わたしは今朝目が覚めた、それとあなたが仰るような「時間」まで記憶していられるほど能力は高くない、勘弁してくれ。
いいんです、わたしはあなたに言いましたよね? 「わたしはわたしと向き合うためにあらゆる ....
 清らかな小川の流れに言葉は産まれ消えてゆく。
 願いは祈りになりあの山の向こうへ放たれる。
 初夏の訪れと共にやってくる想像を
 使い古した手帳に書き留める。

 白樺の林の中で虫たち ....
風をたくさん挟んで
送り出す
君への便り

いつまでも止まらない翼は
想い出を回し続け
空に漣を描いていく

今日あった小さなぶつかりは
すぐに修理できるから安心して欲しい

 ....
割りばしにまとった電気アメみたいに 暗がりのなかをぼうっとしたい


さよならを言うまで朝まで矛盾したい最終回またどこかで


ひとっこひとりいない駅前で七月ピスタチオの価値を知る

 ....
「世界中が雨だね」って
きみが言うから
手相占いみたいに
てのひらを差し出して
白いサンダルを気にして
ひとつの傘でふたりで濡れながら
「世界中が雨だね」って
きみが言うから

 ....
黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が ....
牛飼いが一人佇む天の河 願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
パソコンに向って
キーボードを打っていたら
ブ~~~ン
という音が聴こえてきた
蚊か?
気づいた時にはもう遅い
手と足と三ヶ所 刺された後だった
痒い 痒いと掻きむしりながら
蚊の気配 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
 
 病やすらぎ

紙の短歌たんねんに読みこころ解け又再びを短歌作らむ

寝てばかり考えめぐらし何もせず病いえればまた歌作る

英文を読めば心は弾みつつその先その先眼鏡をとおして

 ....
森林は強くて深い呼吸する木々の歌声絶えず聞こえる

休日の渋滞抜けて辿り着く海を見下ろす想い出のカフェ

六月の晴れた日に見た紫陽花は雨降らなくても魅力的に咲く

コンパスを使って描くアー ....
神様が作った骨の成り立ちを考えれば
猫背であることはとても自然な成り行きであるのだけど
猫背である自分をウインドウ越しにうっかり見てしまえば
あんまり素敵じゃなくて
ちょっとだけ無理をして背中 ....
はい 間違いございません
わたしが〝ラッキーストライク〟です
本家本元 
「首相投卵事件」以来
多くの有名著名人ばかりを狙った
スロウアンエッグテロリスト
今や多くの模倣犯が現れて
巷で ....
 
 
人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
 
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
 ....
言葉はなぜあなたにつたわるのだろう
あなたの脳内で維持されている
概念に呼応する音声あるいは文字列を

話し手と聞き手が相互にいれかわりながら
違和もさしてなく理解できる不思議

中国の ....
故郷の水産加工場で働き始めて二年になる
腹を裂いて 卵を取り出す
完全な流れ作業
嫌な仕事 本当に
だけどこんな田舎ではまだましな方
特に何ができるでもなく
コネがあるわけでもない
男相 ....
身籠って 産み落として
遠のいていった 円の扇子

縹色に染めた夜空を次元のフィルターに通して
オパールが形を整えてゆく 円から欠け円へ満ちる

側面と円柱と竹のよう

東へ西へ梯子に ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
四つの日キリンをみながら頬張った母のおむすび東北の味


時計みて思い出すほど時間とは遠くにあって想うものかも


味噌まぶし俵のかたち海苔はなしおふくろの味もう二度と無し
冷たい窓ガラスに
一匹のヤモリがいた
わたしとヤモリは
互いの存在を
ほんの一瞬で認め合う
空気がほんの少しだけ
動いた気がした
目が合ったのだよ
確かに
あの時

人間と虫
 ....
――卵がない!
     よりによって

妻が亡くなってから 
最初の息子の誕生日
わたしは初めてオムライスを作った
息子の大好物
記憶の中の見よう見まねで
決していい出来ではなかった ....
梅雨そらに 家を背負って 角だして のどかに進む カタツムリ見ぬ 佇むなただ突っ走れ一年草 窓を少し開けて鏡の中を覗き込む
壁と中途半端な景色に私の顔が重なる
「今朝も生きているのだ」と思えば、
、また嫌な気分になる
それはそうと、口を大きく開けて鏡を見るのは勇気がいるのだ  ....
まだ 目覚めていない
血液のせせらぎを聞いている
群青の影が台所を滑り
頭の中 雀が何か啄んだ

フライパンに火を入れる
蓮の花が開くように
わたしは呼び覚ます
朝はひとつの卵から生ま ....
{引用=お隣りさんから伸びている皐月の枝に腹を立てて
お父さん、チェーンソーで切ったのよ
根元から


母の愚痴のほぼ全ては父のことで占められているから
電話はいつも父への悪口で終わるの ....
蕎麦屋から

梅雨明けて友ととも来たつるき蕎麦ごまかし利かぬ
 ざるそばの味

光りさす路地に佇み妻ととも友のさしだす
 カメラに向けり

昼すぎて空腹満たし家に在り妻はこれより ....
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ

鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ....
レタスさんのおすすめリスト(4303)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さあ、わたしはわたしと、向き合うために、あらゆることをしまし ...- 陽向∮自由詩10*15-7-11
蛍の光- ヒヤシン ...自由詩14*15-7-11
風車- 乱太郎自由詩16*15-7-10
最終回またどこかで- さわ田マ ...短歌615-7-9
せかいじゅうガアメ- Rin K自由詩14*15-7-8
雨の日の公園- ただのみ ...自由詩17*15-7-8
七夕- ……とあ ...俳句5*15-7-8
短冊に書いた平和- そらの珊 ...自由詩16+15-7-8
【_蚊を殺す_】- 泡沫恋歌自由詩16+*15-7-8
星合- あおば自由詩7+*15-7-7
赤い酒- Lucy自由詩15+*15-7-7
_病は癒えて- 生田 稔短歌4+15-7-7
森林- 夏川ゆう短歌115-7-7
猫背考- そらの珊 ...自由詩1915-7-4
『ラッキーストライク』__卵から始まるはな詩⑦- ただのみ ...自由詩15*15-7-4
薔薇- たもつ自由詩2015-7-4
言葉- 梅昆布茶自由詩2015-7-2
『遡上の果て』__卵から始まるはな詩⑥- ただのみ ...自由詩17+*15-7-1
縹色の霊- 朝焼彩茜 ...自由詩14*15-6-30
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
四つの日_(三首)- もっぷ短歌4*15-6-29
跳躍- そらの珊 ...自由詩16*15-6-29
『年中行事』__卵から始まるはな詩⑤- ただのみ ...自由詩14*15-6-27
カタツムリ- 星野つば ...短歌115-6-27
佇むな_+- もっぷ俳句215-6-26
歯磨き- アラガイ ...自由詩10*15-6-25
『目玉二ア』__卵から始まるはな詩④- ただのみ ...自由詩13*15-6-24
チェーンソー- そらの珊 ...自由詩15*15-6-24
_蕎麦屋から- 生田 稔短歌415-6-23
快速- Lucy自由詩18*15-6-23

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