僕のふとんに潜り込んで

 腕枕で眠るのがすきだったね

 何気ない仕草で和ませてくれたね

 僕が呼んでも

 知らんぷりの時があったね

 どうして気を損ねたのか

 ....
時折

バキッと音がする

幻聴かと思っていたら

或る日気づいた

それはぼくの心の折れる音だった
どこまでも深く暗い

ろうそくを入れた粗末なランプ
小さな焔がこの果てしない未知を
ほんの少しだけ明らかにしている

小道を歩いている

ここはどこなのだろう
果たして進んでいるのだ ....
夜の耳工場で働く小人は
めっきり上がらない時給に
ぼやきながらも
今夜も対の耳を作っています

夜は短いようで長く
或いはまた短く
それは人生もおんなじだね
耳を買いに来る人は
そん ....
いのちは
生きるためにある
私は
最期まで
生きよう
  

じっとしている
髪を撫でられているとき
じっとしている
髪を撫でてあげている
ときの君の肩

消えてしまうと立ってられないのは
からだ中の関節
一番悲しく怖いのは
 ....
海のうえを昨夜の花火の残骸が

恥ずかしげに漂っている

まるで月が落ちたみたいと騒いでいた

みんなの顔が馬鹿みたいに想いかえされる

わたしの心の月が堕ちたのは
 ....
人ひとりの命は地球より重いというのは
だいぶ重いね、重すぎだろう

人命を鴻毛の軽きにしてというのは
だいぶ軽いね、軽すぎだろう

せめて、体重分くらいは
目方増やしていきましょう

 ....
公と私。文字や言葉を大きく振り分ければ、
公言も私言もない、AIは破壊してくれる
、ついでに私の時間も連れていけ

まーいいか、薄給でさらに土曜日も休むことなく働き尽くし





 ....
瞼の裏側で眠りの松明が燃え盛る
タップを踏む睡魔が天然色の幻へと誘う
大地を俯瞰すれば麒麟の群れが走り
文明は密林のように摩天楼を生やした

水曜日の波が大通りへと押し寄せる
チョビ髭を歪 ....
ひるさがり、
オイシイモノを食べて、
りんかくが、
ほころぶ、
ゆるふわな、
しろいまるがおの、
ましゅまろ、
キミは、
ほほえんで、
そのひとみに、
ふたつの三日月をつくる、
 ....
シャッターの奥では、どんな夢を見ているのか。海も川も薄く、流れもゆるく凪いているように見えるのに。存在を消した爪の先までイバラ、締め上げて這いずり回る時の鎖を断ち切る。右寄りの心臓は判別不能な燈し火に .... 囀るな、囁くな、嘯くなよ、腐肉に群がる小蝿や蛆のような薄汚い愚民ども、俺の人生にお前らを相手にしてる暇はない、俺がこの世界で息をし続けている理由はただひとつ、容赦ないポエジーと相対するためさ…あら ....  われらはビーチグラス埋まる砂地で咲く
 浜木綿なのか

 空に憧れ
 海に真向い
 樹々にさまよい
 陽を讃え
 愛の溢れた瞳を求め微笑み合う
 ひとり あなた
 ひとり わたし
 ....
いつか忘れられる恋のために
いくつもの花瓶が投げ込まれ、
濡れた足にはりついた花びらの色とりどりに
蝶やら虫やら寄ってくる。
雨雲がやってきて去っていき、
そのあとに何の植物かわからない草が ....
 

灰色の瞳のひとに
なりたいな
ひとの純白な夜のかたすみの
憎しみはほんとうのところ
涙が綺麗だと勘違いしている愚かさに似る
炎上する胸の奥から飛び散る汗と
同じ色しかしていない命 ....
宙にむかい
腕を伸ばし
体から跳び立とうとする
ちいさなあなた

さいわいよ
むらさき色のあざが
胸のあちこちにあって
それが昨夜夢でみた絶望の傷だと
朝起きて震えながら気づくことはないか?

