雨が落ちる

光が走る


亡き人にはもう会えない
くり返す波に
届かずじまいの手を思うとき
ようやくかぜを
聞いた気がした

この世にひとつの
具象のような


二本のあしで
すれ違えるものを
まちがえながら
ここにいる
 ....
興醒めした夜のひび割れから
奴の鎮魂歌が聞こえる
よせやい
まだ早いぜ

ただ夜に紛れて
お前の様に美しく拗ねて見たかっただけさ

世間の事なんか何も知っちゃいないで
独り口笛吹いて ....
隠せない傷跡を見られたとき
後にうまく接することはできないだろう

人との出会いが生み出すメリットとデメリット

両者が生み出す不協和音と神


寂しがりやな僕には
音楽を聴かずには ....
もえる火の中でインクの文字が黒く浮きでたと思うや、寸時ののち、
ひときわ赤くかがやいた。一瞬、炎がわたしの心臓を、わしづかみ
にしようと触手をのばしたけれど、ここまでは届かなくて、わずか
に頬の ....
満月を射殺した晩
僕らは冷たい身体を寄せ合い眠る

まどろみは狂気の中に在って
僕は貴方の中に居る

弾倉を回転させ月の欠片を6つ
装填したら
僕と君の心臓に狙いを

月は満ち、欠 ....
南米帰りの友人が
土と光の匂いをまとい
訪ねてきた日のこと
土産は
幾つもの見知らぬ異郷のお話と
太陽神のペンダント
パタゴニヤの荒野では
荒らしに行き暮れ
アンデスの稜線で
ピトン ....
【Vermilion】

熱帯夜
切れ切れに見た


それは鮮やかな
夕暮れの朱

軽い知恵熱

黄昏時には
人が狂うって
そんなことは
露知らず ....
湿らせておくれ
軟らかくしておくれ

骨に響く 歌を聞かせて
骨に響き渡る 言葉を その発声で
骨にひび入る 言霊が咽喉から溢れて

潤った声帯は愛に震えながら
情感が喉から零れ落ちた ....
 真夜中に疼く衝動
 たまらずにお前を求める
 何も信じるに値しないのならば
 それもいいだろう
 信じること
 それは世界の果てを目指す船に乗り込んで
 もう、戻れないようなもの
 そ ....
16790億と、幾つ、あぶくの夜を数えた。
僕の白い凍えた冠は、少し、角を失った。

それでも、変わら、無い。
あのヒトが、朝を迎える迄に、ふわり、
ワルツをひとつ。
あのヒトが、明けを迎 ....
一人の犠牲で
百万人が救われて
百万人の犠牲で
一人の天才が生まれた

口だけでは正確に
的を射る事が出来なかったので
足を使って的をずらした
火が水の中に落ちた

目蓋を閉じれば ....
扇情的な色彩の西日を背に塀の上を歩いて行く子供達の姿、木々に囲まれた小さな公園、冷たさを感じさせないジャングルジム、手にこびりついた錆を払い落とし、強い風に押されながら、見下ろした風景。

鎖骨の ....
立ち昇り 斜頚の日
紫煙の薫りに不思議に色めき立つ

煌き 重い日輪 くねる日差し
とどかぬ窓のない部屋
赤外線ヒーターの鈍い光に目を そっと閉じて

紅い瞼の裏で
妖艶な瞳 輝かす
 ....
ある日彼は突然発狂した。そのとき私は彼と一緒に部屋にいた。突然彼は自分の眼球をえぐりだしたのだ。数時間の苦しみの後彼は息絶えた。もはや彼はいない。私の唯一の友人だった。率直に言って残念なことだ。彼の魅 ....

青暗い空

白濁したむこうに

オリオン

悲しみの筆を執ろう
白い便箋に文字を並べ
心の内を今
ようやく語ろうと思う

書き終えたら僕は
次の準備をしなくては
背中に見えない羽を
どうか安らかに
空を舞えるように

いく ....
無数の昨日を数えながら
この部屋はまた心を殺すのでしょう
抗えないものがあることを知った
見飽きた静寂の彼方に

戸惑いの群集の群れ
その対岸に向けてのクロール
悪魔に尻尾を掴まれたまま ....
街の中央にあるパリサイ広場にて
毎週水曜日の夜に
聞く者を癒してくれたり昂奮させたり
時には恋をさせるような歌を歌う女がいると
狭い我が家に住み着いている居候が言うので
気晴らしに見に行くこ ....
さぁ、主観デラシネにして海の絵にキリンの首をくわえてみせて


花の名をたった無数の花の名を思い出せづに死ぬものがたり


目を閉じて夢のほとりに佇んだきみの両手に紫を置く

 ....
俺の目には 俺はそんなに凶悪じゃない
俺にとって それを通り越したとは思っていない
俺の脳には 俺はそんなに分かりにくい男じゃない
俺において それが終わったと言うことはない

お前 ....
黄昏が

あなたの街だけ照らす様

闇の下噛む、下唇よ
心臓の裏から散る紙吹雪赤

時差で今発煙筒を挙げている

刺した画鋲の並行世界で画鋲抜く

引き裂く手の感覚思う丘の上

人魂がある草原はずっと青

何を思えば月のように浮かんでい ....
      寒椿の深紅を映している
 モノトナスな庭に こだまするのは
    絶え間ないタナトスの呪文と
透明な四次元におののく血のなかの声

  DoCoMoの鉄塔を透して見上げれば
 ....
現代詩フォーラムは{ルビ試薬=クスリ} 日本語を知ってしまった僕らのための




明日からは飼い犬として生きていく これも決して容易くはない




あん時ね、蚊に刺 ....
とある、女の子が撮った写真達を

sigur rosの音を

流しながら

偶然にも見ていたらば、

それは、それは、

驚くほどピッタリと当てはまって、

まるで ....
君の世界の青に気がついた時
わたしの世界は終わってしまった
崩れ去る白、赤、黒
国はもう機能しない
優れた防衛隊員だとか
優れた外相だとか
そんなものは実に無意味なのだった
おまえはどう ....
海へ倒れる曇を見ている
曇から生まれる鳥を見ている
降りそそぐかけらと水の柱と
波をついばむ音を見ている


道の上の羽と屍肉
夜になる曇
夜になる曇
羽と共に降りる曇
 ....
1、私

道路のわきに沿っている
白いはしごがひどくゆがんで見える

テールライトが砕け散ってしまっていて
私はここにいない

頭の中でゲシュタルトが崩壊していくように、
二足歩行の ....
この管理社会に狂気を携えて
部長の頭をかち割るぜ

この管理社会に狂気は正気
いじめる奴は股裂きだ

不条理 矛盾 渦巻いて
叫びにならぬ 嗚咽 飲み込む
今日も晴れ
元気ににこにこ ....
キクチさんのおすすめリスト(1561)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
待ち人- 百合自由詩108-1-29
かなしみ沿岸- 千波 一 ...自由詩8*08-1-29
sax- 茶釜自由詩108-1-29
出会い- ark-eyes自由詩4*08-1-27
恋歌- clef自由詩4*08-1-27
PYTHON357- 朽木 裕自由詩308-1-22
アンデス- ダーザイ ...自由詩708-1-22
*Vermilion*- サバオ*自由詩308-1-20
若き歌人に- アハウ自由詩308-1-18
それもいいだろう- 山崎 風 ...自由詩108-1-16
爪先立ち- ICE自由詩108-1-12
機会者- 狩心自由詩3*08-1-11
屋上- 龍二自由詩208-1-8
龍女と・・・- アハウ自由詩508-1-8
聖性、冬、機械- ケンディ散文(批評 ...2*08-1-7
冬の座- 吉岡ペペ ...自由詩208-1-7
遺書- AKiHiCo自由詩408-1-3
春の病- 快晴自由詩908-1-2
パリサイ広場にて- 楢山孝介自由詩2*07-12-30
in_bloom- 本木はじ ...短歌607-12-28
殻は身を固める事を望んで- maynard自由詩107-12-28
恒例の午後4時- 三条短歌107-12-20
受動パラレル- 黒川排除 ...川柳607-12-20
モノローグ- 信天翁自由詩207-12-17
それでも地球はへこんでる奴らを足蹴にして回っている- ピッピ短歌1007-12-17
女の子のみる世界.- 角砂糖自由詩207-12-16
亡命- よしおか ...自由詩3*07-12-16
水応記- 木立 悟自由詩707-12-16
或る冬の横断歩道で- エチカ自由詩5*07-12-15
この管理社会に・・・- アハウ自由詩6*07-12-14

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