そうして 又 やって来た
そうだ 今日という 現状の
悪行を 必ず 果たしたという
確立が 天秤に かけられ
多くの 雛人形の 影 が
見て取れる

俺達である という 現状は
生死に ....
綿眺めて暮らす明くる日も明くる日も朧

不慮の隣人また白黒に配信され

キリツキリツと鳥が鳴き針だらけの天井

米量る音血の減る音が手をつたう

動力装置をちぎる人形たましい見えて
 ....
靴紐がほどけたまま歩き続ける
家に着くまでに3回 無様に転んだ
擦り傷をつくるたびに上がる口角
もっと もっと 痛みが欲しい

壁に頭を打ち付ける
どうして生きてんだ どうして生きてんだ  ....
人が死ぬ時
その人には
何が見えているだろう
もしかしたら

もう
何も見えないかもしれない



世界の時間




ゆっくりになって

身体が
ゆっくりと
 ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
紫色の光が
車のフロントガラスを突き抜けると
冬の夜を始める
光は焦点へ集まり
紫は黒に変色し
やがては海を創り出す

緑と赤の点滅が
眼球のレンズを通り抜けると
冬の夜を始める
 ....
   一

 さあ、食べるんだ )))

黒いベルベットの目隠しが
 君の自由を、覆い
与える匙の 潰しイチゴ。
 ――甘いだろ?
 海のように ただ果てしなく拡がる、
 波打つ絹の ....
*
遠くでぼくらが病んでいる


十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
くぐり抜けていく
いつも裸足だ
闇のそばでは

どうして自分だけは
かわらなくていい、などと
つぶやいていたのだろう

   ああ、それはちがうよ
   タングステン
   熱で溶 ....
右の瞼を落として閉じた世界を観る



正方形に区切られた場所で



時折触れる温かさに怯え



地球儀にバラバラの心を溶かした



過去



 ....
夜は耐え切れない
幾千幾万と千切れ降り注ぐ夢
このちっぽけな時間が手を伸ばし
歌うコップ一杯の空

何が白紙の無限性だろうか
人身事故が小躍り 
それは定めだった
お前らはヒト
 ....
昼間の熱気を忘れさせた
この静かな夜に
懐かしい音を聞いた

吹き抜ける風とともに
時間が意識を
失っていくようだ

波の音は止まることなく流れ続け
私だけを孤独にさせた  ....
アドリアの真珠
烏羽玉
饒舌な罪

無限階段
閉鎖
欺かれた空間

尾を咥えた蛇

厳かな闇
畏怖された光
美しい入り江

消し去られた物語


テ ....
人間たちの祭の日に
僕は六本木の裏通りで踊っていた

そこのタトゥーの娘は
まだ信じてる
愛は麻薬より優しいと

行き場のない欲望が
地下水と交わって
この街を押し流すときも

 ....
塗りたくられた絵画
すべてを飲み込んで渦巻いた月が
見つめる 人間の生活

回転する夜
静かなんかじゃない蒼々として
酒気帯びの河原を歩く
運命の赤い虫

何も語らず折れ曲がり
 ....
水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。

私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ....
心臓の音が滞空時間を刻む

私園の片隅から色とりどりの風船湧く

にまいばのあいだとおってかえって、風

疲れて電極みたいってことを壊して伝える

飴煮えて逃げる兄弟のつめたい息

 ....
いつか誰もいなくなってしまう
そんな気がする それでいいよ
涙がでた もう誰も僕に触れてはくれないから
おもちゃの拳銃をこめかみにつけた
引き金ひいた

とびちった火花が 部屋の ....
身が沈みそうなベッドで
あたしは願う
あたしは天井を見上げながら
ひたすら願う

「世界が終わればいい」

何度も口にしてきた
何度もあの人に願った

「この引き裂かれる音が世界の ....
この汚レ物の景色の
またと見ない サヨナラだけの
日々の連絡と
グロッキーな夜明けと
どうしようもない欠伸、そして
冷えきって
重たくなった女の
尻と魔術と




