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五月のありふれた憂鬱に
からみついた幻
信じ切れない言葉が
ぼくの足首から離れたら
待ち合わせの場所で
君を待つとしよう
電線で休んでいる鳥は
手招きをするように
羽を広げ 羽 ....
空を知らないぼくは
うまく空というものを描けない
ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じているから
漫画の吹き出しみたいな形
あれを雲だと信じているから
今日も空っぽの卵の中で居候 ....
何をしたいというわけじゃなく
ただ技術に酔っているだけ
まるで機械がつむぐ言葉
感情の無い文章
とんでもなく不透明なテーマ
何のために書いているのかなんて
きっと誰にも分からないだろう ....
例えば
風船のような希望に
幾千の針の雨が降ろうとしているとして
例えば
紙切れのような希望に
火が燃え移ろうとしているとして
例えば
今にも崩れそうな崖の先端に
希望が乗っか ....