まな板にびっしり生えたふじつぼを
包丁でこそぎ落としていく
刃を横に寝かせて
柔肌からかさぶたを剥ぐように
緑色のふじつぼを剥いでやる
少しの抵抗と悲鳴があったかと思えば
ぽろりと流しに落 ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
               151115

ネアンデルタール人の存在感が増したのは
発掘した人骨が他の旧人類とは比較できないほど多く
現生人類とも混血したともしないとも言われる隣人は
70 ....
肉は常に壊れ物
魂は常に生もの
与えられて引き受けて
私の詩は魂から魂への捧げ物

さあさどうぞ召し上がれー大したものではありませんが

耐えて喜び踊って飛んで
生きて生きて天を見上げ ....
大きな月に定規をあてる

誰も来ない

人生は終わる

山の向こうに人がいる きっといる

豚色のピンクの人が

 ピンクの人は月に定規をあてたりしない
 そんな人の上にも月 ....
あなたが水草だった頃
わたしは産まれた
あなたは水草の味がした

ここにつどうすべてのいのちは
いのちをきょうゆうしている
だから
それをざんこくなどとおもわないでおくれ

あなたは ....
しろい花
しろい花
埋めつくす花の葬列

眩しすぎて目を閉じた


夜の果ては
とても寒くて
眠るような哀しみが
鬼火の向こう
揺らめきながら燃えている

そんな重さを
ひ ....
制服を脱いだら
一体何が
私を
女の子だ
と証明するんだろう

外に飛び出たら
素直な気持ちを伝えたいと
思う気持ちも
霞んでくるんだろう

好きも嫌いも
簡単に言えなくな ....
雨音が
ささやきを閉塞させる

しろく伸ばされた腕の饒舌は
くちづけよりも
切迫して
喉を
羽交い締める。

 深海魚のようだ

隔絶された
いきぐるしさで
求めあい
同 ....
今朝はやけにすずめが気にかかる
あまり明るくない雨上がりの湿った土の上を
ちいさくなにかついばんで
むくっとしたり首をかしげたり
尾羽を振ったりして
手のひらにすっぽり収まりそうなすずめが  ....
彼女の名前は、林檎といった
日がのぼり 日が沈んで どんなときも
心に 一つの凛した樹、それが林檎だった

パオバブの木は 特別な木ではなく
桜の木は 花見のときだけが桜ではない ....
朝、駐車場の前に
犬の糞が落ちていた
私は舌打ちをして
それをテッシュに包んで
ゴミ箱へ捨てた

二日後、駐車場の前に
また犬の糞が落ちていた
私は憤慨し殺虫剤を撒き散らし
水を入れ ....
京都にいるときゃ
ふぐりと名乗ったの
神戸じゃホーデンと名乗ったの
でも、あたい
あたいはやっぱり
キンタマだもん
キンタマ王子なんだもん!
あたいには
これしか
ないんだもん

 ....
逢えば必ず
熱いキスして確かめる
お互いの想いを

あなたのキスは甘く柔らかい
私を退屈にさせない

目の前の景色が綺麗になる
忘れられない今になる

見つめ合う時間が
長くなる ....
 今日という日の終わりに君の事を想うよ。
 僕の枕元に降りてきた天使。
 信じるってことを忘れていたよ。
 寂しさなんてどこかへ消えていったよ。

 今日という日が終わろうとするその時に ....
 ゆっくりいこうよ。
 生き急ぐ必要なんてどこにもないんだ。
 そりゃ死にたくなることもあるさ。
 それでも思いとどまれたあなたは美しい。

 ゆったりいこうよ。
 生きすぎることも悪 ....
 人工的な街で君はその才能をいかんなく発揮した。
 時に夢見るように。時に現実に抗いながら。
 レゲエのリズムにただその細身の体を漂わせながら。
 きっとその時、神様に目をつけられたんだね。 ....
マタハラの国じゃ子どもを増やせない 公園で影をふみつつ散る銀杏


曇天にかりりとかじる椎甘し


風の鳴る夕焼け空に紅葉燃え
窓ガラスに張り付いた もみじがはがゆい
暖炉に火を入れた午後 雨はやまない
あなたを待っていた 知らない間にうたた寝
溝に吹き溜まった 心の破片はまだ紅い


