11*19-10-29
悲嘆- HAL自由詩7*19-10-23
戒め- HAL自由詩12*19-10-19
分別塵- HAL自由詩9*19-10-9
脱自的想考力(存在の序章として)- HAL自由詩4*19-10-5
或る夜_眺めのいい部屋から- HAL自由詩4*19-9-29
A_River- HAL自由詩4*19-9-27
賢者の言い訳- HAL自由詩3*19-9-22
主演- HAL自由詩5*19-9-11
苦み- HAL自由詩5*18-8-19
少しずつだけど- HAL自由詩4*18-8-17
生が実存であるように死もまた- HAL自由詩4*18-8-8
理由- HAL自由詩3*18-8-3
果実- HAL自由詩3*18-7-29
満月の夜でなくても- HAL自由詩6*18-7-23
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
弱さ- HAL自由詩9*18-6-12
想像と嘘と愛- HAL自由詩6*18-6-3

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