初めてキミを見た時

すこしだけ耳が赤くなった

いつだってそう

好きになると

耳が赤くなるんだ

人が人に憧れるのに

ちゃんと理由があるように

ボ ....
おまえとビバークしたい
花粉の舞いとぶビルの屋上で
段ボールを敷いて、
テントなんか張らずに
星空を仰いで夜を過ごしたい

ポケットにはウイスキーもある
柿の種とかっぱえびせんだってある ....
 教室が半分水につかっているのに、先生は黒板の端から端まで書いてる。ばかじゃないの。「ばかやろー」って叫んだ子がいる。どうせ街中、水びたしなんだけど、せめて学校でくらい、机のうえに立って、濡れない .... 赤煉瓦の港町は
後ろ暗い汚物が一掃され
うわべだけは瀟洒な衣装を着ている
遠い国からの荷物に潜んだ
赤い蜘蛛にとっては新天地だ
交響曲が聞こえてくる


泥とあぶらが染みついた服で
 ....
春雨に
沈む
残雪
さようなら
雪よ
音楽のせせらぎ
跳ねまろぶ輝き
クスクス笑いを隠すように
去っていった
あの永い一瞬
瞼の裏にホチキスで留めたまま
耳をふさぐ風
風のふところ
雲のにおい
クジャクチョウは目を覚まし ....
行雲流水は
私には無理だった
でもせめて
その時その時
一つ一つをしていこう




 ※ 行雲流水=空を行く雲と流れる水。
   すなわち、一点の執着無く、物に応じ事に従って行 ....
流れ星のように飛び込んでいく
沢山の人々が、快速電車の鼻先に

僕の知らない人々が
僕の知らない苦しみから逃れるため
都市の動脈に流れる人の移動を堰き止めまでして
すぐに消えていく足跡を、 ....
いつも最後には
柔らかい棺桶に倒れ込み
枯葉に埋もれながら片手を突き出し
リモコンでテレビのチャンネルを変える

ホワイトノイズに交じって聞こえる
宇宙の産声の残響

愛の言葉も他者に ....
ひるやすみ、
とてもみじかい、
アラームが、鳴りひびくまでの、
とても貴重な、
じかん、
しろいカモメたちは、
鳴きながら、春のあおぞらを、
ゆきかって、
しろいおおきな貨物船も、
 ....
 

「あなた、このことは忘れてはダメ」
そのような言葉が
母の最後の言葉になった
その言葉はなんとか憶えているが
「このこと」がなんのことなのかは
ついにわたしにはわか ....
何かある
何とは言えない
何か
誰も知らない
道のおおもと



認めるか
認めないか
複雑な思いか
進むための
小鬼の私よ



澄みわたる闇に
月光一輪
ほ ....
変わり続ける物事
でもね
大切なのは
静かな
死ぬのが怖くて
生きてます

死ぬ迄は
生きてます

特別な夢や希望
持ってなくても

炊飯器と米
そして
おかず一品あれば

別に他に何もなくても
かまいません

も ....
ことば は 溶けている
いちどは 溶けて ただよう

ふわり と どろりと
ことば は 約束したり
裏切り続け

そうして 何度も溶けた ある日
うまれたばかりの 私は
つつまれただ ....
丘の上で気づく すっかり囲まれている
撫ぜられ 肌が一緒に軽くなっていった
雨を逃れ
壁に守られていても
風の群が頼もしくひびく

痛みの外で 佇んでいると
何故かしらず 異様な興奮に包 ....
肘ついて 飲みたいよ
いのちが 恋しい

眼の前で さばかれるお魚の
最期の 光を 美しくおもう

わたし 罪をもてあそび

知りながら 酔ってる
ならんで 見てる あなたもおなじ罪 ....
耳をすませたことがある
遠い宇宙のささやきだった気がして
ふと星々が混雑した夜空は
まるでにぎやかな物の怪のいない屋台村のようで
深々と夜はふけ
いたずらに星々はふるえていた

