朝早い
日の出から間もない頃
まだ
昇りきらない太陽目指し
2つの飛行機雲が
まるで
太陽を射抜こうとしているように
長くながくのびている
流れる雲より高く
気持ちよ ....
雷がやけにうるさく鳴り響く上司専務と口喧嘩する
山の上雪が積もって白くなる春はまだかと誰かつぶやく
ゆっくりと積もった雪はまだ溶けず冬は真っ白何か物足りず
過疎の村子供等は減り統廃合 ....
スタスタとスタッカートでしたダンス
糸になるから全て忘れる身体
しわ寄せで不幸せにも不死になる
イルミネーション 星たちを眠らせて
特別感のない特別だった部屋
....
○「紅葉登山」
朝三時に起きて出かけたが
紅葉よりも
山ガールのほうがきれいだった
○「登山」
登っている間に
何回も電話がかかってくる友だち
現役は大変だね
○「今年も」
....
時々
渦卷くこともある
珍しく話が合うわ
でも
「これから」なんて信じない
風のようなふたり
ただ、辻で會って別れた
友達の家に行った
飼い猫が迎えてくれた
自分の家でも飼いたくなった
父も賛成してくれた
真っ白な猫が来た
家族は癒されている
イライラも消えて無くなる
家族の絆が
深まった ....
血を吸うな吸血鬼
おまえは蛭のように
皮膚にとりつき離れない
おまえは不幸なことに
好いた人間の血しか吸えぬと言う
血を吸うな吸血鬼
おまえが好いた人が死んでも悲しむな
それはお ....
ことばとは 個とは をコトコト煮込む午後
至る所にうんざりするほど金木犀
あの街の三原色が原風景
カッコよく過去を書こうとして加工
足し算と掛け算の間の風車
....
スキー場楽しさだけがそこにある初心者だけど恐怖心ない
銭湯の煙突高く聳え立つ低い家しかない下町
ラージヒルバランス良ければ上手くいく風は味方か敵かわからない
路地裏の昭和仕込みの映画 ....
ありもしないものについて ではなく
まずは
今日食った飯の話でもしろ
今日の飯は 実は
昨日もう食ってしまったので
どこにもありません
答えながら明日の方を見ると
どう見ても背景 ....
感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく両手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛 ....
ふとした陰りに
降り落ちてきた雨に
足元の不確かさに
救うように
連ねた文字列のその先に
わたしは生きている
温もりを失った瞬間に
光が差さない海辺に
沈みゆく夜の深さに
耐えが ....
冷めた目でスープを飲んでいる日差し
人間に人間を埋め明日へ行く
ひかりのさきに星があると信じた
無数の手 言葉で耳は塞がれる
ひとりごとみたいにそっと外にいる
街歩き知らない店に出逢う旅ネットにもない店を発見
真実かどうかわからない歴史ある噂話が絶えず飛び交う
平昌オリンピックが始まった寒さ寒さで凍りつきそう
ラージヒル高い場所からジャンプ ....
○「金は怖い」
金がたくさんあるということは
とても怖いことである
まず盗まれるおそれがある
次に騙されるおそれがある
それから心に隙が出てくる
また人の気持ちがわからなくなる
それから ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君
)何かが湧き起こり
)何かが爆発して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し ....
拝啓と書く
敬具で〆る
小学生のとき
電話とメールというメディアの違いを考えよ、という課題があった
今はもう、そのどれもがふるい
既読がつき、いいねがあり
三分の空隙にすら意味がうまれ ....
サイコロで行方不明になった空
森のなかピアノを鳴らす遭難者
感情はリズムにのって消えていく
回りながらいい言い回しで回想する
街中にびょうきが付いてるみたいだし僕らは誰にも触れちゃいけない
別々のテレビにむかって別々のゲームをしてるねみんながみんな
ポストから溢れるチラシの花びらがただ眩しくて祝福ごっこ
....
香る。見える。
金木犀と遠く突き抜けるような空
何年経とうが鼻の奥に、目蓋の裏にあるのだから
泣くほどのことでもない。
「思い出す」と書くには頻繁すぎるほど
些細なことが引き金になって
....
夜の空気
夜の雰囲気
夜の独特な世界
窮屈に感じない静寂
寧ろ開放感に浸れる
不思議な夜
独りでも寂しくない
想像力が豊かになる
テレビはつけていない
つけると気が散って ....
タバコも
甘いソイ・ラテも
氷入りのコーラも
あるのに
何故か、心は晴れない
今日は嫌なことから片付けよう
ご飯、食べたくなかったら
食べなければいい
コーラ、飲みたくないなら
飲ま ....
大寒波今年何度もやってくるあまり経験できない寒さ
とんどする燃えゆく姿ただ眺め一体感が生まれる現場
雪が降り積もって凍って足滑るはしゃぐ子供の瞳が光る
ヘリコプターの音が耳から離れな ....
言葉が追いつかない街で笑おうか
室内
で
無駄に
改
行される
恋
壊れたあの秋は何色だったろう
グロテスクな水槽のそこに在った声
夜の真ん中に座って ....
足が地に
と声を出す
前に
動いてしまう
大切なことを
置き去りにして
うごめいている
ガヤガヤは
まとまる力で
形をととのえ
言葉に変わり
ハイ、ドゥ、ハイ、ドゥ
....
そして
夜が更けるのでしょう
あなたたちの
一日を削り取った砂漠の中で
この街はいつも
極彩色の鳥が飛び交う風が吹く
魂の声はかすかに聴こえるか?
ゆっくり生きてゆく ....
言葉から言葉へ向かう紙と声
たくさんの背景がある背中たち
存在が宿るのを待つチョコレート
きみの目の先には雪が降っている
その人は多分
とても苛烈で自虐で諧謔的で
(彼岸花の群生が赤かったからこんなことを書く)
だからどうというわけではないし
だからどうというわけでもなく
たぶんきっと
....
外人の友が質問僕にするラジオで聞いた忖度の意味
冬だけど営業してるかき氷屋寒いけれど美味いから食う
大相撲人気を下げる出来事が大改革が必要な時期
冬の花名前と色が出てこない白さばかり ....
哀しい象の群れ
午前中夢を見た
恋を踏み潰せ
心の中のアッフリカ
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