 ....
終わりなきデジャヴュの牢獄で
嘘つきが細胞を蝕んで
穴だらけ
生温かな雨が溶かす真っ白な天井に
出口なんてない

手のひらで コロコロと

海の向こうの偏執狂が叫んでる
捏造の凱歌
 ....
吸う血の濃さで決まる
人生の浮世

人生なんてハナからなかった

部屋に1つ椅子

部屋に1つ机

部屋に1本のワイン

部屋に1冊の本

部屋に1滴の血

部屋に1通の ....
くすむ孤児院の支柱誰かである時間

鉄吹雪やんでくれ動悸がとまらない

かんむり授かる牙 まみどりからやりなおし

目が冴えて月光よりも静かな猿

もう末代本能寺から髪の傷み

草 ....
また会いましょう)


その黒髪の薫りは
つげの櫛に波立つ海原であった
その深海にひそむつめたさのかたちに
ささえられている波が
{ルビ風色=ふうしょく}の移行を生んでいた
静まったか ....
歪んでいく
美しい命の誕生
我を忘れ快楽を得た結果
歪んでいく
尊い命の誕生

我を忘れ快楽を得たせいで
理性を失った人が
欲望だらけの街が
純粋な時間を
快楽を得る事に
使い果 ....
空は何時か
還る人の為に在りますから

行き詰まって

流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態

曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから

間接は曲が ....
絡みつく蛇たちの螺旋の夜
巧みに縺れあう虚無と/いのち
淫らな匂いのする、耀う肌の粘りに
虹色の鱗は冴ゆる星の瞬きを映す
やがて消失する碧暗い空にむかって
聳える漆黒の怪奇な木々は
だらし ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
            輪廻の等級を破砕させ並走する
            熱の一筋の恥ずべき白光を呷っ
            て徐々に薄くなってゆく唇

            成り ....
 さて君の心のうちは傷になるほどよくわかったが、
 それでも君は奪えまい
 その匂いと
 ふたつの瞳
 君のこしらえた憶い出は
 思い出すほど麗しい
 そして君にはおぞましい
 晩年 ....
キクチさんのおすすめリスト(1561)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常に_隠蔽されている- 奥津 強自由詩3*06-11-19
脳裏痛- 黒川排除 ...川柳606-11-19
お前はもう息をするなよ- 朽木 裕未詩・独白5*06-11-18
創書日和「白」- イズミナ ...自由詩6*06-11-18
どうしようもないこと- 恋月 ぴ ...自由詩37*06-11-17
紫色の光が冬の夜を始める- ぽえむ君自由詩9*06-11-13
潰しイチゴの練乳和え- atsuchan69自由詩8+*06-11-13
木々の雨_他- 青色銀河 ...自由詩10*06-11-5
でたらめな星の水族館- たりぽん ...自由詩17*06-11-4
『モリヌークスの瞳で』- しろいぬ自由詩406-10-28
ハルシオン- チェザー ...自由詩406-10-28
波音- れるむ自由詩306-10-28
「認識」- 月焦狼自由詩5*06-10-27
ルシファー- 佐羽美乃 ...自由詩206-10-27
夜は、まわされて- チェザー ...自由詩406-10-21
海の宴- チェザー ...自由詩806-10-20
アルカディック・アルカディアリア- 黒川排除 ...川柳806-10-19
ベルベット- Kj自由詩106-10-19
願う- ごまたれ自由詩106-10-18
これ- ヨルノテ ...自由詩406-10-14
掌中狂舞- チェザー ...自由詩306-10-13
No_Life- maumi未詩・独白1*06-10-9
ではにごる- 黒川排除 ...川柳406-10-7
(変転する、)黒髪- こしごえ自由詩17*06-10-5
我を忘れ快楽を得た過ち- RAVE自由詩2*06-10-4
独り言- 吉田ぐん ...自由詩1506-10-4
「_」- atsuchan69自由詩9*06-10-3
青い声が聴こえる日___デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*06-10-2
余光- 静山和生自由詩106-10-2
がらくた箱- 白雨自由詩5*06-10-1

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