意識 開かれていく
音の響き自在な界に
眠りの底 オオゥオオゥ
覚醒の内 ォォイ ォォイ
子音は母音に溶解し
回遊するシの言葉ガ
音像の絶えざる変形に
至福の在る形態、歌い創る

( ....
終着駅までのすべての往路が足し算の暦なのだと
信じきっていたころも確かにあったことを思い出す
アネモネの蕾をみて安堵したように降りはじめる雪がある
ことはまだ知らなかった
降りつつ、積もる雪で ....
  梅雨(つゆ)の隙間の
    木洩れ日のもと
常日頃は見向きもしない
   街なかの原っぱに
   うずまきただよう
   黄いろいエナジー
    それは それは
     卒寿と ....
焼き豆腐は とても素直
邪悪な世界の空気を 自らが吸い取り
拡散もせず 大人しく
鍋の横で 蹲っている

ヒロインとして 崇められた湯葉のように
くるくると 蜷局を撒いた 蛇の如くに
時 ....
3・14から始まる円周率は
無限に続く

わたしが生まれた瞬間から
円周率を言い始めたとして
数十年を経た今も
それは言い終えられないことになる
そして、わたしがこの一生を閉じる ....
防御の意識を溶解され
ビートの強度が脳髄貫き
自己循環のループ壁取っ払い
スッポンぽん ノ 真っ裸
偽って 成って 鳴ったなら
個体の内楽音 ハ 天体間楽音
あおあお宇宙 すっくと独り
 ....
あいつはいつも金がなくて
いつでも誰かに金をたかった
嫌われ者の
ジョン・ホーミ・ウォーター!

あいつはあいつでいいとこもあって
優しかった、野良犬にも、あたしにも
ひとりぼっちの
 ....
わたしたちは一枚の大皿に住んだ
皿は基本的に何の模様もなく
真っ白な大地にところどころ土が盛られた
わたしたちはテントを張り
ひまわりを植え
にわとりを飼い
真っ白な地平線をながめた

 ....
立入禁止のスイートルームで
締切間近の原稿を書くと

昨日まで普通に見ていた空が
今日は灰色の壁に塗り変わる

バゲットとチーズとワイン片手に
イマジネーションの旅を始めても

憧れ ....
雨が降るのは拒めないが
雨降りに何をするかは選ぶことができる
濡れたくなければ家から出ないことだ
出かけるのなら傘を差せばいい
傘がなければ濡れるしかないが
傘を差しても多少は濡れる
濡れ ....
いきなり冷水を浴びせられ
置かれた境遇に気づく
昨日まで笑いあっていた人々が
一歩退く
仕方無い
自分はそちら側でなくて良かったと
誰もが胸を撫で下ろしている

私に向けられる
さり ....
 月の調べにうっとりとする今日の夜だ。
 幾千幾万もの光の帯が私の窓辺にやってくる。
 天上の彼女は奏でる。
 今日も一日幸せな日だったと。

 深紅に染まったローズヒップティーを飲みな ....
 キャンバスいっぱいに塗りたくられた真っ赤な背景に
 ピエロの肖像画が悲しい瞳を私に向ける。
 有無を言わさぬその迫力に思わず目を背ける。
 その時私はやましいのだ。

 そのほとんどが ....
貴女の母国の言葉を教えてください
いつまでも話していたいから

貴女の好きな花を教えてください
部屋いっぱいに飾り付けてみたいから

貴女の好きな小径を教えてください
ときどき散歩に誘っ ....
{ルビ朝=あした}が来たからもう眠ろう
夜の迷子はもうやめて
あしたが来たからもう眠ろう
この世の迷子をもうやめて
嫌なことだらけ

だけど

いいねと思える表現以外は許されず

まるで

社会の足を引っ張るなと

溜めさせられ続け

生きることなどナンセンスと歌えば

母に叱責を受け
 ....
かすかに聞こえる
なつかしい声は
わたしでない誰かを呼んでいる

昔飼っていた犬や
死なせた金魚
履かないままくたびれた靴
そんなのたちを

呼んでいる
待っている
のは
 ....
華やかに散ってゆく
花びらは雨だれに撃たれ
風に身を捩らせて
朽ちてゆく
救われることなく
踏みにじられて
それでもなお凛と
色を失わず
最後の一瞬までも
華であり続ける
誇らしげ ....
青い空が覆う 

