一日の終わりの向日葵
草野大悟

とおく どこからか 風のなきごえがきこえる
今日 ぼくらの小さな家で 象が 溺れそうに
泳いでいる

厳寒の朝だ。

ぼくらは
今日も
すべてのオムツを
捨てた。

氷結する
ぼくらのあの頃は
おおきな向日葵のように

笑っている。


自由詩 一日の終わりの向日葵 Copyright 草野大悟 2012-02-03 21:24:26
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