すべてのおすすめ
嵐を越えていこう
ときみ
ひしゃげちまいそうに小さい、痩せ細った自転車に乗って
新幹線には浪漫がない
あれ大きな鉄の塊だよ――
―――ついてこなくていいよ もう
連れていく気 ....
夏みかんのドロップをひとつ頬張る
尖った円みはじゅわりと溶ける
バスは南進し
北の曇天にルートを決める
僕は街燈になりたくて
街燈になった
こんな砂利道に
仲間が ....
夜行性の言葉が羽ばたいていた
子どもだけがそれをじっとみていた
凍えた空に花が貼りついた
月は存在が伝言だった
震えた縫い針の鉄橋が
銀河のデゴイチの受け入れを許可した
暖かい ....