どの道
絶対
叶う
約束を
こころまちにしている
・
新々・五行歌五則には
「内容などには制約をもうけない」
とある。しかし倫理を
無視出来ない人も居る
だろう。でも私は言 ....
鱗が汚れていく
星の夜を引きずって
感電した右腕
噛まれた跡に注いだわけは
一夜だけ咲いた青い花
未熟な声だった
猫にまで満たない
瞳に映る色が
深呼吸をするたび
境界線で揺らいで
....
手の甲に
思い出刻み
今思う
重なって
願うしあわせ
遠き日を
蒸せている
ケムリと匂い
今はただ
月満ちて
褪せた微笑
来る月
若き葉と
通り過ぎたる
言 ....
慟哭は泡上の海に沈殿して行く、死後硬直のあとの眼球のような濁りと共に、ソプラノで鳴く海鳥たちの忙しない鎮魂歌、灰色の空に灰色を足していく、自傷癖の鮫が血を求めている、雷が遠くの空で擦過傷のように瞬 ....
二重焼き三十年は食べてない鯛焼きは日本中泳いでる
駄菓子屋の昔からある人気菓子小さな会社夫婦二人だけ
パンクした自転車直すお爺さん声かけながら手際よく直す
散歩道今の気分は上々だ見る ....
ゆるゆるとながれている
今もながれつづけている時間を
ふいにとめた とある春の庭がふたつ
となりあっている
ひとつは住人によってよく手入れされていて
赤いチューリップが笑い
黄色のパンジー ....
当然のことながら、言葉は、場所を換えるだけで、異なる意味を持つ。筆者の詩句を引用する。
ひとりがぼくを孤独にするのか、
ひとりが孤独をぼくにするのか、
孤独がぼくをひとりにするのか、
....
最初から廃墟だった場所で
最初から破片だった言葉を
拾い集め交わし合う
それは破片だから
時に自らを 誰かを
傷つけてしまう
しなやかで
すきとおる思惟で
編み上げられてゆ ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った
懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車
週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
いかがわしい村の教会では
不思議なことに悪魔が鐘を突く
菜の花畑の黄色がまぶしい
飛行機の窓からのパッチワークがかわいい
あの人は根っからのカンタベリ系だから
フュージョン系のギ ....
本当に
何が
大切なのか
私にとっての命とは
魂 か
・
大切な存在は
色々と
在る
いつも
ありがとうさま
・
盆栽のドングリが
光合成をしている
きみな ....
太陽丼!
丼ぶりのうえに、
ただ目玉焼きをのせただけの、
とてもシンプルな、
たべもの、
熱々の、
透明なうすい膜を二本の箸でつきやぶって、
まるで黄いろい溶岩のように流れでてくる、
....
裸足で軽蔑した?
レンズ越しの光線
呂律の回らない教頭
目をつぶって描く校舎
戻らない昨日に触れようとしました
桃で開いた夏は
少し甘くて
産毛が大気に接する
ダダイストの実験 ....
エリーゼ、空が青くて凄いッ
ほうとうに。
あの雲、白馬みたい
ちょっと変だけど、
そう
みえないこともないか
でも
カバみたいにも
みえるね
あなた ....
瞳はなぜ
美しさを映すのだろう
広い腕で
人々を包み込む
タイレン─大人─
中国語では
人を導く人
小さな意地悪は愛嬌で
崩れない姿勢は貫かれた意志
流暢な声は背に乗せた使命 ....
あいまいな記憶は改竄されていく
以前、NHKの情報番組で、台湾から来た若手の男性芸術家が
舞台表現のラストになってすっぽんぽんになって舞台を歩く
そんな映像を見た記憶がする。すっぽんぽんなの ....
タクシーの車両は古いものばかりだ
バンパーには傷
ボディの塗装はくすんでいる
乗客はたいてい老人だし
運転手だって負けないくらいの老人だ
買い物する間駐車場で待っている
一人暮 ....
いつだって
神さまだって水だって
あなたと一緒に光かがやく
夜の影に隠れていた
ようやく起き出した朝が
ゆっくりと身を起こし
やさしく微笑むと
今日もあたらしいい ....
言いたいことも
言えない
世の中はおかしいよね
でもそれがルールだろう
おかしいのが普通ですね
・
マスゴミ未満は
大が
無限に付く位
大嫌いだ。
私は自分勝手でごめんなさ ....
青空
青空のいのちは
青色だね
鳥は深く
青に解けてゆく
二両電車のシートから
真向かう窓 で
連なる民家の軒と緑の蔭
物皆の息吹き
重々しくもあり
閑かなる虚しさに堕ち行く
薄暮のとき
欠伸を殺し盗み見る
斜め向か ....
1平米714万円付近の幹線道路を
100万円から2千万円がスムーズに流れる、
たまに赤い3億円が走ったりもした
君は頭から足の爪先までが7万円だった
下着はたぶん8千円くらいと思う
カフ ....
もしも 奇跡が 誰か
生き返らせれるのなら
択ぶ順序がそのまま私の罪になる
この人か あの人かその人
決めなくてはならなくて
想うことすらしない人もいるのに
あの日 涙を拭ってくれ ....
身体なんか 要らなくなって
心なんか 戻らなくなって
私の百年へ 声花かに
ぐるぐる ぐるぐる茹でられる繭
さらさら さらさら
坂道を駆け登ってくる落ち葉
風の中で交わっている
....
身の回りには
癒やしがいっぱいある
それを探すのは楽しい
家の中でゆっくり過ごすのも
音楽を聴くのも癒やし
好きな場所を歩く
自然の多い場所を好む
自然体になれる
どの道を ....
○「先送りの哲学」
解決の難しい問題は
先送りして
目の前の利益だけを享受しようという考え方が
一般化しているような気がしてならない
核兵器の問題
原発のゴミの問題
国債依存の問題
遺 ....
海峡を
トテトテ飛んでる一匹の
蝶の名前も気持ちも知らない
宝島
みたいな豊かな国に住み
それでも悩みは尽きない疾しさ
いつまでも
しあわせな日がつづくとは
....
まあるい命たちが
ぽんぽんぽんと
軽やかに跳ねるように駆ける
陽だまりのなかで
艶々とした瞳
揉み合って取っ組み合って
じたばたとひっくり返る
小さな手足を伸ばして
ころんと横 ....
居酒屋で隣り合ったおじさんは
おらぁ故郷を捨ててここまできたんや
なんて自慢気に言う
よっぽど話しかけやすい感じなんかな
どうでもいいけど
捨てたんじゃなくて
捨てざるを得なかったとい ....
{引用=
打ちあげられたように、青白いシーツの砂浜の上で晒されている。まどろみ。おだやかな白い波に晒されながら、そよと吹く風に晒されながら、あるいは無数にきらめく石英質の砂塵に晒されながら。そして、 ....
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