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始発列車の車窓から見上げる空に
いくつもの星が瞬いている
町も野原もまだ眠りについていて
星明かりはひどく饒舌で ―― あぁでも
下らない言葉ならあんなに知っていたのに
俺が繋げ ....
■1
少女は握る手鏡に
映した顔を
正面から
斜めから
上目使い
下目使い
順ぐりに眺めまわしたあとで
呟きました
「こんなの あたしの顔じゃない
....
■1
こころを見られるのが
恥ずかしくなった
だからなんとか隠そうとして
まわりに壁を作っていたら
こころのやつ
どんどん どんどん
膨らんでいって
壁は
....