人ってことが僕というものの一要素に過ぎないように、
雨粒たちも、雨ってだけではないんだろうと思う。
木々を擬人化して考えるとき、
人も同時に木へ近づいて、人から少し離れていく。
人でい ....
人生の半分以上
自宅にいるじぶんにとって
2020年は世界中が
自分と同じ境遇に浸されたようで
人類の同胞として
そのご身分にかかわらず
悲哀を感じざるをえません
私事ではあ ....
毎年様々な
クリスマスケーキが売り出される
見た目に引き寄せられる
家族みんなで食べたり
友達と食べたり様々
似たり寄ったりだけど
見ていると楽しくなってくる
クリスマスを感じる ....
自分もいい年だから、仕方ない。
それは、わかってる。
前は、
お、その服新しいね、似合うじゃん、
とか。
へーそういう帽子も持ってるんだね、似合う、
とか。
何か私に、小さな変化があると ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ
慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど
やっぱり耐えていくしかない、んだな
....
{引用=原書で書かれた不幸は
砂丘に泳がせ
蜥蜴に
喰わせてしまえ
サボテンに結露した
ベドウィンの視力
一閃
エメラルドが
砂の海を疾っていく
あと幾つかの
適切な隕 ....
真っ暗な夜
陽射しを浴びて
明るい朝がやってくる
光は道標になってくれる
人生をより良いものに変える
背中を押すように
私を照らす光
愛の温もりを感じる
光は道標のようなも ....
やぁ
元気か
そんなことが、あるのだろうか
昨日まで大丈夫だった
明日はわからない
昨日の歌声はきれいだった
昨日の音色は最高だった
低音が響く今日
明 ....
知らない人を知ってる記号に置き換えて、たくさんの誰かを素通りした
誰かに自分が誤解されても、仕方がないと諦めたのは、
自分が相手を分かろうとしなかったからかもしれない
暗黙のルールを知れば知るほ ....
人間はどう生きるべきかとか。
差別へどう向き合うのがよいのか。
なんかの。
答えって、もう、出てる。
お金を稼ぐ意味とか。
自分が社会とどう、関わっていけばよいのか。
なん ....
横断歩道の罫線を歩きながら、胸中であなたにお手紙を書きました。
青信号は行って良しの合図ですからね、少々大胆な愛のお手紙です。
・あの日
母が壊れてしまったのは、今から15年ほど前の冬の出来事だった。
当時高校二年生だった私は、北海道での修学旅行から帰宅し、うかれた気分で玄関の扉を開いた。
父は海外出張中 ....
たくさんの目ざましい詩があり、たくさんの素晴らしい詩人もいて、たくさんドンドン凄いものが次から次へと…。
ぼくは、本当言うとすこしヤダなぁと思います。何故なら、自分がみっともなくみえるからです。 ....
柿木をみていると、
ふと、以前枯木があったこと
をおもいだした。
おとうさんの髪型がとても
斬新でしたね。
吹きすさぶ疾風に
負けないくらい、よかったです。
夕闇迫る川沿いの道、
君と並んで歩いた道、
一人は一人を置き去りにして
一人は一人で立ち止まり
今頃裏庭に降り積もる
雪を静かに眺めている
)孤独なのはわかっていたさ
)どんなに身を ....
風に振り回され
壁にぶち当たり
人に踏まれ続け
雨にびしょ濡れ
僕は誰にも読まれない詩
優しいおばさんが
ぐちゃぐちゃの僕を拾うと
めんどくさそうに広げ
外れた鼻眼鏡で
じー ....
近江商人(あきんど)吟遊詩人の心知らずに酒を呑む
「男の最期」
「砕けたガラスと現実はよく似ている…」、破片に映る空を動く雲がそう言った気がした。地に斃れた男の最期の思考はそのようなものだった。それは、まばゆくも暗くも無かった。ただ意識が遠のき ....
目覚めたことを自覚してないときの目を不覚にも見られてしまった
生まれてから言葉を話すまでのあいだ、ぼくが見ていた知らない景色
ありさんが糖を運ぶの眺めてたから夕焼けは今でも ....
少し静かにしてくれないか
四角い箱に入っているんだから
この箱でしばらく外界をシャットアウトをする
まずは自分を守る
頼む
静かにしてくれ
なにもかもよく分かっている
よく分かってるから
話したいことがあったんだ
もう忘れちゃったけど
あげたいものがあったんだ
もう失くしちゃったけどさ
話したかったな
あげたかったな
なんでもない小高い丘で
落ちてく夕暮れに
見 ....
この町を優しく照らす夕焼けも永遠ではない僕らといっしょ
僕の手はいつまでだって憶えてる夕陽みたいなあなたの体温
どこからかきこえるピアノにメロディを重ねるように口笛を吹く
....
さてもさても
今宵も意味のないものを書いたか
と自問してみると
どこかから
そんなことはないよ
と聞こえてくる
耳鳴りだろうか
そうかそうか
捨て置け捨て置け
思いながらも
....
巨人の吐息
甍の黄金
聖玻璃の風吹き
僕は行く
巨人が眼差す
夢の突端
輝き始める黄金の矢を
掴み取ろうと
僕は行く
青空が何処までも続く
過ごしやすい秋
飼い犬と散歩
毎日楽しんでいる
身体が元気になっていく
決まった道ではなく
その時の気分で決めている
散歩している他の飼い犬と
直ぐに ....
とにかく名前ばかり産んでいるあの子たちが
赤い一張羅を着てでていくのを見たから
星空、火打ち石、波打ち際もざわついて
やっと世界がはじまるのだ、とうわさした
結局、うまれたのは
....
こういう一つの思想がある
在るものはみなかいくぐり来、即今、そこここに顕現している
という思想である
砂粒一粒にも、数世代前の恒星系の残闕、それを成す要素の一々にも、億百の御霊の凋落 ....
久しぶりに会った
一緒にお好み食べた
何も話さないのに
会わずにいた時間が埋まる
暖かい湯気の中
不思議だ
ぽっかり空いた時間が
埋まる
埋まる
二人は黙って
鰹節 ....
雪が綺麗なんて誰が言ったのだろう
こんなに廃ガスで汚れているのに
自然が美しいなんて誰が言ったのだろう
コンクリートジャングルを創った代償に
雪をスニーカーで踏みしめていた
「負ける ....
燃やされるのはこわい
人のために死ぬるのは
何もかも未来のために
捧げてしまうのはこわい
朝陽が昇って
青い空と一緒に
からっと晴れた気持ちで
殴った
潮風が気持ちよく
涙の跡
....
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