時代を追いかけ
時代から遠ざかり
時代に取り残される
言われた通りにしていたら
ものわかりのいいバカになりました
数の数え方と色の見分け方
下手の横好きは生きる術でした
知っ ....
歌をうたってる
僕がいる
歌が聞こえる
だれかの
どこかのだれか
いまごろ
僕を歌う
だれかのために
気まぐれな
歌をうたう
いつの間にか
はじまってる
どこかのだ ....
0 序としての、呼びかけ
ねぇ、蛇たち?
貴女方はわたしのこと、
非道いって、思ってるみたいですね。
でもね、
わたしの生きてきた闇もまた、
貴女方の知らない明るい闇 ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ
朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは
あちら側なんて
存在しないと思っていた
お花畑が好きな
あなたに出会ってからは
あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
....
ベランダの手摺で一休みの鳩さん
窓ガラス越しにじっと見つめる猫さん
今の関係性を紐解いてみる
狙われている鳩さん
飛び掛かりたいが
檻の中の自身をうらやむ ....
毎朝電車ギリギリだから
自転車で坂を駆け上がる
あと5分早く起きればいいだけなのに
それができないいしよわちゃん
開いたドアに滑り込んで
....
くさらずコツコツがんばるしかない
あきらめたらそこで試合終了
何度でも言うけど
生きるのはしんどい
摩耗していく心と体
それでも人生を肯定する
それでも人生を肯定する
○「愛犬」
僕は
君の瞳にうつる僕のやさしい瞳を
見るのが
大好きだった
○「虫の命」
虫も一つの命を生きている
しかし
僕は蚊の音を聞くと
殺したくなる
ゴキブリを見ると
....
この星の全域が、
スラムと
清潔な街とに
分断され、
難民と
エリートに別れても
まだ君は
未来を信じるのか
正義が強制され、
否定する者が眠らされても、
まだ君は
未来を信 ....
○「好日なり」
詩想あり
ポイントあり
コメントあり
で
今日は好日なり
熟睡あり
悪夢なし
勃起あり
で
今日は好日なり
事故なし
事件なし
怪我なし
で
....
悲しみが
映るまさおで美しい
空を飛べれば凍ってもよい
その夜の
心を凍らすほど貴(たか)い
満月ほどの清さを持ちたい
凍らない
涙は熱く頬つたい
....
恋が終われば
理由が無くても詩が書きたくなる。と
誰かが言っていた。
女は若さが有利で全てだ。と
存在を否定するかのように切り裂かれ
死の淵の手前で泣き崩れたまま
楽になれれば。と動け ....
○「故郷の夕暮れ」
故郷の夕暮れは
電話もメールもこない
ただテレビの音だけが流れている
やがて深い闇が降りてきて
この世にひとりぼっち
大家族で食卓を囲んでいた頃が
なつかしく思い出さ ....
カモミール逆境に耐ゆとふ花言葉
解体の間近なる家{ルビ梅雨夕焼=つゆゆやけ}
千鳥草風に{ルビ抗=あらが}ふことあらず
誰にもわからない言葉で僕に伝えてほしい
君の言葉を待っている
ただ君の本当の心のうちきかせて
そっと耳元で囁くだけでいい
君が発する言葉一つ一つが僕にとって心の糧となる
君にしか伝えられ ....
いつも小さな棘が刺さっている
一つ取れてもまた刺さって
心に棘がなかったことがない
何かに浮かれて
表面上は陽気に振る舞っていても
少しでも冷静になると
小さな棘が刺さったところが
チク ....
素敵な時間を
ありがとうございます
ふるさとよりも暖かく
何種類もの海のうたが
一度に聴こえてくるような
初めの交響でした
いやなにも
心象風景を問うているわけでは ....
○「SeX指導」
学校では大事なことを教えない
○「キャッシュカードセキュリティ」
郵便局のATMでは
3回パスワードを間違えると使えなくなるが
窓口で無料で解除してくれる
ありがたい ....
偶然、ハートの形した
ポテトチップスが入ってて、手にとった
恋をしている人たちにいいことがあったらいいな、
うすぼんやりと思いながら口に込めた
出盛りのいちご安値や紅ほっぺ
梅雨前の草の伸びしろ如何にせむ
今時分あの里田植えしつらむや
窓際に 答えが 貼ってあった
コーヒーを飲み ビールを飲み ウイスキーを飲み
夜が来て 朝が枯れ またべつの夜が降りてきた
雨で濡れた道路が乾き あたらしい線が引かれた
見ようともしな ....
私にとって
時間は有限なので
いくら悲しいことばかりの
毎日だって
いつかは終わりが来るのだと思うと
そんなに辛くはない
それは嘘だけれど
私ばかりが悲しいのではなく
悲しいことに過敏 ....
眼前に ぶるり
震える頬の
密度、
何を識ろうか その想い
絶えて久しい肉身の刻印 、
ぱっくり開いた
ぬめる漆黒の口に
呑み込まれる
最低地点でこそ
初めて観識り得た、
....
目が垂れて睡りにおちる垂直に
滲みでる悲惨さに心が参る
皮肉にも肋が無くて助かった
お持てなし 持てあます梨 待ったなし
利己的に林檎をかじりお利口に
私の肉身の
今を生き生きと
筋肉の盛り上がりいき
けれども
着実に滅びに向かい、
私の魂の
今に思考し感じ行為し
未来を切り開きつつ
けれども
眠り入れば意識失い、
何一つ保証 ....
車窓から見える白樺の森
希望の街を後にして
着いたのは無人駅
ボストンバッグを肩にかついで
見渡す景色に唖然
世界でたった一人になったかのよう
同時に
心 ....
*人を信じることができなければ
ものを食うこともできなくなる
*信じられないことを信じる
というのがほんとうに信じるということである
*会うとほっとする妻であってほしい
*戦争に ....
{引用=𝘴𝘢𝘺𝘰𝘯𝘢𝘳𝘢、游ぐいきもの 透明な
さかなであることの等しさ
𝘱𝘭𝘢𝘯𝘬𝘵𝘰𝘯というのもいいかもしれない
水がないのに 𝘢𝘭𝘤𝘰𝘩𝘰𝘭を含むロに
°
炭酸の泡が弾ける ....
天然でガスが出んねんて。
てんねんでがすがでんねんて
悔いて舞う雪、砂丘まで行く。
くいてまうゆきさきゅうまでいく
ひたすら空き家を焼き荒らす旅。
ひたすらあきやをやきあらす ....
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