手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
筆を
折ることが
責任の取り方ではない。
詩を書き続けることが
責任の取り方です



生きる
とただ
思う
ここに詩があるから
詩人の魂(いのち)は筆



春の ....
影の遠さの
悲しみに
似た
ほほ笑みも
ありますね
  

月へ向かって翔ぶ蝶は
森がしぃんと静まった
眠たい夜にりんぷんを
音なくばら撒き翔ぶのです

湖上に浮かぶ小舟にも
歌を聴きたい詩人にも
ひとしくばら撒き翔ぶのです
 ....
一本の荒れた道を科学者が歩いている
意識があるうちに離れないように、
 その少し後ろを歩いているのだ
二人が進むと左右の景色は前後非対称に動く
歩いている道の途中には幾筋もの横道が逸れてい ....
数日来 ガアッ! ガアッ!
と、鴨が静寂を引き裂いている
街灯の他に窓も見えない深更
珍しいこともあって

あれか はぐれたか喪われたかした連合いを探す雄の声だろうか
なんて メロドラマ風 ....
みんなが
助けてくれている
私を
大事にしなければ
バチが当たるね



朝の
光に
満ちる
自室で
がじゅまるの葉透ける



朝の光へ
手を
あわせて
さ ....
魂という命は
原初から欠けているから
何かを求めて
さびしさを繰り返す
永遠の不思議にほほ笑む



さびしい私の
このこころに
人や物事の
愛が
灯り満ちる
うらうらと 霞む里和に 薄墨の 花にまつわる 鳥のさえずり


うららかに 山は霞みて 山桜 花散る里の 麦まだ青し
ある日 机の上にぽつんと

見上げる空に 小さくぽつんと

夕食のときに突然、妻がぽつんと

揺れる吊り下げ広告にも なぜかぽつんと

──見知らぬ──
「新しいことば」が

そ ....
葬儀社と契約を交わす
男は自分で決めたいタイプ
男は担当者に小さな包みを渡す
これは俺の葬儀で使うために手に入れた貴重なお香である
焼香に使ってくれ
担当者は恭しく包みを受け取り、何かをやり ....
長辺を探して街をさまよう
紙でできた街を
何も書かれていない真っ白な道の上を
ずっと歩き続けている
長辺を求めて

私は知らない
上がどっちで右がどっちなのか
私は小さなドット
 ....
踏み切りの明るみに
ふと輝き在る君の顔、

 語りかける如くに
 微笑みシアワセそう

見つけたんだね、自らの根拠




自らの根拠、
君と僕を繋ぐ
それぞれの内底に

 ....
冴え
わたる
青空を
いちわの鳥が飛んでゆく
思えば私は嬉しい
ライトブルーの空
すこうし白をのせた色
あの色を知っている
埠頭に咲いた可憐な花もまた
無邪気にすみわたって
人の秘密をあらわにさせる
そんな色をしていた
或いは
指を彩る鉱石もまた同 ....
しずかな
春の
雨とはうらはらに
このこころはさわぐ
冬を越えたぞと
指先から
こぼれ落ちていく
あなた
残り香と
囁き

名前を書いただけで
手続きは簡単に終わった
繰り返される
日々も
生活も
日常も
時代という言葉に
擦り減ってい ....
人生がプログラムだったらいいのに

可読性の高い 整然としたコードだったらいいのに

低い解像度の実質的同等性で

森羅万象 我が意のままに

それならば どうぞお先に

私はもう ....
なにもしなかった夜の
とってもすてきなくらさ
むかし作られた仕掛けを
さがしかけてだまった

ひろばに人が にさんにん
星をみあげてしゃべってる
さっきたべたファストフードに
祈っ ....
ただの

バッカみたいな
幸せを
声、こわだかにかたるんだ

そこには涙が伝うとか
笑顔に戻れる日を夢み
いつしか心は捻られて
ただ春の陽の清らかな
とわを感じている景 ....
  

