酸欠気味だから
口から泡が立ち上らない

痛みは初めの内だけで
慣れてしまえば
麻痺してしまえば大丈夫だと思っていたけれど
何時まで経っても苦しい事に変わりは無い
過去にあった恥の分だけ ....
(強がる心は知らぬふり
くちびるが嘘をつくから、ね)

夜の糸は はりつめて
私と貴方を繋ぐのでしょう
その糸をゆっくりゆっくりと
地獄から手繰り寄せるもの、有り
からりから ....
バスが燃え
市場が燃え
レストランが

兵士を焼く
まだ若いパトロールを

私たちは奪われた者

正義と
正義が反目する
その西の国はチェスの国

ここでない
遠いオフィス ....
( 錆びた鉄筋を剥き出しにした、
 崩れかけた支柱が夕映えの空へと伸びる )

すでに蝕まれたコンクリートの構造物に滲みる、声

 絶間ない、呪いにも似たその響き )))
 おそらく、何ら ....
盗んだたばこを干し呑んだ冬枯れの日
降り積むひかりを踏みしめると泣いて
頭が乾いて冷たく割れた
おんなと名乗る人に連れられ
水垢まみれのざらつく家には
もう帰らないと告げる

曼谷の ....
君によく似た笛に吹かれて
呪文になっていました

手紙と思っていたのは小さな扉でした
沈みながら走りましたが
波は見当たりませんでした

わーわーあー
詰まっています

あの魚に伝 ....
   {引用=inspired by「metropolis」L'Arc-en-Ciel}


数か月前から僕は
あるアンドロイドと暮らしている
名前は{ルビ零=れい}
零は性を持たない ....
空が鳴いている。

夜にひっそりと。

切り裂かれてる。

啜り泣いている。

涙を流している。

慰めるために、

何が出来るだろうか。

大好きなんだけどな。

無 ....
何を拾っているの
幼いほうの少年が訊ねると
人の骨を拾ってる
と半ズボンの少年は答えた

初夏の海辺を二人は歩いていた
緑色の半ズボンを履いた少年は
白い砕片だけを選んで拾っていた
― ....

ひとつのまぶたを
たしかめる音
分かれてゆく世界を
見つめる鳥


理解 埋葬
翼が多いほうを選ぶ
遠い雨の下の川
沈む羽と波
見つめる鳥


きらびやかな ....
屋上に芝生がある家
かれこれ30年
ロッキングチェアーに揺られて
朝日を浴びる

色々あったな

テーブルの上には
コーヒーと紅茶

飲まないのか?

日光が射してても
もう ....
不思議の森の叶えの樹は
どんな願いでも叶えてくれるそうな
その樹の枝は決して折れることはなく
とある男はその枝のおかげで
安心して首を吊ることができたそうな

ただ不思議の森に入 ....
ドラムカンの 外にはみだしてくる
火の勢いに のまれてく

窓から見下ろした 交差点
流し込んだ 健康飲料水
一回 千円のカットだけの看板

マラソンの金メダルのテレビ放送
セルフサー ....
窓際に並べた氷がとけていくのを眺めていた
わたし以外に誰もいない
広い部屋の中で
ひざをかかえるように小さくなって
息を潜めて

日が落ちて暗くなっていく
とけた雫か
わたしを伝って流 ....
今日から血が流れ出す

騒々と蠢く子供の叫び声


赤く染まった明日への希望の色

次第に黒味を帯びて世界は沈黙する


真っ黒な絶望・希望・沈黙は街を覆う

止せばいいのに飛 ....
モデル崩れで夢遊病持ちのレイナは
月も眠りについた真夏の夜に
四角い空に星を張り付けて回っている
いつか自分も星になれると信じていたけれど
最近は慎ましい結婚に憧れたりもする

プロボクサ ....
秘密は機密情報の様に隠されてる
密約し迂回する
そこに何かあるってだけで
通り過ぎるんだ

嗚呼いいかい?
俺には俺を象ってくれる先人達の意思がある
でもまだ足りないんだ
 ....
 
