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光と影の悪戯な満ち引きに操られるように
僕の足は急いだり止まったり
そして派手に曲がった{ルビ歪=いびつ}な足跡が
僕のたましい
美しい汚れと汚れた美しさの
どちらにも触れながら首を ....
窓際で
君の寝息を背中に聴きながら
どう仕様も無く渇いた空を
見つめていた
形にならない雲と
伏せ目がちな太陽と
遠く飛ぶ鳥がすっかりと
吸い込まれてしまうまで
いつか ....
みどりいろのタネから
ぼくはうまれた
うまれたときから
ぼくにはポケットがあって
そこにはぜんぶが
つまっていたけれど
たいようにこがされたり
あめにしみこまれたり
ほしに ....
傾いた四月の窓枠に
腰をかけて
うかれる風の様子を
ぼんやりと眺めていた
風は僕の前を通り過ぎ
木々の葉をペロリ
と捲ったかと思うと
今度は地面に急降下し
土とワサワサ ....