溢れてしまいそう

溢れさせておけばよかった

もう周りには花は咲いていなくて
指に触れる砂 ざらりとした 痛みの粒の


溢れてしまいそう
溢れて 咲いてしまえばよかった

 ....
騒がしい教室 その隅で彼女は笑った
そして泣いた また笑った
鈍い音 張り裂ける声 
群がるアイツラと傍観者のアイツ
そして・・・の声。
帰り道彼女がいった「螺旋階段って何処まで続いてるんだ ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
千本 の 針を
つないだ 蒔絵

朝焼け に溶け出す
真っ暗 な朝

骨 の 隙間に宿る
鈴 の 声

つながれて
つながって

心 に まみれた 
火傷 のよう ....
いつもいつも瞳で泣かずに
手首で泣いている夜があった

手首がチクチク痛み出す
だからあたしは滴るそれを舐めてみた
鉄の味 錆びたスプーンのような味

それでも止まらず
あたしは手首で ....
くちびるから突然漏れる息があって
今ぼくがそれを名づけるから
太陽
坂道を自転車で繰り上げてゆく
いつまでもうしろをからっぽにするために

風が残ってしまいそうな零時に
目が乾いて仕方な ....
閉ざされた空をこじ開けると
夜だった
これはもうするしかない
赤い花びらをそっとめくって
またはひらいて
潜り込む黒い蜜室
いつまでも潜ったままで
星々の干渉から逃れる
ああ 断絶 断 ....
宵の一時を
犯罪者のように過ごしている
白い道に恐怖している
笑いながら逃走している
善良な言葉を大事にしている
取り戻したかったものを
常にもっている
箱の中には
何も、入ってなかった


でも

箱が無ければ
思い出なんて、なかった
音へと変わる木の影の道
風がそのまま過ぎ去る道
やわらかく目をふせ
空あおぐ道



遠さと遠さの間は濡れて
縦の緑は震えている
北の星と朝焼けは消え
光はかすかにたどり ....
強く光る
そして逃げる
光はわたしに残像を見せ
ここを去る

弱く光る
すぐに追う
光はわたしに根を下ろし
うねって
きえて
ついて
わたしを白くする
匂やかな雨は上がった
あと少しもう少しだけそばにいよう

この恋は長雨だった
そしてまた、乾ききらないこの道を行く

またふたり同じ{ルビ所=とこ}へともどる雨 
同じ海から
同じ空か ....
君に語る言葉が見つからないので
女を買った
入浴料1万円
サービス料2万5千円
女と談笑する
女と語る言葉はある
女に伝わる言葉はある

路上で浮遊している
誰か轢かれな ....
そこから逃げてしまいたい心は
きっと次の街からも逃げ出すでしょう
永遠に次の街を求めそして逃げ出すのです

永遠とは輪廻のことです
ふりだしに戻るのです

もっとも醜い鬼がやってくる
 ....
痛いのはきみだけじゃない
ナイフが肉を抉りながら言う
ぼくの死は無駄じゃないよね
血が空気に触れて固まりながら言う
ああこれでもう誰にも着てもらえない
シャツが真っ赤に染まりながら言う
 ....
1秒にも満たない
光りの震えに

たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした


それと全く
同じ瞬間の中で

たましいは卑しく
多くの打算を僕に
急がせる


そんなた ....
君が泣く夢を見たので今日僕は
形在るもの凡てを憎んだ。
カ ン パ ネ ラ  君 の 骨 な ら 返 さ な い 。

殺 し 合 う に は 低 す ぎ る 空 。
壁、壁、壁、の、コンクリート、の
暗澹へ、暗澹へ、暗澹へ
投身する風の、その跡形を独占する為
すぐさま雨が投身する
同時に見えるも僅差のあるそれらの自決を
私は、右目と左目で悼む ....
擬似記憶を植え付ける
あらゆるモノの攻撃から 
真の記憶を保護するために

どれほど酷い尋問も
最先端のセンサーをも
擬似記憶は跳ね返し
脆弱な 剥き出しの心を護り抜く

バリアは鉄 ....
千人の戦士が 
私の靴の下で戦っている
靴底と地面の隙間で
しがない主を護るために

千人の戦士が 
戦い敗れ 斃れ 
最後の一人までが消失した時
私の歩く道が途絶える
前に進めず  ....
幾分か重いものを愛した この身体は幾分か重く 逃げようとしているものを まるでわざと逃がしているかのようだ 放牧場で ひつじの群れを遠くの山の方に追いやりながら ぼんやりと走っているのは 忘れられた  .... 傷つけたいと思うと同時に

私にしか癒されない君を見たいと思う


壊す
直接手を下すので無く
内側から
自壊させる




パラパラと零れ落ちる
君の破片をすりつぶして
 ....
 どこに潜んでいたのかと
 思いあぐねるほどのひどい雨だ
 駐車場までの短い距離に
 傘を開くのも躊躇するほど

 水は素直に低きを選ぶ

 アスファルトの起伏は今や
 世界を勝者と敗 ....
鳴きちる鳥の満ちる朝に形が満ち
形を得た形たちを再び濁らせゆくのは
千切れけぶる花の煙


それは なれの果てではなく
気が遠くなるほど緩やかな横溢
浮かされ翻弄されているのは
 ....
磨きたての線路が

最初に摘み取るのは

車輪が裂いた

誰かの手向ける

紅い花

深夜二時

時計回りの線路研磨車

棺の中を流れるような

排気をもらす構造は ....
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