透明な海が歌う

熱帯の魚達が舞い 

足元さらわれて眩暈を感じる

焼け着く太陽が肌を焦がし

熱帯の山林が力を供給する

ハイビスカスが潮風に恋すれば
 ....
きょうはたのしいお祭りだ
夜の恐ろしさを鎮めた神社へ行くと
本殿へとつづく参道の両脇に
LED提灯が吊るされて
ステテコに腹巻のおじさんや
派手なアロハを着たおにいちゃん、
ポニーテイルの ....
あまりの美しさに息をのむ鳥  ジョウビタキは 
鳥の貴公子(オス)です

冬鳥ですが5月ころまで  いる事もあります
頭が銀色で顔と翼が黒色 腹部がオレンジ色という
鮮やかなコントラスト 
 ....
鏡に映ったあなたの胸のなかに、
黒い竜が宿る。
黒い竜はその心臓のなかで増殖し、
血液の海を泳いでいく。

あなたが誰かと手を繋ぐあるいは、
身体を交わす、
黒い竜は毛穴から汗に混じり、 ....
かなしいがいっぱいになって
泣きだした
よくとおる声で
しゃくりあげ
虐たいではなく
とおり魔でもない
がんぜない
わがまま
しわのない顔をせいいっぱいゆがめ
大つぶの涙おしげもなく ....
心明は暗きまま
 あけてはくれて繰り返す放埓に
  やぶにらみのいばら屈辱の叱咤
  (暮れなずむ空に水音蛙の声  ....
白い波に足をひたして
海に走り込もうとするこどもをつかまえる

波に洗われる砂のうえ
何かの記念の石碑みたいに
ぽつんと残される丸い石

背の立たない輝く水に浮かび
ようやく息を継ぎな ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
明日からまた、
雨の一日がはじまる。
灰色の視界は、
私を箱に残したまま。

箱のなかには、
脱いだままの服や、
読みかけの詩集たちが、
底のない目で私を見ている。

伸ばしっぱな ....
たとえば月が地球から離れていく

周回軌道が大きくなる

そこから逸脱していく

さよなら地球星、さよなら地球星


いろんな国の国旗を眺める

いろんな国の国歌を聴く

ラ ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
お父さんが帰って来なくなった
お母さんは泣いたり笑ったり
そして怒ることが多くなった

いつもはお化粧するのに
今朝はしないでお出掛けした

いろんな場所に立ち寄っては
ため息をつくお ....
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
思考シ.06- ひだかた ...自由詩216-6-20
おむすび- もっぷ自由詩816-6-20
塑像(五)- 信天翁自由詩116-6-20
すき焼き- 藤鈴呼自由詩4*16-6-20
円周率- 千波 一 ...自由詩516-6-19
思考シ.05- ひだかた ...自由詩216-6-19
夢の中で墓からでてきた黒人女が歌った歌- 佐々宝砂自由詩3*16-6-19
大皿の日々- 佐々宝砂自由詩316-6-19
監獄の朝- ミナト ...自由詩2*16-6-18
雨が降るのは拒めないが- ただのみ ...自由詩10*16-6-18
冷水- Lucy自由詩10*16-6-18
月と天使- ヒヤシン ...自由詩5*16-6-18
心の膿- ヒヤシン ...自由詩4*16-6-18
風信びより- 梅昆布茶自由詩916-6-17
ララバイ・グッバイ- もっぷ自由詩3*16-6-17
日々- 短角牛自由詩316-6-16
檻のない柵- はるな自由詩416-6-16
華やかに、華- 坂本瞳子自由詩3*16-6-16
少年時代- 星丘涙自由詩2*16-6-16
祭りの日- atsuchan69自由詩8*16-6-16
ジョウビタキ_鳥の貴公子- st自由詩1*16-6-16
黒い骨- あおい満 ...自由詩316-6-15
がんぜないもの- ただのみ ...自由詩11*16-6-15
初夏の刹那- るるりら自由詩8*16-6-15
遊泳禁止区域- 佐々宝砂自由詩10*16-6-14
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13
箱のなか- あおい満 ...自由詩4*16-6-12
遠くへ- 吉岡ペペ ...自由詩416-6-12
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩9*16-6-11
アジサイとカタツムリ- しょだま ...自由詩10*16-6-11

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