ぽかん、ぽかんと
生きている
危機に瀕しながら
生き生きとして
地を踏み締め
天を見上げ
海を想う
夕陽に燃える
水平線、
湾曲して
波逆立ち
溶けていく
....
笑いながら枯れていった
夏草の影は
種子を残さなかった
わたしたちの手のひらには
やがて海が降り始めた
砂の建築物がぽつぽつと建って
線路が敷かれた
私鉄沿線沿いの小さな部屋で
わたし ....
和菓子食べ程よい塩気お気に入り飽き飽きしない伝統の味
鰯雲落ち着いた日々手に入れた湧き出る自由身体を包む
洋菓子の甘さが香るミルフィーユ重なり合った美味しさ発見
ラーメン店行列のない ....
もう生きることにしか意味がないから。
老壮(老子、荘子)の世界に遊ぶ。
老壮の世界は、世間から突きぬけた世界だから
そりゃあ寂しいはずだ。
....
猫が見ている
私は悪いことはしていない
それでも猫はじっと見る
正しく生きようと思う
うちに猫はいない
タオルハンカチにプリントされた猫
それでも猫の目は
人 ....
夜明け前の 夜の並木道は 倫理的な道だ
夜の静けさのなかで 樹々は眠っている
星々は 満天の 空に 輝いている
小鳥も眠っている
樹々も 小鳥も 静かで
....
引っ越しはないけれど
引っ越ししたらどんな感じだろう
地元を離れたくない
転勤のない職場
無意識に選んだのかも
実家を離れ独り暮らし
そうは言っても実家まで車で五分
友達もた ....
沈黙の朝に静かに蟹沈む
句読点たちを河原で集めてる
得体の知れない液体への期待
世迷い言 予言名言謎めいて
寂しさを大事にしまう雨の指
要は物理の世界ならともかく
普通に生きている毎日では
鍋はいきなり煮えたぎらない
誰でもわかる摂理の
紐づけができないと
陰謀論がやって来る
私は詩人になれぬ理由があり
悲し ....
周りは林檎園ばかり
空気はほんのり林檎の香り
種類が多く
食べ飽きることは少ない
赤い林檎は美味しい
貰ったり
あげたり
土日祝日は人でいっぱい
林檎狩の人でいっぱい
静 ....
連続する正のピタゴラス数として唯一無二の三と四と五
腐の数を使ってるから交換法則が成り立たない掛け算
数学は頭痛と楽しさをくれるけど、泣かせてはくれないんだなぁ
微分され ....
フォーラムにいらっしゃるみつべえさんからいただいた個人詩誌『卵』11号に、電子詩集作成記があり、私信でおっしゃるには「簡単ですよ」とのことで私も作ってみたくなりました。
文字を電子書籍向けに変換した ....
あめが ふってる
あめが ふってる
あめが ふってる
あめが ふってて
なんか かなしい
うん
あめが ふってる
あめが ふってる
....
ロマン呼ぶプラネタリウム人気ある星の魅力を伝える語り
秋になり最初に彼岸花が咲く秋の流れを掴む人々
コンピューター台風進路予想する計算されて導き出される
大通り抜け角を曲がれば砂浜へ ....
光が射した
一瞬の出来事だった
真っ暗な私の心に
光が射した
光はどんどん広がり
私の心を一杯に満たした
ある日の出来事だった
コンサートの演目が残り少ないころにぼくは生まれた
終電の網棚にある週刊誌ほどには世間をしらずに
世の中にはどれだけの情報量が飛び交っているのだろう
量子コンピューターの時代に8ビットの
演 ....
太陽が陰に隠れた隙の月
名前から抽象的に広がった
未知満ちる道を my go 舞う迷子
実体のない実験の実体験
頑なに語らなかった固い肩
太陽は勿体な ....
いくつかの枝葉をのこして、花を切っていく。もっと沢山の花を咲かせるために必要な処理だ。
そして、わたしたちはまた違う街へきた。
これまででいちばん短い期間での引越しだった。短い春と長い ....
あてもなく歩く
ただ空を見上げて
吐き出す
息の白さが
そのまま雲に
届いて
靴紐みたいに
解けそうになる
首に巻いた
マフラーは
時計の針と
同じ方向で
一歩 ....
こんなに
さびしい 夕方は
ぎゅっと 固めたとうふ
幸せしかない
テーブルの片隅
ほくほく 崩れると
あまい香りが
ぷわりと 胸いっぱい
ふくらむのが いいのです
こんな ....
川の横広い公園完成し子供の数が増えない地域
マンションの周りの環境整って住みたい人の心を掴む
夏終えて足早に来る秋の気配何もかも極端な昨今
まだ夏が続いてほしくないらしい酷暑の渦に飲 ....
蛾も蝶も僕の中ではアゲハチョウ
引き分けの喧嘩で帰る赤とんぼ
眠たい正午ダンゴムシいじってる
時計の針がさしている虫刺され
踏んづけた蟻の数だけ怒られる
蜘蛛の巣に絡め取 ....
あなたにはあなたの、
私には私の、
世界がある
それぞれに
それぞれの
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
言ってはいけない言葉がある
振り子のように揺れている
あなたの胸の内側を
言ってはいけない言葉がある
渇いた喉を塞いでる
吐き出されるのを待ちながら
想いは蜘蛛の糸
あなたは捕ら ....
なにを泣けばいいのだろう
この空虚(うつろ)な悲しみには
なんの意味もないと
知らされて
白い麦わら帽子をかぶり
あの
マチュピチュとは似ても似つかない
....
パカは
死んでも
直らない
ならば
生きるしかない
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
田んぼしかないこの地区の穏やかさ住む人の目に映り込む日常
失敗なく野菜を作るお爺さん失敗してた頃の話聞く
アドバイスくれる近所のお婆さん野菜作りの基礎を教わる
夏終るその時海は寂しそ ....
無に熟す熱 黙然と照らす熊
ぼんやりと体育館で読んだ絵本
空っぽの体を白く染める空
面白い面影 モノクロの想い
草原と身体の底に昏れていく
つもりつづ ....
なぜか得してるように見える
しょうがない人
なぜかいつもニコニコ和ませる
しょうがない人
なぜかスローモーション
しょうがない人
もしかして ヤキ ....
教授、先生、博士に師匠
全部君の名前だよ
僕は教え子
出来の悪い生徒
好きとか嫌いとかよりも
教えたがりの君は胡散臭い猛獣使い
教授、先生、博士に師匠
サラマンダー僕をさらってゆけ
良 ....
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