マチルダその名に惹かれ
やはらかなドレスはオーガンジー
淡い薄紅のグラデーション

俯きがちな優しい微笑み
丸い瞳は少し淋しげ
見開いたまま
散り落ちる

マチルダ
虫に食われ
 ....
やがて九月、と声が耳もとをかすめてゆく
窓辺にはレースのカーテンがひるがえり
夏の少年が静かに微笑む


君はどこからか来て何も言わずに去って行った
知らない言葉だけがわたしをさみしくさせ ....
十年後タイムカプセル掘り出そうその時の自分へのメッセージ

眠っても夢の中でも勉強する次元が違う場所に行ってる

真昼間に雷と雨強くなる自主避難する人は少ない

壊れやすい砂のお城を作る君 ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
いつのまに内緒話は死語となる 左下がりの枝に梨の実


「信じてる」 秘密のありか探る手で 画面で乾く目を伏せたまま


民族の衣装は乳を隠さない 壁が嫌になり踏み込む裸身

 ....
賑やかな祝祭は
終わり
各人は家路に着いた
人の優しさ
温もりが
泉のようにあふれでて
懐かしい人の
胸を満たし
小さかった人は
見上げるような大人になり
いたわられる人となって
 ....
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
海が見える新興住宅地
まだ買い手のつかない広い区画には
イタドリ ススキ タンポポ 
何処からともなくやってきた
柳や白樺の若木も生え
地面は覆い尽くされることもなく
盛り固められた土が腐 ....
薔薇の園恋人いない者同士 ことばの奥底にある
私の声が聴きたい。
そう扉を開く時にいつもあなたはいない。

なかないで、
なかないで、
あなたはいつ ....
サンドイッチよりも
ホットサンドのほうが好き

ハムやチーズを挟む
程よい暖かさが
美味しさをアップさせる

好きなもの挟んで食べる
何を挟んでもいい
楽しみが広がる

合うか合 ....
木の葉が
風に散っていく
表になり裏になり
葉脈の流れをとめて
秋の波紋がひろがっていく

セコと呼ばれる河童が
山へと帰っていく季節だった
雨が降ったあとの小さな水たまりが
河童の ....
コスモス
風にゆれる
何を言っても
遅いと揺れる

コスモス
風に散る
何を喚こうが
間に合わないと
散る

コスモス
風に折れる
ただ真っ直ぐに
延ばそうとした
腕のか ....
虫の音は過去から届くメッセージ紐解きながら浅い夢みる

つかめばするりと逃げてゆくとかげのしっぽに似た夜だ

まだら雲見ている猫の背中にもまだら雲がひとつぽっかり

朝起きて歯医者の予約を ....
ししゅう、
死臭を漂わせることばを、
書いてみたいと、
手を伸ばしたそこは
暗闇が続いていた。
私たちは一列になって、  ....
公園のベンチに座っていた
そよ風が恋人のように寄り添っていた
古いノートの中で
ことばは悶えた
それとも窮屈な服を着せられて
詩がのたうち回っていたのか

その時ひとひらの蝶が
記憶に ....
プラナリアに 出会いたい
永遠の命だというプラナリア

世界が黄砂に なぶられて
沈鬱が大陸を覆い 海洋にも降りた
人は みみずのように
スマホのなかの情報に生きる術をもとめ
無数の出口 ....
何処にも見つけることは出来なかったはずだ
そう訴えているかのように
私の視覚を証言台に立たせ尋問する
画家であれば画材は其れまでに蓄えてきた感情の十色
上手く言葉を塗り付けようとするが
もう ....
多数の角
多重の角を持つけだものが
真昼の雨の径に立ち
水たまりの光を
見つめることであたためている


紙が紙に戻る音
空気が空気に沈む音
踊り たたずみ 再び踊る ....
私の心の鏡に
魑魅魍魎の輩
知力欠如の姿
視力のすべて
聴力をも失い
手探りで嗅ぐ
風に混じる潮
光がさす感触
誰を呼んでも
聞えないまま
自分の声すら
耳 ....
八月は夏本番と君が言う大型バイク空気を揺らす

アスファルト黒から白に変えていく街中に熱溜めないために

滝を見て滝の後ろに回り込む夏にぴったりな空間がある

古い靴新しい靴に変えた朝足取 ....
雨の夜
国道には死があった

帰り道を急ぐ車の
その一台一台に生があるその対極に
或いは
その隣りに

ぴくりとも動かない人間の脚はまるで
精巧なマネキン人形の部品のよう
アスファ ....
 
