あてもなく歩く
ただ空を見上げて
吐き出す
息の白さが
そのまま雲に
届いて
靴紐みたいに
解けそうになる
首に巻いた
マフラーは
時計の針と
同じ方向で
一歩 ....
こんなに
さびしい 夕方は
ぎゅっと 固めたとうふ
幸せしかない
テーブルの片隅
ほくほく 崩れると
あまい香りが
ぷわりと 胸いっぱい
ふくらむのが いいのです
こんな ....
川の横広い公園完成し子供の数が増えない地域
マンションの周りの環境整って住みたい人の心を掴む
夏終えて足早に来る秋の気配何もかも極端な昨今
まだ夏が続いてほしくないらしい酷暑の渦に飲 ....
蛾も蝶も僕の中ではアゲハチョウ
引き分けの喧嘩で帰る赤とんぼ
眠たい正午ダンゴムシいじってる
時計の針がさしている虫刺され
踏んづけた蟻の数だけ怒られる
蜘蛛の巣に絡め取 ....
あなたにはあなたの、
私には私の、
世界がある
それぞれに
それぞれの
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
言ってはいけない言葉がある
振り子のように揺れている
あなたの胸の内側を
言ってはいけない言葉がある
渇いた喉を塞いでる
吐き出されるのを待ちながら
想いは蜘蛛の糸
あなたは捕ら ....
なにを泣けばいいのだろう
この空虚(うつろ)な悲しみには
なんの意味もないと
知らされて
白い麦わら帽子をかぶり
あの
マチュピチュとは似ても似つかない
....
パカは
死んでも
直らない
ならば
生きるしかない
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
田んぼしかないこの地区の穏やかさ住む人の目に映り込む日常
失敗なく野菜を作るお爺さん失敗してた頃の話聞く
アドバイスくれる近所のお婆さん野菜作りの基礎を教わる
夏終るその時海は寂しそ ....
無に熟す熱 黙然と照らす熊
ぼんやりと体育館で読んだ絵本
空っぽの体を白く染める空
面白い面影 モノクロの想い
草原と身体の底に昏れていく
つもりつづ ....
なぜか得してるように見える
しょうがない人
なぜかいつもニコニコ和ませる
しょうがない人
なぜかスローモーション
しょうがない人
もしかして ヤキ ....
教授、先生、博士に師匠
全部君の名前だよ
僕は教え子
出来の悪い生徒
好きとか嫌いとかよりも
教えたがりの君は胡散臭い猛獣使い
教授、先生、博士に師匠
サラマンダー僕をさらってゆけ
良 ....
ワンパクにタンパク質が爆誕す
フワフワでふかふかな深緑色
欠片だけ 影は空っぽだったから
目を閉じる度に世界を忘れてる
足裏が蚊に刺されててめちゃ痒い
....
良い意味で
もうどーでもいいよ
と思う時がある
何もかもが
大事だから
不幸中の幸いで
命は
助かった
魂という
命が
誰も知らない
私の涙を
私だけは ....
秋の声秋の音聞き落ち着いた温かいお茶飲んで深呼吸
ゴルフ場緑一色癒やしの場綺麗な場所で綺麗にプレー
次々と問題起こすスポーツ界選手は不安拭いきれない
古い歌古い時代を引き寄せる今現在 ....
家族とだったり
友達とだったり
キャンプ場で過ごす
日常生活を忘れる
嫌なこと忘れる
日常では感じられない
日常では味わえない
様々なこと
キャンプ場の雰囲気
賑やか ....
500年かけてあなたが泣いている
でかい木の葉が揺れていて騒がしい
復讐ぐらいしかやりたいことない
巨大な古代と広大な兄弟
ものすごいヘアスタイルで夢語る
生きていること ....
陽だまりに七つの罪と添い寝して
このうちどれが私を救う?
何度でも好きだと言える友だちの
後ろカーテンゆらゆら揺れて
口癖も忘れて次は中指で
眼鏡を直す角度を消して
空っぽの容 ....
台風か何かで風車倒された圧倒的な地球の力
赤ヘルの勢いはなく打ち込まれ打てない勝てない優勝はない
セリーグもパリーグもあり良い試合ファンの熱い応援受ける
金木犀記憶に残る香り持つ甘い ....
静かな朝だ、秋風吹く
走り過ぎる車の影が
澄んだ青空に映り透けていく
私の肉は相変わらず痛み
浮き立つ意識を押し留める
人よ、人よ、何処にゆく
時間は世界は
こんなにくっきり今此処に ....
ぼくらは迷い子のように
ただ、佇んで
ゴダールの映画みたいに
長い長い言葉を
視線だけで話した
熱のない炎で
炙られるような
時だけが過ぎてゆき
やがて
思いは痺れてしまった
....
離婚して
ゴメンとかってゆわれても
別にええよて
....
パイを切る
データドリブン考えて
妹の取り分、
少し多めに
飼い猫が犬の散歩に付いてくるほぼ同時期に家に来て育った
台風がほぼ同時期に二つくる今までにない見たことがない
夏だから素麺食べて体冷やす汗ばむ体夏に敏感
彼岸花咲けば田舎は色づいた特 ....
正念場歩く架空の少年は
{ルビ詩心=しごころ}と私語転がした春の蝉
水晶に水槽を推奨される
話から離れて花と去っていく
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから
怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に
疼痛のさなか
ジョン・レノンの
....
宙へ手紙を
したためる
魂という命のペン
下手な字でも
読んでくれる宙
今の自分に
出来ることをしてから
天を静かに信じる
そして
天に任せる
自分に都合の ....
突然の雨で体はびしょ濡れに雷雲は他より黒い
大雨で日本各地に被害出る川は溢れて道路は川に
向日葵を見て真夏を満喫し元気いっぱい心はアクティブ
急な坂上がったり下りたり忙しい営業マンの ....
額縁の窓
永遠に満たされる水瓶
夏の森の色
逃げ場はない
37.2℃のキスをする
薄明の薄命の
言葉を探した
孤独だと言った
朝になれば死んでしまうと
目が覚めて
....
一杯のお茶
クラスの担任から庭の清掃を頼まれて
友人と二人で出かけたことがある
その日は朝から、池の水を浚ったり
集めたごみをトラックに載せたりしていた ....
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