家の傍に ....
さみしさはすきま
からのポケット
置きざりにされた影

白く柔らかな波で覆い隠し
なにかもみちみちている
そんな人に見えるように
努力している

けれど一分のすきもない人は
これ以 ....
ほしがることがむずかしい
いろいろほしいものがあるのに
舌が糊で貼りついたように
口蓋にくっついて声にできない

夢を語るだけならお金はかからないけど
断裂があちこちにあり
わたしは押し ....
部屋の中に桜が咲いて
僕ら三人は
お花見をすることにした
見上げるだけでも
綺麗なのだけれど
せっかくだから、と
レジャーシートをひいて
君が作ったお弁当を食べた
それからちょっぴ ....
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
筆を
折ることが
責任の取り方ではない。
詩を書き続けることが
責任の取り方です



生きる
とただ
思う
ここに詩があるから
詩人の魂(いのち)は筆



春の ....
影の遠さの
悲しみに
似た
ほほ笑みも
ありますね
  

月へ向かって翔ぶ蝶は
森がしぃんと静まった
眠たい夜にりんぷんを
音なくばら撒き翔ぶのです

湖上に浮かぶ小舟にも
歌を聴きたい詩人にも
ひとしくばら撒き翔ぶのです
 ....
一本の荒れた道を科学者が歩いている
意識があるうちに離れないように、
 その少し後ろを歩いているのだ
二人が進むと左右の景色は前後非対称に動く
歩いている道の途中には幾筋もの横道が逸れてい ....
数日来 ガアッ! ガアッ!
と、鴨が静寂を引き裂いている
街灯の他に窓も見えない深更
珍しいこともあって

あれか はぐれたか喪われたかした連合いを探す雄の声だろうか
なんて メロドラマ風 ....
みんなが
助けてくれている
私を
大事にしなければ
バチが当たるね



朝の
光に
満ちる
自室で
がじゅまるの葉透ける



朝の光へ
手を
あわせて
さ ....
魂という命は
原初から欠けているから
何かを求めて
さびしさを繰り返す
永遠の不思議にほほ笑む



さびしい私の
このこころに
人や物事の
愛が
灯り満ちる
うらうらと 霞む里和に 薄墨の 花にまつわる 鳥のさえずり


うららかに 山は霞みて 山桜 花散る里の 麦まだ青し
レタスさんのおすすめリスト(4045)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
好きってことさ- 秋葉竹自由詩224-4-1
星空のビバーク- atsuchan69自由詩7*24-4-1
水没都市。- 田中宏輔自由詩9*24-4-1
悲しい酒- 藤原絵理 ...自由詩924-3-31
※五行歌_「さようなら_雪よ」- こしごえ自由詩4+*24-3-31
春偏愛- ただのみ ...自由詩5*24-3-31
※五行歌_「私には無理だった」- こしごえ自由詩4*24-3-31
快速貨車の鼻先に- まーつん自由詩324-3-31
星々のはざまで- まーつん自由詩324-3-31
しゅんみん- 本田憲嵩自由詩624-3-30
白い猫- 秋葉竹自由詩224-3-30
※五行歌_「今は_私」- こしごえ自由詩5*24-3-30
※五行歌_「静かな_愛」- こしごえ自由詩2*24-3-30
別に何もなくて- 原田たけ ...自由詩524-3-30
とける- soft_machine自由詩8*24-3-30
春のあらし- soft_machine自由詩5*24-3-30
まどべ- soft_machine自由詩8*24-3-30
黄砂の朝に- 山人自由詩6*24-3-30
さみしさはすきま- 凍湖(と ...自由詩724-3-30
ほしがること- 凍湖(と ...自由詩724-3-30
お花見- たもつ自由詩524-3-30
指切り- そらの珊 ...自由詩12*24-3-29
※五行歌_三首「筆を_折ることが_責任の取り方ではない。」- こしごえ自由詩5*24-3-29
※五行歌「悲しみに_似た_ほほ笑みも」- こしごえ自由詩7*24-3-29
春の蝶- 秋葉竹自由詩324-3-28
遊歩道(trap.street)- アラガイ ...自由詩8*24-3-28
なんて- soft_machine自由詩5*24-3-28
※五行歌_五首「春の光」- こしごえ自由詩6*24-3-28
※五行歌_二首「さびしさを繰り返す」- こしごえ自由詩4*24-3-28
一本桜- 星野つば ...短歌324-3-28

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