夜、虫のこえ

秋がそこにいた

でも、まだしまえない名残のTシャツ



 
なんもかんも
忘れたくって
働いて働いて働いて

左人差し指が痛い
右腰が痛い
首が痛い

爪が剥がれかけ
擦り傷が増え
冷や汗が出る

女の胸がつぶれる
皮を剥くことばかり求めて、
実の味を忘れた
林檎みたいな私の肌に、
あなたは歯をがりり立てました。
私はその痛みに歓喜し
ちいさな翼を羽ばたかせ
あなたの心のなかの
小さな ....
六月の雨が
育ち盛りのスイカをいたずらに誘う
でも、今年の梅雨は少々しつこくて
早くも冷夏の予感がした
ナスビもトウモロコシも痩せたまま太らない

繁茂するのはスイカのツルと葉っぱばかり
 ....
絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
 ....
何処までも広い畑
大きなキャベツが育つ

生で食べても
料理して食べても
どちらも最高に美味しい

ネットで調べれば
色んな料理が載っていて
美味しそうで作ってみたくなる

飽き ....
戯れが過ぎたのか
名月が遠い 待てない心臓が加速始め

この訪れの麗らかさを

深呼吸トクトク鼓動にはもって上体を反らして

螺旋の儚い軌道を静止飛んでいる

ひたひたの心に ....
ひかりのあたる角度によって
ものごとは綺麗に反射したりえらくくすんで見えたりもする

シャンデリアのある素敵な応接間
ある生命は空間を得るために代償を払う

それを得られない一部は
高速 ....
レタスさんのおすすめリスト(4304)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マチルダ- Lucy自由詩15*15-9-15
九月の少年- 石瀬琳々自由詩9*15-9-15
タイムカプセル- 夏川ゆう短歌115-9-15
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-9-14
足跡- 深水遊脚短歌4*15-9-13
祝祭- Lucy自由詩15*15-9-13
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1015-9-13
わたしは- ただのみ ...自由詩12*15-9-12
薔薇- 夏川ゆう俳句115-9-12
ひだまり- あおい満 ...自由詩615-9-12
ホットサンド- 夏川ゆう自由詩3+15-9-12
秋の魚あはれ- yo-yo自由詩13*15-9-11
コスモス- Lucy自由詩16*15-9-11
秋のあをぞら- そらの珊 ...短歌1015-9-11
雪原- あおい満 ...自由詩615-9-9
わたしのメルヘン- ただのみ ...自由詩13*15-9-9
小宇宙から流れくる____(改訂稿)- るるりら自由詩16*15-9-9
風景- 乱太郎自由詩17*15-9-9
蒼へ_鏡へ- 木立 悟自由詩415-9-8
透明な十字架- るるりら自由詩515-9-8
八月- 夏川ゆう短歌115-9-8
うつうつ- そらの珊 ...自由詩815-9-7
Tシャツ- 殿上 童自由詩15*15-9-7
もう- 中原純乃自由詩5*15-9-6
接吻- あおい満 ...自由詩13*15-9-5
朝の日記_2015夏- たま自由詩20*15-9-5
秋・逡巡- ただのみ ...自由詩18*15-9-5
キャベツ- 夏川ゆう自由詩415-9-5
小さな秋の戯れに- 朝焼彩茜 ...自由詩17*15-9-3
蛍日記- 梅昆布茶自由詩1915-9-2

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