汗も涙も塩辛い
胆汁は苦い
寒さに震えるネズミ
呼吸を忘れたネズミ

肉体と精神の糸のほつれ
つぶれたトマト
窓から飛び出した冷蔵庫
氷嚢をあたためる心臓

入れ子状の死
ゴミ箱 ....
大樹の明るむ根元
脈打ち地から隆起し
幾筋も走る意志の輪郭、

光を追い求め光に望まれ
高みへ高みへ伸びる幹を
支える根元の活動する力、

太々と地より浮き立ち在り
支柱の創造する力 ....
見よ、この一行をわが蠕動にかたどる背景として魂の炎はやおら踊る ○「コンビニ考」
コンビニは
買い物は来る人だけじゃない
トイレを使いにくる人
タバコを吸いに来る人
お金をおろしに来る人
振り込みに来る人
コピーに来る人
息抜きに来る人など
さま ....
夜泣きも少なく何でも食べて
聞き分けが良くてそつなくこなし
安定した仕事に就いて
出世が見込めるよう作られた
子どもがデザインベイビーです

夜泣きが酷くて好き嫌いが激しく
聞き分けがな ....
自業自得だな
私の場合は
大体のことがね
でもね
感謝の念を忘れ去りたくない



はちゃあ 私の
悪と
善が
仲良くしている
ケンカしながらも
わたしのふるさと

還るべき処、

私 わたしの故郷 
ぎゅっとぎゅっと抱き締め

 (私は子を生まない、
 凛として涼やかに
 冷徹威厳の匂い
 柔らか漂わせ
 石女と告げ
 ....
有り難い
有り難い
こころの声は
光も闇もささやく
私が在るために
無い
ということを
得て
永遠となった




終えることが出来る
ありがたさよ
その時その時に
ほっとする
最後にもおつかれさま
新年を迎えた

すっきり目が覚めた
今年最初の朝を全身で感じた

何もかもが新鮮に見える
新しい世界に包まれた身体

室内の雰囲気
家族の雰囲気
外の雰囲気が新鮮

目標が自然 ....
レタスの先端
心音のひずむところ
温度の終わりに
少し触れる
つめたさ
教室みたい 、
と思う

穏やかな湾の入口を
句読点が航行する
健康的な食事
その後で
わたし、 ....
きみに逢うために
踏んだ路を歩きなおすのは

 唯是西行
 不左遷

と かの詩神ほどの気概や嘆きを抱いていた訳でも
まして花の匂いに誘われたからでも
ない

梅が枝を
敵意のす ....
アクビ出た ふっとね、
張り詰め反復の日常に
アナタの綴る声ヒビキ
赦し赦され 力抜き
私の声、掬い取られながら 
異国の言葉とびかう
井戸は若狭につながっている
帰省していた彼は
重い瓦に押しつぶされた


壁は厳然とそこにあって
何が起こってもくずれない
宇宙が一点に収斂しても
また膨張して壁 ....
意識の視界の今に、
しずかさうねりあり
次第透明に染め抜かれ
創造スル力動の、
結晶化されて在り
 からし酢味噌のお浸しに
 しようと買った
 菜花の 蕾、
 キッチンの隅
 春灯る
うたうたに見おくられながら、おとこはあたらしい歌をひきつれて旅をした。
うたうたは酒に似ていた。せかいを光の波紋でにじませて、あまく匂ういきをはいた。
波うちぎわでは、松のぎょうれつが盤根をもちあ ....
桐壺
雲居よりかずならぬ身とすずむしの つゆけきあきをいかが過ぐさむ

帚木
ふきむすぶ露にしをるるとこなつの すがたも知らぬあだごころかな

空蝉
うつせみの脱ぎすべしぬるうすぎぬの  ....
石化した珪化木、
無数垂直に立ち並び
うっすら雲に覆われた太陽
その浮き出す円形の輪郭、
ゆるり辿るうちに
黄金の滴り落ちる
後から後から
弾ける笑い
途向かいから
駆け出して来る子 ....
 眠りから
 さめて 窓越し
 はつ雀、
 妙に可憐で
 枕ゆるゆる耳傾ける
 
 
 
さまざまな
人や物事に
さまざまに
支えられている私
ここには愛がある
○「老いは
逃げても
逃げても
追いかけてくる」

○「年をとると
目の前のものが
見えなくなる」

○「ボケると
眼鏡をかけながら
眼鏡を探すようになる」

○「ボケると
 ....
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 ....  どんなに悲しくても

 どんなに辛くても

 どんなに悔しくても

 どんなに寂しくても

 どんなに嬉しくても

 涙は頬をつたわらないのに

 同情されると

  ....
濃密な明暗を
形造り生きて
生き抜き辿り着いた
此処に残生集め
絶えず絶えず



歌うたう
狂女の舞いは
夏の庭、
呪いの力に 
照り輝く木の葉も舞う



突然に陥 ....
 木下闇
 人の通わぬ奥深く
 その道 樹々の嘆くとも
 君、
 振り返ること無くて

 遺影の彼は
 今も 三十二歳

 その朝、枕辺のオーディオステレオが
 静かに鳴っていたら ....
凍えてしまう
冬の氷噛み砕き
吹雪く響き横殴り

本当の愛を待ってる
屋根裏部屋のフクロウ

あるもの在るノ浮き立ち
ワタシ割れる空無に鮮やか
煌めき色付くヒビキの木霊し

   ....
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
裏口を叩くものがある
名をもたない
持っていても知る術などない
晴れ着姿の少女の形をしたなにか
扮装と立ち振る舞いがすべてのもの

ほつれていった
むらさきの血のほとばしり
内臓をひも ....
レタスさんのおすすめリスト(4304)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コールドスリープダウジング- ただのみ ...自由詩5*24-1-6
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ふるさと・うまずめ(新訂)- ひだかた ...自由詩6+*24-1-5
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※五行歌_二首「永遠となった_零」- こしごえ自由詩1*24-1-5
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