蛇口から
スーッと水が流れ落ちている
キラキラ光る糸のよう
でも
それが理由という訳じゃない


それをわたしの骨は知っている


雪の冷たさを知らなかったころ
雪は甘い ....
終えたい理由もなく今日が終わる
月が昇らない夜を見ている

空っぽの冷蔵庫を冷やし続けるようで
ただ消耗していく心

今日すれ違ったものはなんだろうか
他人の欲望 隣人の希望

 ....
中途半端な感情が
肝心なものを置き去りにして
通り過ぎて行く

ほんの数年の間だけ訪れる
黄金の日々に
大抵の人は気付かない

あの頃は
と懐かしがっても
もうきらびやかな皮膚も髪 ....
帰り道
ずっと今日のことを頭に巡らせた
君が差し出した手を
ギュッと握った
君は握ることなく
差し出したまま
思い切り握ってしまったことが
良くなかったのではないかとか
でも手を差し出 ....
○「河童橋」
今年も
河童橋に立つことが
できた
雄大な穂高岳連峰と
その麓から流れてくる
きらきらした清流梓川に
接していると
老いた心に青春の血がめぐるような気がする
今年もまた ....
ついでにこの際打ち明けておこう
彼は実はあの資産家の息子なんだ
ということを

伝説としてこれ以上の神秘はない
はずだ、あるいは
全てバーバリーのトレンチを纏った幻なんだ
と片付けてしま ....
春の庭の埠頭を開けた
満開の幸せがたゆたう
遠国が見えた
遠い国である


誰にだって敷かれたレールなんてない

渦中にいればわからない事だってある

春の庭は夢
足元はここ
 ....
「どうでもいいよ」
終われば
始まる
何かが
こころで
立ち尽くしている
なぜ

こころがここにあるから
何も恐れることはない 思えば
こころは自由
こころは無限
こころは私
 ....
スクランブル交差点で
靴がかたっぽ脱げたから
たぶん明日は雨だろう

街は歩く速度で遠ざかってゆく
小路の影は濃いままに

分かっている
あなたが視ているのも
想っているのも
私じ ....
老なんて 関係ない

今私がここにある
ということ

それが全て

自分が年をとらない
と決めれば

そんな現実が動き出す



なんてすばらしい!



この世は ....
         歌ってきた

     きみを見つめてきた

  そして 鹿の角を数えて 折ってきた

 銀の器に流そうじゃないか

あれは黄金の鏡よ 

 指さして き ....
春暖や靴の珍場に気づかぬ子

凍み替える夜や明日こそ仕送り日

きさらぎやもらい電話もかけ放題

電話越し
風の変わりて雨水かな


薄氷やバスの1台逃しおり


ポチじゃな ....
夢は破れてツギハギだらけ
心の川には血が流れ
そんな僕でも今夜の月なら
夜空をみあげて光を愛せる

キラキラ光る無数の星を
統べるおおきなお月さま
雲は流れて惑いつづけて
草む ....
可愛くてごめん

僕は

可愛くてごめん
というのは
なんか小さいんすよ

凄くてごめん
になりたい

凄くてごめん
とか言いながら
随分誇らしくありたい

可愛くてご ....
明日は
明日の風が吹く
と先送りしていたことが
目の前に迫って来ていることに
唖然として身動きが取れない
いつかなんて
やって来ることはなかった
俺にはビンセントの才能も
テオのような ....
私は、障害者だろうか。
たしかに私の人生に障害は多い。
それは、私が障害者だからなのだろうか。
障害は原因ではなく、結果だはなかったか。

私の障害は目に見えないので、
障害者かどうかは自 ....
深夜キッチンハイターでふきんを漂白する
ガーゼ布はくたりと色を失い
胸に抱いたわだかまりも
くたりくたりと畳まれていく

寝る前には
わたしのかみさまへ
みもとへ
いかせてくださいと
 ....
私が産まれた九樹の家は
もうない

それは不動産上
他人名義となっただけなのだが
喪失感は計り知れない

一年に数回帰った故郷
夏は藺草の香りの草いきれ
滅多に食べられない
インス ....
握手をする
そよ風と光

受けて沈黙している
自動販売機、

ブラックコーヒー

ボタンを押す
百五十円なり
ガタガタンッ
出て来た
ブラックを
ちびりちびりとやる
 ....
パンといえば
惣菜パンが好きだが
ウインナーパンも好き
トマトとレタスのサンドウィッチもいい
でもたぶん人生で一番食べたパンは
カレーパン
辛さの中に甘さがあり
こんがりとした硬 ....
他に何もない日
野原にひとつ
屍があった
今にも、ストン
と落ちてきそうな空を
屍はただひとつで支えていた
誰が手向けたのか
頭の近くに
オオイヌノフグリが咲いていた
たとえ ....
○「格言」
暑さ寒さも
彼岸まで
愛も憎も
還暦まで

