気持ちの整理がつかない
ふつつかな子どもは今、いくつかな
もう気づくかな、ここに生きている価値を
蟻と平行線を続けてく
キリギリスには追いつけず
一心不乱に取り乱す
生きて行く道はオリジナ ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして姿があるのか
多分 ....
澄み切った均衡の成熟のもとに
季節の気まぐれな散逸を防ぐため
私は薪を手に取り機械で割っていく
身体が材料の要点をつかみ
材料を機械の中心に割り当て
身体と材料と機械とが
美しい諧 ....
あらゆる毛皮という毛皮を剥いで、
あなたをただ見つめる。
そこからはまるで、
万華鏡か走馬灯になった
私たちが見える。
私は手元を見つめる。
もうこれしかない。
新宿東口の街の片隅で、
 ....
掻き鳴らしたギター
空間に木霊した
演奏後の虚無

薄暗いジャズバーで
明日を語る
日付の感覚も無いまま
生きている感覚のみで

ベースの歪みが大きくなり
建物が共振する
心地よ ....
初夢はどんな夢を見ましたか
すべての夢は もろ刃のつるぎ
かざして何を想いましょうや

松飾をつけた車が 走っていた
正月だというのに梅が咲いている不思議な一日
うつくしさを か ....
ひとを見て

ひとに触れて

ひとと関わって

ひとから聞いて

そう(理想)なりたい自分や

そう(願望)なれない自分が

顕れて



それはまるで物語のようだ
 ....
蒼い夜底の真ん中
白壁の沈黙、ふと絶え

薄い格子戸開ける女の白手
手招き三度、ゆらゆら揺れる

傷だらけの幼子の抱擁
骨組み晒し、癒されぬまま

格子戸の向こうに開ける界
二体の ....
           160109

カードをかざしてください
ドアは開いて中に入れます
マイナンバーカードをかざすのだ
持参しなかった方は
残念ながら、お入りになれませんので
至急カー ....
ミルフィーユ仕立て高層マンション
晴れとも曇りともつかない冬ぞらに
めりこんだ白い実体は陽炎にゆれて
二十年前には無く二百年後にも無い


     むすう むすうのカゾクが
      ....
重なった手は恋敵歌留多会 秋刀魚焼くヤキモチも妬く監視役あなたは麻薬今年前厄      広場の木立ちが さけんでいる
       黒い北風の渦まくなかには
           行くなゆくな と
             両手を振って
          だが・・・・ ....
晴れた日に
(  )を捨てる それは
たったひとりだけで行う儀式のように
もう一度愛してから、という未練は
明るい光が消してくれる

洗いたての
(  )を捨てる それが
慣れ親しんだ ....
可能な限り赤い空に

ぼくらがおもう神様がいた


ライトバンが光を揺らして

とぼとぼとぼとぼ道を行く

いき違いばかりの愛しさが

まかり通ってからから言う

からからか ....
十二月三十一日で神様と決別した
もう神を頼らない

歯医者で思わず
神様! なんてすがらないし
こわい検査の前にもうっかり
神様のあしをつかもうと考えない

子供の頃必死で
神を憎ん ....
空腹の信号を発した本能を
強引にねじ伏せて
液体と煙で生きてみる
「仙人みたいだね」
そう笑う君の顔色は青白い

いつだったか
そう 生まれる前
僕たちに羽があった頃
大陸が呼吸して ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく

痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく

ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
 ....
駅にゆく道すがら
こどもがしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている
泣いているのだとわかった

道行く人を視ていると
みな邪魔そうに避けていく
なかには蹴とばす真似をして
薄ら笑っ ....
どてらカボチャが降って来る
滝のように降って来る
頭をぶるんぶるん振り回しても
私の脳は考えない感じない