咲かないちいさな希望の花が
そっとふわりと揺れる風は吹き

 ....
暗渠の遊歩道で
綺麗なタチアオイを見つけ
立ち止まる

>今日が見頃みたいだよね

シャッターにかけた指が止まる

驚いて振り返ると
柔らかな眼差しの老人が立っていた

>実 ....
月は天に在るのと同じ位
確かな物事は
生(せい)だ
私は生きている
今ここに
 ふわふわ 浮いてる、どこまでも 浮いてる
 私は海の中、どこまでも透明に拡がっていく、

 私は今、肯定している、否定している、うちが外を包む、
 はい、は、いいえを肯定しているし、いいえ、 ....
その日暮らしの日射しを避けない
あ、あたらし、な、な、
死のう、一緒にな、詞無くなって
海が見えるか
何も見えないか
私と君と君と、多分君が
どこにも居ないでいられる楽園が
何も見えない ....
森を下る

雨粒は
木々の隙から落ち
葉を伝い
流れ集い
地をじっと濁す

私は抗いたい
貪り尽くしたい

見上げても
どうともならない
午後五時に
叛心は
裂かれた潮の ....
どんなに私が
世界を
愛しても
世界は変わらない
ならば己が変わる
暮れかかる街並みに
オレンジが引き潮のように
消えてゆき
すこしだけ悲しげな
夜がやって来る

ほんのりと満月をみあげて
流れる雲のかたちを目で追う
子供が描いたT-R ....
蛇が布団の上で死んでいる。いつから死んでいたのか知らない。腐ってはいないが干からび始めている。とても大きな蝿が一匹ぶんぶんと飛んでいる。開け放しの窓から風が激しくて臭いを感じることができない。反故紙が .... ●学校の子供たちに数学を教えている●わたしは●数学の教師●学校が済むと直ぐ帰って●二階へ上がって●二階の書斎で●読みかけの本を読んでいた●やがて●暗くなり●窓の外を●夜の間にひどい雨が降った●その .... 漂泊の時の彼方

  伏せられた栞

緑の草原に風が吹いている
樹木にもたれて読書している
きみは近づいて訊く

 「なにを読んでいるの」

雨粒は草地に落ちて雲間には嵐の予感がす ....
何も言わずに死んだけど
あの男は何一つ知らなかったのかもしれない
騎馬民族は動物の皮をとても上手に剥ぐ
虎は全身の皮を剥がれても走り回る
羊はすぐに死んでしまう
羊毛の刈り取りをするのを ....
日々豊かに降り続く雨は
山の頂きから川を下って
大地を潤し
海へと流れ
やがて世界の端から
宇宙へと降りそそぐ

波に流されるまま
地球からこぼれ落ちた私
遠ざかっていくのは
距離 ....
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
腕枕- 佐白光自由詩2*24-6-2
- HAL自由詩3*24-6-1
闇の小道- ◇レキ自由詩2*24-6-1
耳工場- そらの珊 ...自由詩11*24-6-1
※五行歌「いのちは_生きるためにある」- こしごえ自由詩3*24-6-1
だれか、お願い- 秋葉竹自由詩124-6-1
ブラックコーヒーと白い嘘- 秋葉竹自由詩124-6-1
目方の味方- りゅうさ ...自由詩3*24-6-1
未来から_始まる絵本_003- 足立らど ...自由詩224-6-1
ライク・ア・ムービー- atsuchan69自由詩9+*24-6-1
ましゅまろ- 本田憲嵩自由詩824-6-1
allegory- あらい自由詩324-5-31
sealed- ホロウ・ ...自由詩3*24-5-31
仏蝶- リリー自由詩7*24-5-31
恋のため- はるな自由詩224-5-31
この雨の降りつづく夜の世界のかたすみで- 秋葉竹自由詩324-5-30
五行詩_あなた- Giovanni自由詩5*24-5-30
傷のうた- 秋葉竹自由詩224-5-29
- 夏井椋也自由詩6*24-5-29
※五行歌「月は天に在るのと同じ位_確かな物事は」- こしごえ自由詩3*24-5-29
その位置:_ゼロ- 由比良 ...自由詩5*24-5-29
ゆめものがたり- 這 いず ...自由詩3*24-5-29
雨降り- Giovanni自由詩5*24-5-29
※五行歌_「ならば己が変わる」- こしごえ自由詩3*24-5-28
駆け抜けたい- 秋葉竹自由詩424-5-27
- 佐々宝砂自由詩11*24-5-27
Spinal_Cord_/_Nappy_Sphere_Edi ...- 田中宏輔自由詩9*24-5-27
All_Things_Must_Pass- ryinx自由詩624-5-27
ねじまき鳥- 藤原絵理 ...自由詩324-5-26
天空の果てを想う- ヒロセマ ...自由詩11*24-5-26

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