冷たい秋の雨は 落葉を急 ....
なんぜん兆を
超える花々
あの聖なるあおい火のたもとで揺れている

忘れたかった忘れられなかった
忘れたくなかった
私だけのSin
想うことすら罪ならば
秘めたまま名を呼ばず
生涯閉 ....
バカ野郎!
誰が鶴太郎似の
万年ノーベル賞候補のファンになる
なんて公言すんだよ!
よく聞きやがれ!
ハルエスト!
ハルエ!
ハ、ル、エ!
エ!
赤木春恵に決まってんだろうが!
雲が月に尾を引いて
空に浮かぶは月花火
流星みたいなその眺め
願いごとなんかしたくなる

雲が月に尾を引いて
空に浮かぶは月花火
煙吹くよなその眺め
ため息ついてみたくなる

強い ....
ワンコインで釣りのくる
牛めしのスクランブル交差点
その中心で
若い女の子は
額に汗を浮かべた
交通誘導員のよう


一方的に響く

「ありがとうございます」

自動ドアだ ....
生真面目マジマジ子
神経質なマジ マジ子
私はマジ子

少し疲れたマジマジ子
生真面目に合わない世の中を
怒って泣いて消化する

怒って泣いてを繰り返し
今に至るマジ マジ子 ....
 
表も裏もないのだ
という
角度的分散と
平衡感覚の歪みは
時折、
浮遊するような
非 現実感を
滑空する

麻痺することで
逃れられるならば
飛んでいきたい
誰も知らない ....
歯と歯の雷光
眉毛の吹雪
顔になれない顔を被り
今日もぐるりと宙を巡る
あなたのために
死んだ妻がベーコンを焼き
熱いコーヒーをカップに注ぐ

あなたは匂いに誘われ起き出して
何もないテーブルを見つめて
新聞を取りにいく

ベーコンを焼いてパンを切り
コ ....
今更と呆れ乍らも
漸く手に入れた身体は冷たくて
虚無感と怠惰な溜息で
堕ちていくのを眺めていた
私以外に、誰かが居たのは
途方も無く過去の物語
忘れていたことも忘れるほど
昔々のお伽噺
 ....
 川に沿う道

歌をうたうと、道がある
花があれば、人がいる
流れに沿いて咲く花の
匂いをかぐと
懐かしく

ああ、人よれば歌があり
さあ、いざ共に、集いあい
川のほとりのベンチに ....
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
調理- 春日線香自由詩215-11-16
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
霜月の秘密- あおば自由詩6*15-11-15
タマシイの肝- たけし自由詩3*15-11-15
わたしも上手にうたえない- 北大路京 ...自由詩1215-11-15
水草と魚- そらの珊 ...自由詩18+15-11-15
Margarita- レモン自由詩8*15-11-15
モラトリアム- 瑞海自由詩8*15-11-15
失楽園- レモン自由詩6*15-11-14
偏心痛- ただのみ ...自由詩20*15-11-14
黙ってみている青い空- るるりら自由詩15*15-11-14
【_犬の糞_】- 泡沫恋歌自由詩12*15-11-14
キンタマ王子、昔の名前で出ています- 花形新次自由詩115-11-14
あなたとキス- 夏川ゆう自由詩215-11-14
眠れずじまい- ヒヤシン ...自由詩9*15-11-14
あなたへ- ヒヤシン ...自由詩5*15-11-14
SAD- ヒヤシン ...自由詩6*15-11-14
マタハラの国じゃ子どもを増やせない- 北大路京 ...川柳715-11-14
- レモン俳句1*15-11-13
夢と知りせば- 藤原絵理 ...自由詩7*15-11-13
巻火- レモン自由詩4*15-11-13
キンタマ王子、ハルエストになる- 花形新次自由詩115-11-13
月花火- 天竺葵自由詩115-11-13
牛めし屋にて- もり自由詩2*15-11-13
マジ_マジ子- 朝焼彩茜 ...自由詩17+15-11-13
- レモン自由詩9*15-11-12
ノート(52Y.11・9)- 木立 悟自由詩215-11-12
- mizunomadoka自由詩415-11-12
ヤヲビクニ- 智鶴自由詩215-11-12
_川に沿う道- 生田 稔自由詩415-11-12

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