どてらカボチャはオンオン鳴く
夜陰を軋ませ鳴き続ける
私は感じ考える
無人大 ....
風呂の換気扇のスイッチを付けて今日の日記を書く

ラーメン屋に行きカウンターでラーメンを食べる僕の横に
若い女性が二人座りました 混んでいたのです

本当に本当に久しぶりに女性の近くに寄った ....
平穏の訪れを告げる
朝の鳥の声が鋭い

町は信頼により配置され
道路は情義によって接続され

酒はすべての裂け目を流れ
裂け目をきれいに架橋した

笑いはすべてのとげを包む
 ....
悲しいことがあると

あなたの名を呼んでいる

呼んでなぐさめられている

やさしくてあたたかい肉だ

体液でよごしても

けがれたこころで乱暴しても

あなたはよろこんで
 ....
そのあたたかい頬に触れると、
私のなかで握りしめた、
生まれたてのあたたかなものが、
少しずつ剥がれていくの。
その剥がれたもののなかにいるものは、
胎児のような私で、
私ははじめて触れる ....
横顔とは
君の横顔が見える、という事は
なんと切ないものなのだろう
その視線が此方に向く事はない
僕は君の横顔を見ているだけで
それ以上、何も出来ない


膚の下の肺の中を
 ....
晴れた日の会場内に 用意された百脚の椅子

来賓者、関係者、招待者、出席者、
名簿に記載された ずらりと連なる固有名詞

司会者は叫ぶ
(百人満席、晴れた日に、)
新聞は語る  ....
重たいドアを押して外に出ると
階段を数段上ったところで
思わず立ち止まる

百貨店の屋上は
すっかり様変わりしていた

複雑な段差を組み合わせた
明るい色調のウッドデッキ
オリー ....
空と海の混沌に
突き刺さる黒い陸の先端
に白い少女が立っている

淡い彩りが現れ
生まれた風が海を押す
押されて海は岬に駆けのぼり
少女に白い言葉を飛沫く

潮鳴りにひそむ遠い記憶の ....
    冷笑されるでしょう が
      卒寿となった いま
  すがりつくしか ありません
        過ぎてしまった
脆い群像の 淡い言動のかげ に

     卑下されるでしょ ....
街灯の光が届かないバス停で
忘れられたように バスを待ちつづける

終バスは すでに出た後かもしれないのに

ここに明日までずっと立っていても 
だれも話し掛けてはこない
 
光を乱反 ....
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
押韻詩人- 独奏自由詩516-1-11
梢が春となる頃に_(「すみれ」習作として)- もっぷ自由詩1016-1-11
労働- 葉leaf自由詩416-1-11
毛皮- あおい満 ...自由詩616-1-10
HOPE- 八雲みつ ...自由詩216-1-10
かざしことば- るるりら自由詩16*16-1-10
想い- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-10
逝く骨組み- たけし自由詩7*16-1-10
かざしことば- あおば自由詩11*16-1-9
ウェヌス遠景- ただのみ ...自由詩19*16-1-9
重なった手は恋敵歌留多会- 北大路京 ...俳句416-1-9
秋刀魚焼くヤキモチも妬く監視役あなたは麻薬今年前厄- 北大路京 ...短歌216-1-9
芥子色の北風(八)- 信天翁自由詩716-1-9
弔い日和- そらの珊 ...自由詩1716-1-9
赤い空- 吉岡ペペ ...自由詩1816-1-9
卒神さま- 朧月自由詩316-1-8
hi-lite- 八雲みつ ...自由詩516-1-8
越境- 梅昆布茶自由詩2316-1-8
ふゆのこども- もっぷ自由詩11*16-1-8
ノォノォ脳ガクシャ- たけし自由詩5*16-1-8
風呂の前の日記- 陽向∮自由詩6*16-1-8
平和- 葉leaf自由詩516-1-8
月あかりの道- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-8
- あおい満 ...自由詩516-1-7
横顔- 凍月自由詩8*16-1-7
空席- 為平 澪自由詩816-1-7
煙突と月見うどん- nonya自由詩22*16-1-7
暁光- イナエ自由詩20*16-1-7
風の舌__(十)- 信天翁自由詩516-1-7
バス停- いねむり ...自由詩516-1-7

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