その道もふつうになればいいよね、と
あちらで言ったふつうのひとが
結露した掃き出し窓の縁側の腐った床に常にいる虫
酸素水ってなんだよって、言ったけど
ほんとはいつもいきくるしい ....
こんな暑さを生み出すなんて
太陽はとんでもない偽物だ
それだけではなく
空も海もすべて偽物で
言うまでもなく
実は私も偽者である
では本物は一体どこに?
偽者の私の本物はどこ ....
冷え切った指で太陽の熱を辿る
熱風が光と青の充満を掻き回している
柔らかな白肌は汗に滲んで
季節の変遷は雨上がりの翌日告知され
喘ぐ女に病苦を覆い被せる
爆発し続ける太陽は宇宙の透明を発 ....
私が目を離した隙に
季節は過ぎ
声も届かなくなる
私が耳を塞いだ隙に
聞きたい言葉や
想いが分からなくなる
だから私は嫌いなんだ
弱い自分が嫌いなんだ
向き合おうとしなかっ ....
太陽が西の地平に傾き
雲の切れ間から橙の光の一筋を放つとき
それはわたしの心を
深い余韻を以て響き照らす
わたしの魂は
追いかけても追いかけても届かない懐かしさと憧れに溢れ震え
永 ....
いつから過去を先送りできるようになったんだろう
私が消えた後の世界からあなたの声がする
先に死んだのはそっちでしょう?
なんで未来で生きているの?
またあなたに会いたいわ
他に好きな人が ....
わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。
一歩前に出れば向 ....
こんなにも
ひろびろと
あおい風のなかで
ぼくらは
鳥になれない
だから
雲よ
ぼくらは
こうして寝ころんで
風をつるのだ
頂にさく
空のしずくのように
洗面器に顔を近づける要領で
わたしは水面を覗き込んだ
ひんやりした柔らかい手がわたしの頬におかえりと言った
ぷくぷく…彼はそんな言葉でおかえりと言った
久しぶりの感覚だった
あなたの手は ....
3代目紅天女オーディションやけに激しい風が吹いてる
遠く
遥かに
夢は
朽ち果て
おぼろげに 刻はながれる
空に 雲が ひとつ 浮かんでいる
風が 木の葉と 遊んでいる
おだやかな 初夏の午後
死んだ魂のように
はたはたと
....
ラスボスの前にトイレへ行っておくやけに激しい風が吹いてる
積もる雪が暫しの暇を
流れる雨が暫しの癒しを
与えてくれている間に
答えを探して
這いまわる
けものの
みち、
愛を験す事はしてはけないと
高尚な教えに諭されて見えなくなってい ....
どうしてそんなに、大きなお口なの?
赤いずきんの少女は尋ねた。
それは至極妥当な疑問だった。
ペローならば、ぺろっとイカレ、グリムなら助かる運命の、幼気(いたいけ)な少女を、だが、もっとハルカニ ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
りゅうさんさんのおすすめリスト
(1855)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
スタンダード
-
凍湖
短歌
3
15-7-26
夏日
-
葉leaf
自由詩
4
15-7-21
獣の夏
-
たけし
自由詩
2
15-7-14
なみだ
-
斎藤 九
自由詩
1
15-7-13
残光
-
たけし
自由詩
4
15-7-6
笛
-
mizunomadoka
自由詩
2
15-7-3
かもしか、君が好きだよ。
-
チアーヌ
自由詩
13
15-7-2
空のしずく
-
草野大悟 ...
自由詩
5*
15-6-26
おかえり
-
きりえし ...
自由詩
3
15-6-23
3代目紅天女オーディションやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
3
15-6-4
初夏の午後に
-
南無一
自由詩
3
15-5-31
ラスボスの前にトイレへ行っておくやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
2
15-5-23
けものみち
-
衣 ミコ
自由詩
5*
15-1-16
赤から青のメルヘン
-
ハァモニ ...
自由詩
4*
14-4-30
たくさんのきみにできること
-
石田 圭 ...
自由詩
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07-4-19
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