基本は
焼酎が好きかな。

心を
《焼》くために
なぁんて。

酒、やめて。
あ、いいかた、よくない?
アルコール、いただく嗜みを絶って。

おい縋る
アイツの ....
君がポケットから取り出した青空は
 ひたすらに美しかった

珈琲で手を洗う
 これが別れの挨拶だ

僕の落とした心臓を
 蟻たちが咬みくわえて引きずっていく
  それを鳩が涼しい顔で奪 ....
いずれどの道愛に
帰ることが
出来るから
手をあわせる
しずかな悲しみ
春なのに
びっくりするほど哀しい
いやなことはやく過ぎて

春なのに
まだねむり足りないと思う
目ざめないでと思う

春なのに
こんなに綺麗なのに
ただ笑っているだけの

もう ....
ひんやりと ビルの光の壁に沿って
次つぎ沈んでゆく白イルカ

隙間なくガラス 張り詰めた大理石
仮託して久しい本能 

暗闇に光るコバルト毒を呑み下し
冷却する 豊かなゴミ色とりどりの儀 ....
売り場に置かれた固いビニルのソファで
じんじんと騒がしい頭を抱えながら座り
来るのがわかる
身体の内部が裂けて
外へ走りだす時たてる あの匂い

静かに伝わる音を喉で感じる
周囲の通行人 ....
ありがとうね
と言われ
喜びを得た
こちらこそ
ありがとうさま
人生をする前に
ぼんやりと生きてしまった
そのぼんやりが
いつしか人生になってしまった
いつだって間違ってきたし
正解などわからないまま
年老いて来てしまったが
正解ばかりを選べる人生な ....
夢から覚めた 夢を見てた

貴方の夢だよ 

寂しくて

腫れた心の 窓を開いて

冷たい朝 吸い込んだ
「その言葉、あまりいい意味じゃないわよ」
といつも言うのだが
余程そのスラングが気に入ったらしく
父は自らを「自宅警備員」と名乗り始めた

緑内障に日差しはもっとも警戒すべきもの
幾度かの ....
レタスさんのおすすめリスト(4313)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
指切り- そらの珊 ...自由詩11*24-3-29
※五行歌_三首「筆を_折ることが_責任の取り方ではない。」- こしごえ自由詩5*24-3-29
※五行歌「悲しみに_似た_ほほ笑みも」- こしごえ自由詩6*24-3-29
春の蝶- 秋葉竹自由詩324-3-28
遊歩道(trap.street)- アラガイ ...自由詩8*24-3-28
なんて- soft_machine自由詩4*24-3-28
※五行歌_五首「春の光」- こしごえ自由詩5*24-3-28
※五行歌_二首「さびしさを繰り返す」- こしごえ自由詩2*24-3-28
一本桜- 星野つば ...短歌224-3-28
新しいことば- atsuchan69自由詩8*24-3-28
ganja波羅蜜多- 六九郎自由詩324-3-28
長辺- 六九郎自由詩424-3-27
五行歌、シアワセ- ひだかた ...自由詩424-3-27
※五行歌「思えば私は嬉しい」- こしごえ自由詩4*24-3-27
春はうたう- そらの珊 ...自由詩10*24-3-27
※五行歌「雨とはうらはらに」- こしごえ自由詩6*24-3-27
花見- たもつ自由詩224-3-27
独り言8- 短角牛自由詩4*24-3-27
骨を噛むようにして、吹く- 竜門勇気自由詩1*24-3-26
好き。- 秋葉竹自由詩324-3-26
好き。- 秋葉竹自由詩124-3-26
Contradictory_equilibrium- 鳥星自由詩6*24-3-26
※五行歌_「_いずれどの道愛に_」- こしごえ自由詩4*24-3-26
春なのに- soft_machine自由詩5*24-3-26
都市の空白- soft_machine自由詩7*24-3-26
リノリウム版画- soft_machine自由詩6*24-3-26
※五行歌_「_こちらこそ_」- こしごえ自由詩3*24-3-26
人生をする- 岡部淳太 ...自由詩524-3-26
無くなるものにのせた夢- 短角牛自由詩3*24-3-25
自宅警備員- 松岡宮自由詩5*24-3-25

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