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自らの終わり知らぬほど咆哮し余りし皮を刻み喰み吐く



引き摺るを引き摺りてなお引き摺りて男の無能ほとばしりゆく



洗濯機街の道は皆洗濯機洗うふりして光を奪う
 ....
{引用=


今すぐにあの憐れみが欲しいの、と わたし揺れてる 吊革みたいに



不特定多数のからだは湿ってて乾いた肌を忘れそうです



あおむけで爪先ぴんと伸ばしたらさみし ....
神の子の同じ神にはあらざれど
同じ神とは思わざらまし。





 
サガリバナー咲く夜を通うもあしびの祖母が孕みし寅年の母
その母の父は縊りて廃屋で良人は東風を聞きつつ死せり

螢光灯テレビが照らし下肢温む炬燵死体の春の宵かな
べりべりとせんべい布団引き剥がし ....
傲慢で ひとりよがりな 心臓に ナインインチの 釘をぶち込め 窓の外夜明けの街が見えてくる時間はやっと僕に追いつく

悪夢から逃れるために朝を呼ぶ白く浮き出る山里の霧

サスペンスドラマの合間に殺人のニュースが流れ心複雑

試験日の前夜に食べる一夜漬 ....
 
隙を見て二人でエレベーターに乗った
上にも下にも行けないのに
 
気まぐれに硝子の冬は燃えあがり舌先の火に顔ちかづける




老人が甘えたらすぐ見せしめにサウンド・オブ・サイレンスを燃やす




こんがりと表裏なき ....
君が死ぬその瞬間に限定の唄を唄うと約束しようか 八月

終戦を 夢見た蒼き大空が 戦闘機器を彼方に消した


満月

木曜日 砂鉄を摘んだ方舟が 闇夜の月へ方角示す


海月

群青に 揺らぐ{ルビ海月=うみづき}透明は 件 ....
鍵十字 お前は祈れ あの星を 並べし子らは 目がないだろう

葬列よ 旗を掲げよ 命とも 描いてはならぬ 泣いてもならぬ

凶星に 祈れよ神よ 白痴の子 塔が建つとも お前のではない

戦 ....
さぁ、主観デラシネにして海の絵にキリンの首をくわえてみせて


花の名をたった無数の花の名を思い出せづに死ぬものがたり


目を閉じて夢のほとりに佇んだきみの両手に紫を置く

 ....
黄昏が

あなたの街だけ照らす様

闇の下噛む、下唇よ
現代詩フォーラムは{ルビ試薬=クスリ} 日本語を知ってしまった僕らのための




明日からは飼い犬として生きていく これも決して容易くはない




あん時ね、蚊に刺 ....
身から出た錆を口から吸い込んで 酔えば初めて 血は赤くなる 別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず

人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂

薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく

移り往く 山のもみじの日 ....
黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり

冷たき雫も
光にかえて
悪霊に息の根を止めかけられて目覚めし夏の夢の暗さよ 太陽に撃たれてしまった今日という夏が私を浄化していく

反乱の白い日傘を青に塗りわたしと空が同化する夏

「その花を頂きます」と来る予告、たぶん夏には盗まれている

風鈴の ....
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
{ルビ朝凍=あさじみ}の

利休鼠に

朱を刷いて

きと{ルビ誘=おび}かるる

垣の山茶花



暗香に

袂を引かれ

仰ぎ見つ

名残の雪に

 ....
密売人から買った野良月に嚼まれた傷口からはひかりが、

躯がひかりで満たされてゆく。
おれの中であの月が満ちてゆく。



血管も骨も細胞も脳も眼球も、
 ....
今まさに超人的に快感をおこすセックスロボットが立つ


ドロイドが悦を与える快感を覚え世界は少子化となる


百年後政府は少子化対策にASIMOの造精機能を研究
引き伸ばす空もない朝花びらは色を濃くして道を千切った

高い柵取り残し飛ぶ鳥からも奪えるものはあると思う

雨だからドアにはりつく葉の傷は治らないのだ言い訳のように

背に生える蕾を思う病 ....
もう誰も修復できぬ美しい傷痕だけが星空のごと



カラフルな性の模様にいろどられ少年少女の白は泡立つ



いつまでも高原鉄道錆び付いたままの列車を包む真緑



沢 ....
苦しみと悲しみふたつ慣れすぎて触れるときまであなたを知らず




骨と骨あたらぬようにかたち変え心と肉の汗ばむ出会い




苦しみとよろこび混じるあなた ....
太陽の垂直父性に卑屈な笑み死んでいるのだ夏の日はただ

逃げた月誰もが自分の声を出す取りこぼされた知覚の外で
紫陽花と雨の溶け合う{ルビ夜=よ}の薫り狂気の足取り海に沈まれ この部屋の外を知らずに咲く花へ異国の水を注ぐ夕刻


蝶の背に針を刺すのを嫌がれば夜の間に逃げてしまうよ


不安だけ夢の中から持ち帰る見開いた目に焦げる黄昏


触れられるために生 ....
かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます

口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ

たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを

 ....
キクチさんの短歌おすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(火と呪い)- 木立 悟短歌311-1-2
everyday- あぐり短歌5*10-7-12
神。- ながぐつ ...短歌210-7-12
- salco短歌510-3-15
NIN- ハイドパ ...短歌5*10-2-25
僕に追いつく- 夏川ゆう短歌310-2-17
隙間- 小川 葉短歌309-12-25
冬と水- 木立 悟短歌509-10-13
- 梨玖短歌109-1-6
蝶々万華鏡- セルフレ ...短歌208-8-3
下手ですまん!- 奥津 強短歌108-2-4
in_bloom- 本木はじ ...短歌607-12-28
恒例の午後4時- 三条短歌107-12-20
それでも地球はへこんでる奴らを足蹴にして回っている- ピッピ短歌1007-12-17
- かとうゆ ...短歌407-11-28
月の海は凍るのか- プル式短歌5*07-10-10
『黒鴉』- しろいぬ短歌307-10-4
夏の夢- A-29短歌1*07-8-21
浄化していく夏- たにがわ ...短歌8*07-8-14
パルファム- Rin K短歌32*07-6-9
浅春- 朱雀短歌5*07-2-8
「_狂月病。_」- PULL.短歌4*07-2-2
少子化対策- 歌乱亭カ ...短歌2+*07-1-10
切られた枝- 佩慈の工 ...短歌406-9-27
灰殻散歩- 本木はじ ...短歌1006-8-17
あなたであるもの_あなた_息の源- 木立 悟短歌806-8-16
垂直父性が降り注ぐ昼/代弁母性の消えた夜- チェザー ...短歌4*06-6-12
梅雨- チェザー ...短歌3*06-6-11
空病み- ソマリ短歌11*06-5-13
さくら散る- たにがわ ...短歌806-4-13

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