思考を止めて海で暮らす。 
 
『海と宇宙は双子なの』と、晩御飯のホッケが最後に言ってました。 
 
 
信じない僕は、
健全や偽善に塗れたまま。 
 
だって、まさか、ねぇ。
 ....
足跡残す
砂地の軟らかさ
眠りの中の古い夢
絶え間なく風が動き
その中心から
連れ去られた
形 ばらばらに
ブルース聴かせて
友達がそう言ったのはいつだったろう
その夜に僕たちは並んで写真を撮った

この町を出ていくと聞いてから
僕は戸棚を漁って古いアルバムを捜しているのだが

少し ....
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
不純物ゼロの氷の様な悪があったんですよ

歪な貌ではありますがね

私も迂濶で、指を切ってしまいました

しかし、この切り口も見事なものでね

当たり前の様に皮膚と皮膚とが離れていって ....
殺す殺す
彼は殺す
人を殺す
ひたすらに
ただ、ひたすらに

ひたすらに

悲鳴が聴こえる
鼓膜が破れる

血が吹き出る
飲んでやる

恐怖の目は
彼の目だ

急所 ....
もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が叩かれ

黒が圧される


重い雨が降っている

この世の一部が

叩かれ圧されている


もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が ....
酸素は息苦しくなった
どうも心地よく自分が循環していない
もともと組織とか社会というものに
馴染めるような体質ではなかった
求められるものに求められる分だけ
与えているだけで十分だった
そ ....
あなたの部屋の扉が内側から開かれて
はた、と目が合う

あいさつよりもさきに
わたしを射るように見つめる瞳の
恐怖、という快感

わたしをどうしようっていうの
と声もあげられず
 ....
爪の間から
ぼろぼろと、溢すのは
何年も前からの癖
 
何が溢れているかなんて、
知ろうともしないまま
 
 
昔話の中で
お爺さんは呟いていた
 
その空白にこそ
全ての答え ....
黒い炎に包まれた ぼくの無人のパラシュート
予言者たちの展覧会場に迷い込んでいる

狂った頭蓋骨のような鋼鉄の果実
夜の高速道路を疾走する 慎重な共犯者の告発

  やがて廃墟の壁を手探り ....
お前を見た時から目玉の奥が痛ぇんだ
ズキズキと
きっとお前の睫毛が入り込んだから
取ってくれねぇもんかな

ぬるりと春の生暖かい風が絡みつく

重い足をひきずって進む帰路の真ん中に
う ....
俺達は、姦淫殺しを試してみた。始終、見えぬ土地の中に埋められた白痴の子を殺すのだ。案外、憧憬にも似た感覚のままで、そこにいた尼僧は、お経を唱えては、子達のゆらゆらと映る様に、又、黒い喪服の列が、ひしひ ....
キクチさんのおすすめリスト(1561)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酸欠クリスタル純情乙女- 虹村 凌自由詩3*07-6-2
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落日- umineko自由詩10*07-6-1
腥風- atsuchan69自由詩11*07-5-30
潮騒- soft_machine自由詩13*07-5-27
高速- ロカニク ...自由詩11*07-5-27
愛の夢- 塔野夏子自由詩6*07-5-27
悲鳴。- 狠志自由詩407-5-27
砂汀- hon自由詩307-5-26
ノート(川辺)- 木立 悟自由詩507-5-25
これから、これから- 酸素の枷自由詩1*07-5-23
不思議の森の、叶えの樹- なかがわ ...自由詩2*07-5-23
火鏡- 砂木自由詩13*07-5-23
- 暗闇れも ...自由詩1307-5-22
今日の終わりに。- 戒途自由詩107-5-19
太陽を待ってる- 快晴自由詩9*07-5-17
Truth_covered- maynard自由詩207-5-17
カロ(リ)イ- 飴森自由詩207-5-16
消失点- 及川三貴自由詩707-5-15
ブルース聴かせて- 黒田人柱自由詩2207-5-13
「ゆうれい列車」- ソティロ自由詩18*07-5-10
不純_ゼロ- 太陽の獣自由詩2*07-5-9
一つの結末- 太陽の獣自由詩207-5-6
雨の重さ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...707-5-6
貧血の酸素- ぽえむ君自由詩4*07-5-4
夜の訪れ- lazy自由詩9*07-5-3
ロスト- 山中 烏 ...自由詩11*07-5-2
メランコリー- んなこた ...自由詩407-5-2
雑誌- 虹村 凌自由詩2*07-5-2
六月の雨- 奥津 強自由詩107-5-2

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