それとはまた違う話でしょう
泡沫に自らが混ざるのが怖いの
信じられるのが怖いの
だからってこともないだろうけど
君はいなくなった
しょうもない恋愛映画のひとコマで
しょうもないB級ポップで ....
空が凍っていくよ
いつでも包んでくれた、確かな青
黄昏は壊疽
ケーキを作っている
空と私の二進法へ生まれる子
貴方の確かな青
穿ったのは、昔から抱いていた白熊の絵
零と一で完結した円環の ....
白く続く世界
腕を伸ばせば掴める
それはいつかの僕の夢
壊れかかった生命

いつからだろう
僕の心には誰かが棲みついて
気付けば見えない糸で
操られた抜け殻
鏡の向こうに映るのは
 ....
寂しい亡骸を一人抱いて

浜辺を歩いて一回忌

君よりも一つ多くの夏を知り

君のいない夏をまた一つ多く知った
おかげで
その夜
人間は初めて
魂を分かち合った
誰もが泣いた
泣かない人間はいなかった

ひとしきり泣いたあと
その罪の重さに耐えかねて
誰もが死んだ
死なない人間はいなかっ ....
無意味な夜更かしの後に
明けた朝の風を吸い込んでも
昨日の残りを埋めきれていない
事実だけが胸に残っている

始業と同時に終業を待ち
帰宅と同時に無限を願い
眠りの直後に目覚ましが鳴り
 ....
退屈なボサノバを漂わせて
引き寄せるダイエットコーラ
夜に取り残された部屋で
キチンドリンカーになる訳にはね、なんて
うそぶく わたしは
右党なこども

あなたの世界はきんいろなのに、
 ....
あの太陽はどうも思い過ごしだ
電球を取り替える様に人間が群がってる
深く考えんの止めてみようと
試みたのもつかの間
太陽はなくなったみたいなので
ため息ふたつ
一枚の雲がふわり
眼をつむ ....
空は窓のための背景ではない
汚血に支配された脳神経を
研ぎ澄ますためのものだ
(小春日和なのに
 わたしの空はなぜ軽量なのだろう)

窓は空のための額縁ではない
水毒におかされた胸のうち ....
底なしだから絶対に近づいちゃダメだ
あなたはわたしの手をしっかりと握りしめて
沼の縁から大きく距離を置いて
濁った水面に視線を落とした
ときどき
得体のしれない気泡が浮かびあがってきて
 ....
私のこころは晴れないまま

微笑むそらは
私のことなど待ってくれない







待ってなんて言える程強くない
スーツを着た蟻、粧し込んだ蟻
行列作ってバスに乗り込む
トウキョウシンジュク
混沌中枢
今生きてるのは僕らだけ
奴らはみんなエキストラ


「何かに向かう群衆の流れに逆らって歩いている ....
噤む蕾は
朱色の予感をいよいよ過密化させ
その内圧の快感に震えついに
耐え切れなくなる黙秘破る色彩という最も濃厚な
ひとつの呼吸を開く
と、既に色彩は、さらさら
さらさらと分解し始 ....
  春の嵐に桜の散った頃
  赤い蕾は静やかに開く

  鳥も獣も虫も人もみな
  雨を避けて震えている

  赤く匂い立つ蕾は
  濡れそぼった灰色の
  凍えた大気のなかで
 ....
大きなあくび一つで

僕はまだ見ぬ未来に

真実の輪を一つ問いかけた

散らかった部屋の中で

君への気持ちも散らかっていて

どこに行ったか分からなくなったよ

万華鏡を覗く ....
しとしと そぼ降る雨が好き
だから 大きな音で眠りを乱す雨は嫌いだよ

咳のし過ぎで横隔膜が狂ったみたい
咽喉は切れて血が出そうだ

伝えたいこと まだ半分も伝えていないのに
 ....
↓START or END?↑

寄せては返す
小波は
酷くせつなく
身を切りて
ひとりぽっちで
歩く女の
白い小足を
浚ってく

潮を含みて
吹く風は
 ....
なりひびくたびにきみのことばかり きみのことばかりかんがえてしまう まだすきだ
きみのこえをわすれてしまいたいのに きらいなきみのこえばかりずっとこころからはずれてくれない どうにかして
なきたく ....
誰もいない町が燃え
闇は闇のまま焼けのこる
このうえもないものから手渡された
かけがえのないものさえ消えてゆく
風はまやかしの花
やるせなく つめたく
咲きひらく


 ....
憤りさえ吐き出せなくなったのが
一体いつからかなんて しらない
獣のように直線上で叫べない
だから きみに聞こえない

余命二ヶ月のこどもが
弟(か妹かはわからない)の息づく
母親の腹を ....
この部屋の外を知らずに咲く花へ異国の水を注ぐ夕刻


蝶の背に針を刺すのを嫌がれば夜の間に逃げてしまうよ


不安だけ夢の中から持ち帰る見開いた目に焦げる黄昏


触れられるために生 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
こんなにも黒が
似合っていいものか

ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
優性だろうと劣勢だろうと
失敗作はぼくだ
山積みの武器を目にしたとき
一羽のアゲハが教えた秘密「もう花は咲かない」

蜃気楼のように揺れるのなら
いっそ殺してしまえと
きこえた

き ....
   太陽はもっぱら「脈診」してくれるだけなのに
         月はどうして「舌診」に そして
    星たちはなぜ「腹診」にこだわるのだろうか

             セピアいろに涸 ....
たとえば

雨の音で目が覚めて
カーテン越しのグレーの光に
唾を飲んで
身体をこわばらせる

それが世界だ

背中に貼り付いた憂鬱を
引き剥がすように
歯を食いし ....
疑わしいうららかな日々
何かの声が聞こえる日々
もみ消した夜、それは煙草で
名残惜しそうに煙るけど
命の足音が響いた中庭
信じられない日常の中
逃げ出したのはぼくじゃないんだ
歌ったのも ....
午前三時、音楽は鳴り止み――
無人の街が点滅している


冷えた空気、星も隠れ――
乾いたタイヤの音が通り過ぎる


絶えず掘り返され埋め立てられる交差点で
電光掲示板がリズムを刻ん ....
あぁ、こんなにも愛していたのだ

零れ落ちてしまった言葉
繋いで離れた手の隙間
水面にたゆたう魚の骸

初めて逢ったのに君はもう骸だった

ぷかぷか浮かんで
ぷかぷか沈む ....
空も水も花も
君が話す途端に
死んでいる

空は空でなく水もなく
花はもう花ではない
君さえ影すらなし


死に跡なく、
電脳宇宙の暗闇に
誰も重力の実際を
計 ....
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緩やかに紐解かれる休日の午後- 朽木 裕自由詩5*06-5-6
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