私のすべてに帰依するもの。
私から外へ帰依するもの。
消えていく、あるいは、
はじまっていく暗い闇さえ、
今は一筋の光に照らされている。

手にした者しかわからない、
痛みとぬくもりが、 ....
言葉の空には
二本の虹が架かっている

一本は物から伸びている虹
もう一本は心から伸びている虹

二つの虹は交錯し
その部分の色は
一際濃くなっている

そして
物に近ければ
 ....
本屋の倉庫で縦横30センチあるかないかのすき間に両足をそろえ腰を下ろし一心不乱にバーコードを読み取っていた 非文明人がはじめてやるテトリスのようにだいたいの本が気を失っていた おれはそのひとつひとつに .... 熱流入、

自らに与えられた円還は
自ら綴じなければならない

神経ノイズ集積としての己
あらゆるノイズに揉まれて

熱流出。


愛・進化
わたしはわたしの世界を見る
薄ぼんやりとした世界の表情を
いくつもの闇の交わり 
いくつもの光の温もりを

わたしはわたしの世界を見る
とぼけた朝の鋭敏な世界の景色を
悲しみの重なりや  ....
 いまごろになって
         やっと
 起床直後の呪文が 
         癖となった
 仏壇にたてかけた
         亡妻の遺影に
 「おはよう」と
        口 ....
切りつけた樹皮のような皮膚からの
血の疾走が止まらない。
血は螺旋になった虹のように、
この腕を伝いおりていく。
かたかたかたかた、
血の足音が三半規管を通過して、
押さえられた手のひらに ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 命に{ルビ値=あたい}はつけられない
つまりものすごく高価な値って訳だ
生きる値もない奴だって
持っている命の値は計り知れないお宝さ
故に人は高価で尊い
かけがえのない命というものが
こん ....
一時寒くなった初秋が過ぎて
再び訪れた夏日の朝
何を血迷ったか朝顔が起き出してあたりを眺めている
 なんか気の合いそうな方が芽ぇ出しとりんさるがな
 おみゃさん ひょっとしたらゴーヤさんやない ....
一旦強い言葉を発すると
優しい言葉や
弱い言葉では物足りなくなって
どこまでも
際限なく強い言葉を探してしまう
言い切ったと言う感覚が
後戻りさせなくするのだ
優しい言葉や弱い言葉ばかり ....
オルブリヒト将軍に待機命令の電文を打った

戦闘態勢をとれ

ぼくは静かな飛行場に降り立った

そして将軍にもういちど連絡をとった

だれもが運命という深海を逝く潜艦の船底にいた

 ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
風が大気を弦のように鳴らしている
あるいは木管のように
この大気圏という巨大な楽器を吹き鳴らすのは
人間の息ではなく大風や大嵐である
天上の音楽とはあるいは
宇宙線が宇宙空間を吹き鳴 ....
待っている
長い夜が明けるのを

波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら

地平線 ....
生きることは単純なことの積み重ねなんだ
難しいことは何もないはずなのに躓く
躓くところから物語は始まるのかも知れない

ただ対処する方法がわからないだけ
たぶん物事に正解はないが解決するちか ....
ひたした場所の反対側が
常に常に染まりゆく
血溜まりが紅葉になり
水の底から空を見ている


空には無数の雛人形が
淵の目をして見つめ返す
夕刻は夕刻を着てますます ....
 懐かしさを覚える町並みに深いため息をつく。
 明日に向き合う為のはっきりとした記憶。
 永い旅路を終えるとき、
 思い出すのはきっとそんなものだろう。

 青空がどこまでも澄んで見える ....
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを

どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ....
柚子の白い綿をつみあげて
ふう、と吹いて飛ばした幻想
あずきをひとつひとつ積みあげて
空っ風に突き崩された夢
かぼちゃを練り込んだ生地のパイ投げをする日

誰もいない日常は
白く白く光ば ....
カツカツと甲高い音を立てて
小さな体を精一杯伸ばした君は
誇らしげに指をしめる金属を
見せびらかすけれど

そこに叩き付ける冷たい息を
吹かせているのは僕であって
じんわりと体温を奪って ....
【おへそ】


りんごちゃんと なづけられた おんなのこ
今日は りんごのようにいいにおい
きのうは もものように いいにおい

林檎のおへそは いいにおい
林檎の ほかのどこの部分よ ....
子供たち風と戯れ駆け回る広すぎる庭自然いっぱい

川底に沈んだゴミを掃除する深呼吸したくならない臭い

秋風に紅葉の色含まれる平凡な日々色が濃くなる

休日は家族連れ多い公園内家族一つにな ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

 ....
驟雨になって過ぎていく時間の中で、
詩を書かせてくれないか、
誰かが囁いた。

誰かの声は確かに、
黒いペンで、
と言ったはずなのに、
私は赤いペンを背中から差し出す。
私は赤いものば ....
生きていること

意味なんてないよ
(それをソノマンマ問うのを頭デッカチ観念論と言うんでさ)
生かされているナゾ
それだけがあるんだよ

人生はその謎解き掘り下げ時間
出来事の目眩す ....
         昨夜の夕食は
      なにを食べたったか 
             なぁ
       あぁ そうだった
    カレーライスだった か
            いぃ ....
新しいメッセージが一通ありました
このまえ
やむにやまれず書いた言葉に
一度は
お気に入りのふせんも
消えてしまった人から
あまりに
懐かしすぎて
そのひとつの
たったひとつのポ ....
忘れ物を探しに
ターミナルからターミナル

プラットホームの柱に落書き
二人のやりとり
一行詩の会話

白線の内側で
電車が通過するまでお待ち下さい
ブレーキをかけても
 ....
はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって ....
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンクリート- あおい満 ...自由詩515-12-25
キンタマ王子、虹- 花形新次自由詩315-12-25
赤いルビ- もり自由詩4*15-12-24
愛アルカ- たけし自由詩415-12-24
リアリズム- 鷲田自由詩615-12-24
風と光の変奏_⑤- 信天翁自由詩415-12-24
骨のなかの血- あおい満 ...自由詩715-12-23
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
命と塵の話- ただのみ ...自由詩11*15-12-23
二〇一五年十一月二八日_ー_ゴーヤと朝顔の物語_ー__- イナエ自由詩12*15-12-23
強い言葉- 花形新次自由詩415-12-23
ワルキューレ作戦- 吉岡ペペ ...自由詩315-12-23
中村くん- たけし自由詩7*15-12-23
- 葉leaf自由詩515-12-23
長い夜- 瑞海自由詩14*15-12-23
時間、ありますか- 梅昆布茶自由詩2115-12-22
ゆくえ_くれない- 木立 悟自由詩415-12-22
見知らぬ町並みから- ヒヤシン ...自由詩12*15-12-22
ユニゾン- そらの珊 ...自由詩24*15-12-22
憐憫とかぼちゃのパイ- 這 いず ...自由詩215-12-22
凍るまで冷え切っている- 這 いず ...自由詩215-12-22
おへそ- るるりら自由詩16*15-12-22
子供たち- 夏川ゆう短歌315-12-22
執念- たけし自由詩8*15-12-22
ナイフ- あおい満 ...自由詩715-12-21
意味vsナゾ- たけし自由詩5*15-12-21
風と光の変奏(四)- 信天翁自由詩515-12-21
新しいメッセージが一通あります- フユナ自由詩1015-12-20
どこか_駅のホーム- 凍月自由詩5*15-12-20
夜の子- 光冨郁埜自由詩23*15-12-20

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