○「登山」
虚飾も傲りも捨てて
虚心坦懐に
一歩一歩マイペースで登っていこう
(明日から涸沢キャンプ)

○「自民党総裁 ....
午後11時37分
駅前のタクシー待ちの列に並ぶ

星のない夜空に
ぽつんぽつんと浮かんでくるのは

今日の飲み仲間

いつもの見飽きた赤ら顔
お久しぶりの伊達男
歳をとってもマ ....
 
 見て

 このいっぱいの星空を

 君にあげたい

 でも

 私の空じゃないから

 あげられないの

 遠くから

 いっしょに見るだけ
 
想わず見上げたお空の青
濃くなる濃くなる真青に
薄っすら絹の白雲散らし
拡がる扇の形の奥処から
やがて迫り来る冬の兵士達
凍り付く恐怖のこちら側で
まだまだ高くなる深くなる
この世界に込 ....
○「小宇宙」
人は
それぞれ
自分の宇宙の中で
生きて死ぬ
人は
永遠に孤独である
夏至までカウントダウン
これからもっと暑くなるのに
寂しさに汗のトッピング
父さんは夏が好きだったけど

わたしは十一月を待ってる
日本は十一月からの半年でいい
毎年   雪の降らない町 ....
あんな背中
こんな背中
そんな背中
無言で語る
表ではわからない真実
裏は雄弁
抱きしめてあげたい

自己紹介は
背中を見せてね
せなかを
せなかを

後光射すお年寄りの
 ....
時々思い出す
あのひとのいのち
あのひとのいのちは
私のいのちを
救ってくれるのです。
私のいのちは
ふたつと無いいのちだと
教えてくれる
あのひとのいのちは
時々あのひとが見せる
 ....
自分はなまけものだ

それを否定したら

自分はいつもリラックしてる

自分は考えすぎる

それを否定したら

自分は真実を追求する

自分は勇気がない

それを否定す ....
りゅうさんさんのおすすめリスト(1979)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 秋葉竹自由詩325-10-10
証拠- 自画自計自由詩325-10-10
どしゃ降りの雨の中を- 花形新次自由詩325-10-9
嬉しかった- 自由詩725-10-9
独り言10.9- zenyama太 ...自由詩3*25-10-9
おかしくはないのさ___蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩125-10-9
歩き方__蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩425-10-8
放てば満ちる_※(曲付き)- こしごえ自由詩6*25-10-8
さざんか- りつ自由詩7*25-10-8
妄想ばんざい!- こてふ自由詩125-10-8
黄金の鏡- 洗貝新自由詩12*25-10-7
かおるの音____蒼風薫- 梅昆布茶 ...俳句425-10-7
秋月- 秋葉竹自由詩325-10-6
可愛くてごめん- 弥生 陽自由詩425-10-4
いつかなんてない- 花形新次自由詩225-10-3
確かなこと。- 真礼美自由詩125-10-3
God_bless_you- 凍湖自由詩325-10-2
夏の故郷- りつ自由詩6*25-10-2
私のブラック- こしごえ自由詩9*25-10-1
朝の食卓- 秋葉竹自由詩325-10-1
オオイヌノフグリ- たもつ自由詩7*25-10-1
独り言10.1- zenyama太 ...自由詩3*25-10-1
あかり- 夏井椋也自由詩9*25-9-27
そんな恋の話、- おやすみ自由詩425-9-26
秋、Invisible- ひだかた ...自由詩825-9-26
独り言9.26- zenyama太 ...自由詩6*25-9-26
しょうも無いけれど_蒼風薫___抒情文芸160号入選作- 梅昆布茶 ...自由詩1125-9-26
背中- 自由詩925-9-26
光る風に戦ぐ影- こしごえ自由詩7*25-9-24
自分を否定してみた- 多賀良ヒ ...自由詩325-9-21

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