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高いものの 内部を
はかっては いけません
鳥のことばを
かたったら
遭難します
むかし美少年の
みつねくんと
あやしい遊びをした
梅の木に今年も
梅の花が咲いた
王冠で すくおうとして
おびただしく こぼれる
純血のひとの うしろのほう
丘のうえに 月が
座礁している
時間とともに わたしは
うしなわれる だから未来を
待ち望まない というのは嘘だ
明るいうちに できるだけ早く
きみのところまで たどりつきたい
妖精に ひっこぬかれたとき
となりに咲いていた きみを
ひっこぬいた ひとりでは
こわかったんだ ごめんね
おもいっきり ひっぱたいていいよ
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える
花が咲いたら その下で
きみと むすばれる
わが友 きみも
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
明日をうたがい おそれながら
大審問の つらい夢からさめる
また朝の
灼金のひかりのなかに立ち
荒野のひつじのむれを見る
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている