空が終わりかけている
月が想いを失っている
星が笑いかけている
罪を思い出している

誰かが腐りかけている
雪に埋もれて眠ってる
明日が来ないと知っている
昨日が終われないでいる
 ....
終わりにする手段なんてはじめからいくつもあって
その中のひとつがきみの手にあって
それをきみが使ったというだけであって

もう何もかも遅い 何もかも赤い夕方

壊れた世界のまんなか ....
その人を
密かに私は欠片と呼ぶ

遠く離れていても
いつも傍にいる

会えないことの悲しさも
自分の欠片が
どこか知らない街で旅してるだけなのだ
と思うと希釈されるのだった

私 ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を

(思い出せない)

遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が

(治らない)

涙がつたっていた
朝の風が
 ....
僕は
お前は
何をしている



僕の隣で君は高く昇っていった
君は僕よりえらくなった
こういうのは名誉な事らしい
うれしいか
うれしいか

でたらめに 
 ....
埋まらない心を鉛にする
傷口を君が優しく舐めて
そしてまた固まっていく


重い体はどうしたらいい
吐く息さえも固形であり
時に喉の奥で詰まってる


私が永遠に羊を数えて ....
酷く痩せた顔
表情変えず 君は絵を描き続ける
何にも無いこの部屋
モチーフはいつも 君の頭の中

折れた筆
寒さにかじかむ手
そこら中の傑作達を眺めてたら
目は乾いて 泪も流せなくなっ ....
くらげはもう水みたくなって
やがて海になるだろう





溢れる 空想を両手にとって
きみは穴を掘っている
隣で海を耕しながら
私はそれらを見つめてあげる

 ....
濡れた夜の背中を追って

貴方はまた行き先も告げずに





鬱血した掌が掴んだのは

星か

空か

その首か





貴方は言った





 ....
夜の蒼の手
水の{ルビ音=ね}となる
ひとふさの前髪
羽に満たされる


言葉の訪れ
切らずに待つもの
背中をすべる手
月に沈む穂


壁あおぐ翼
雨がつける ....
優しさが 爪弾かれるも 泡沫と
      振り向きもせず 貴方は泣いて



  静寂に身を寄せながら 綴りゆく
         独白が刹那 雨音に消ゆ
ひとしれず
くさかげのはいいろに
ある男女のすがたあり

わたくしと
しねる?
    ああ
それがさいごの会話だった

涼やかな目
はいいろが 濃くなる
しなやかでとげとげしい ....
初毛の水紋
遠い雨雲
川が生まれ出るところ
谷をめぐる暗がり
稲妻を映す手のひら
狩りのはじまりの音


新月も終わり
諍いも終わる
花盗人の道に沿って
夜は子供の ....
青白い蛍光灯 壁はなおさら真っ白で
音は何も聞こえてこない 聞こえない

この部屋に体二つ 呼吸は一つ
とても不思議 とても不思議

線香の香りは 僕の吸ってる煙草の匂いを消せない ....
一匹の首輪もない野良猫が死んだ
道路で車に撥ねられた
血は既に乾き 赤い染みのよう

その猫は
必死に捨ててきたのだ
あるいは
必死に守ってきたのだ

そして最後がこれ ....

清い、白の

まだ濡れている
瑞々しい、ナイフ


フォークの曲線
その後の先端


グラス
の中の水
に落とした氷
純潔、純潔、純潔、衝突
高音 ....
しんぞうのさきで消えそうだ
ぼくは左手をあげて宣誓する
見限られた雨の夜から生真面目な明日まで
ぜんぶ許せない
でもぜんぶ笑ってみせて

今日も呼吸はとまらなかった
丸めた膝小僧でぬるい ....
力をふるうもの
草に狂うもの
ふたたび来る雨に吼えるもの
一片の永遠に触れ
燃えあがるもの


背中に降りる手を感じ
泣きながら目覚め
羽の失いことを知り
ふたたびね ....
見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群れ

見渡す限りの亡霊の群 ....
いくら温めても孵らない夕暮れに
灯りはじめた明りが視線にぶら下がっている
帰り道を間違えた私は
街角を覆う木の下で傾くようにして
蝉は鳴かない
明日への蓄えを手のひらに溜めるようにして
燃 ....
まぼろしの握手をすれば手の中に土の味するひまわりの種

夏の夜の平均気温が2℃下がり僕は機械の夢を見ました

青空に君が裸で泣いている 機械の僕は近眼のまま

コーヒーを眼鏡の縁で焙煎し3 ....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ

宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり


光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ

短命ながらも風情をもって ....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く

ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる

この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
思いがけず
可笑しさがこみあげて
くるが
すぐに冷め
可能性の欠落を夢みる鋭さ

鮮やかな月に照らされて
{ルビ青灰色=せいかいしょく}の肌は
淡く
光合成を告白するが
しおりは空 ....
 


海に近い砂の丘から
無数の骨が突き出している
かつてここで倒れた巨大な生き物の上に
浪に運ばれたものが積み重なり
石でできた枯れ木のような
蒼白い骨の森を造った
海からの風に ....
黄昏が
輪郭を奪い

ネオンが灯りだした
町並みの真上

薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月

ああ
そうか

僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
いま、ここでできること
わたしのなかの
もう忘れた 日々のなかの
灰の底で まだ暖かなものを
はだかの ゆびで つまみ
てのひらのなかで
そっと 吹きかけていくこと

ああ 雨が窓を打 ....
 井戸水の表面に映った三日月の先が
 赤みどろに染まった
 折り重なった葉の上で
 崩壊をたずさえた少女の落涙
 狂いはじめた
 鈴虫の羽に
 つぶやきのような雨しずくが
 ....
 
 
 散弾銃の響きを聞きながら
 今日も眠る
 僕は殺されるかもしれない
 

 マンホールの下に
 うずくまっている
 谷底に沈んでいる
 フタをかぶされて
 沸騰 ....
 結びかけた靴の紐が
 切れた瞬間に
 砂時計の砂は
 落ちきった
 
 海が燃える
 
 
 紙飛行機の上で
 くしゃみする
 ひっかき傷のせいで
 墜落す ....
キクチさんのおすすめリスト(1561)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
継続- 雄太自由詩405-8-16
アフター- 自由詩105-8-16
かけら- yamia自由詩205-8-13
傷という祭り- たりぽん ...自由詩8*05-8-10
戦場- HARD自由詩3*05-8-8
君は知らない- さき自由詩605-8-7
- HARD自由詩6*05-8-5
_に隠される- 石田 圭 ...自由詩2805-8-5
逢魔が時- なるせ自由詩205-8-3
瀧季- 木立 悟自由詩405-8-3
とおりあめ- 雄太短歌405-8-2
とうろう- こしごえ自由詩8*05-8-1
波のまわりに- 木立 悟自由詩805-7-31
病院にて- HARD自由詩4*05-7-30
野良猫の死骸- HARD自由詩3*05-7-30
サラダの輪郭- A道化自由詩905-7-30
くしゃみ- 船田 仰未詩・独白305-7-26
還る光- 木立 悟自由詩605-7-26
ゴースト・イン・ザ・マシーン- 大覚アキ ...未詩・独白4*05-7-26
その日から七月は- 霜天自由詩1805-7-26
キカイのカラダ- りっと( ...短歌705-7-26
薄灯りはまもなく消える- 千波 一 ...自由詩25*05-7-23
この皮膚がなければ- たりぽん ...自由詩14*05-7-23
満月のジョーク- こしごえ自由詩10*05-7-23
調音- 木立 悟自由詩1105-7-19
黄昏が奪った月夜- たりぽん ...自由詩1405-7-14
こころみ_2- るか自由詩1705-7-9
崩壊をたずさえた少女の落涙- カンチェ ...自由詩505-6-20
こわれた背筋- カンチェ ...自由詩5*05-6-20
そらを掘る- カンチェ ...自由詩1005-6-20

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