いまとなっては
すこし悲しいくらいの
干からびた笑い話だが
僕は
じつは
二十歳になるまでに
死にたかったから
世界をバカにするのも当然だと
信じていた

どんなあたた ....
37℃を超えたあたりから ちょっと虚な意識の中で

なんとなく ようやく

スマホの写真を消し始めた

一緒に行った旅行 あなたの写真だけ消していくと

あの時間から あなただけが消え ....
凪の日に書いた手紙を燃やすのは

祈りにも似てる

といっても差支えないんじゃないだろうかと

ふと思う




カタツムリと紫陽花が見たい

ともおもう

ねる

 ....
  

カサヲサセバ
素直になれるだろうか

オチテシマエバ
寂しさは治るだろうか

アメガフレバ
消えてなくなるだろうか

ヨルニナレバ
子どもに戻れるだろうか

 ....
食べたもので人の身体は出来ています。
そんなことはいちいち考えずに
その日の風まかせで
献立を決めてきた

心は何で出来ているんだろう

手元が狂うのは永遠の一瞬
包丁の刃で切り落とし ....
私たちから離れた世界中の多くの人々が
私たちのことを祝福していると思うのは

確かなこと
毎日を生きてきたという

何もないのは
純粋な証拠なのだから

善と悪が交じり合った ....
夕暮れになると虫を求めて燕が飛び回る
蝙蝠の飛翔よりずっと気分がいい
燕はハレの礼服になれたけど
蝙蝠は傘にしかなれなかった


自分の大学がイスラエルの企業から恩恵を受けている
そ ....
  

とある休日
ひとり
グランドを走りつづけた少女は
急に立ち止まると
雲ひとつない青空をみあげました

そこには空しかみえなかったけれど
しあわせのすべてがみえた気がしたの ....
静かさ
満ちる
闇の
沈黙に
解ける悲しみ



静かさ
満ちる
光の
ほほ笑みに
解ける喜び



静かさ
満ちる
空の
青さに
解けるいつくしみ
五行歌という
一つの
生き方を
生きている私は
幸せ者です



えっへへ
五行歌と
共にある私が
嬉しくて
繰出し鉛筆を持つ



五行歌と
出会えて
こうし ....


朧げな 赤い花を摘んだ/剥いた
溢れる果汁が人の皮の下と同じで
ぷっくりとした繊維が 空気を熱く昂らせていた

私の熱を奪い取って からからの空を膨張させていく
地球の血液

 ....
怒りのあまり
何も見えなくなる日

皮が千切れるくらい
笑いころげた日

風のない日
肺の底から
流れだす煙を
何かに
どうにか重ねあわせる日

手足のふるえを
抱えこむ日
 ....
{引用=𝘺𝘦𝘭𝘭𝘰𝘸 𝘣𝘪𝘳𝘥}  造花のくきの折れる{引用=(𝘣𝘭𝘢𝘯𝘬)}  いつの日か、眠れる
  錆びていた工具箱   {引用=「𝘣𝘪𝘳𝘥 𝘤𝘢𝘨𝘦}   揺れる 籠に
    御伽話{引 ....
 雨は詩歌。
 雨はメタファー。
 雨はわたし。

 一冊の詩。それがわたしの夢だった。


  散文の海へ1

 ひとはいつから塵みるのだろうか。とか。
 もうすでにわたしは塵み ....
 雨風鳴る夜更けのベランダ
 指先に 手櫛で抜け落ちた髪
 中身のはみ出した ぬいぐるみ
 ウイスキーの空ビン
 時を刻む音が私を苛立たせる

 そんな悲しい日々がなくなって
 代わりに ....
こころとこころが
ただ在る
宇宙のなかの
この小さな星の上に
いろいろなこころ



私の
こころの終りには
ありがとうを
置いておく
その時に咲く花がある



 ....
いいも悪いも
これも運命
天の自由だ
人生を
味わおう



この
運命を
認める

ならば楽しめ
それぞれに
それぞれの
世界がある
私は優しい人間ではない
ただ自分でありたい私
 ジャン・ジュネの『小さな真四角に引き裂かれ便器に投げこまれた一幅のレンブラントから残ったもの』にある、「ある日、客車のなかで、前に腰かけていた旅客を眺めていた私は、どんな人も他の人と等価であるという .... また明日どんな日になり何をする?もう一人いる自分が聞いた

早朝のラジオ体操する広場今はなくなりアパート並ぶ

公園も広場もいつの間にかないマンション建つもガラ空き状態

畑とか田んぼが見 ....
○「心をみつめて」

私は
心の中に
蛇を飼っている
だから
地面に落ちている棒が
蛇に見えてしまう

○「平和なとき」

鳥の声
子どもたちの遊び声
青空の下の洗濯物
田 ....
   ※

物事や心は常に無常、
けれども、
今には、
今の、
今がある、

   ※

向かい風、
飛び立とうとする飛行機の、
それは、逆方向から促す推進力、
必死に生きよ ....
宇宙船がどうとかの経緯があったように思われたけれど説明は
具体性を次々と失い何となくうす赤い霧とどす黒い泡が混然と
配色される卵型の記憶の原形になり気づいたら放浪? の途中
学生の頃バイトした喫 ....
光る水に泳ぐ影を
みつめる
お空さんの
まなざし
深く真っ青
拾い集める
眼が餌を
点々坦々と
大きなボウルいっぱい
ぼくらは集められ
味つけされる
小さな脳みそいっぱい
ぼくらは戦う
ぼくらは不発弾
遊びで傷つけ合って
言い逃れが得意
ぼ ....
高校の頃、バイトしていた時の話
海沿いにある、とある和食レストランでバイトをしていました
最初のうちは、土曜日の午後6時くらいまでと
日曜日の午前または午後の数時間だったのですが
おかみさんか ....
すでに6月にして、連日夏日が続いてる
暑いのって苦手なのよ
ほら 寒いのは着込んだりカイロ仕込んだり
マフラー手袋 いろいろ対策できるけど
暑いのは 横になろうが縦になろうが
裸になったって ....
マンションの壁面に宿った
真冬の枯木立あるいは
悩める左脳の血管造影画像

執拗な風雨に晒されても
コンクリートの平面に
蔦は日々を描き続ける

人の暮らしが届かない背中で
意識 ....
安全で守られた土地へ
だれもいない
ここに光る
古い回路
無造作に
わたしの単音は
規定され
ようやく呼吸を
思い出しはじめていた


輪郭の記録
signal
こちらの温い ....
 たとえばこんな朝の来ない街をみおろす悲しみの夜の果てに

その夜は山に登った。
みおろすと日の出のまだの夜の街に、
穏やかで幸せな眠りが訪れており、
すこしでも起きているそこここには、 ....
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たとえばこんな朝の来ない街をみおろす悲しみの夜の果てに- 秋葉竹自由詩124-6-2

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