ふるい塗料で
世のなかに
送電線は雨や 風

紙粘土の鉄塔が
削り取られ
魚のように
崩れそうに

土草ミズ艸
田んぼ道の
泥濘む足元に

横たえられてら


目の前の ....
新雪の上にあし痕をつける代り鮮血を垂らす
雪の原(畑で可)に裸の女3人をしゃがませる
1の女は経血を垂らす
2の女は死産児を産み落とす
3の女は陰部にナイフが刺さっている

3人の女の流血 ....
床にグラスを叩きつけると
飛び散った破片が
キラキラと光っていた
光っていたものは
ガラスだけではなくて
僕の透明な内臓も
砂浜に打ち上げられた
海月のように
日に照らされて
光って ....
記憶していたものは嘘だった。
時計のアラームが鳴る。
すでに世界は光に満ちている。
思い返すほどもなく、記憶は消えていく。
夢は、触れた肌、触れられた肌。
夢は消えていく。
サガリバナー咲く夜を通うもあしびの祖母が孕みし寅年の母
その母の父は縊りて廃屋で良人は東風を聞きつつ死せり

螢光灯テレビが照らし下肢温む炬燵死体の春の宵かな
べりべりとせんべい布団引き剥がし ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
蝶には羽がある
カラスには羽がある
人には足がある

足が無くなって

夜を滑り込んで

昼に遊んで

友達がいなくなった

影法師

ノミに脳みそはいらねぇ

人には ....
叫びだろう
耳を塞ぎたくなるほどの
{ルビ詩=うた}だろう
目を背けたくなるほどの
虚無の話をしよう
これが体内に巣食ってしまうと
人生が終わる

生きるってエネルギーの消費なんだ
虚無は
エネルギーを吸い取って
どこかへ捨ててしまう

生きるための意志
生きるた ....
彼の目を損ったものは歩み、
空の人物を喫割けてサラダが噴く様ならるで
転落の瞬間の懲罰に怯える蛙牲を次々と破裂させる爆薬、ボケ老人の木端微塵となりてしめへりこんなもののなにがおもしろいんです
寿 ....
抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で

森へ入る
口を開けて
空へ昇る
口を閉じて
消灯の無い世界に
漠然と不満があって
服 ....
傲慢で ひとりよがりな 心臓に ナインインチの 釘をぶち込め 海の匂いがする
そしてあなたの匂いがする
海はさざ波一つなく
空から降り注ぐ
まばゆい光を乱反射して
ところどころに見えない部分ができている
あなたは微笑む
僕は海に手を入れるけど
何 ....
革命はピンボール
現実はノイズ
空白はエピローグ
静寂はナイフ
窓の外夜明けの街が見えてくる時間はやっと僕に追いつく

悪夢から逃れるために朝を呼ぶ白く浮き出る山里の霧

サスペンスドラマの合間に殺人のニュースが流れ心複雑

試験日の前夜に食べる一夜漬 ....
(1、2、3…)



空は墜落する もう手遅れ
聞こえない 聞きはしない
羊は沈黙する
終末を知っているから



100まで数えたなら
さよならを教えて

全て捨てて  ....
 
 
深夜の冷たい台所で
古くなった冷蔵庫が自分で自分を解体していた
もう冷蔵庫であることに
いたたまれなくなったのだ
時々痛そうにはずしたりしながら
それでも手際よく仕事を進めていっ ....
燃料の切れかけた
船に乗っている。
僕たちはみんな
行き先を知らない。
遠くでサイレンが鳴っている。
もっと遠くでは、
銃声が聞こえるだろう。
絶望を信じてたって
何にも変わらないんだ
僕らの前にあるのが
巨大な壁だとしたって

使い古された未来に
希望なんか抱いてみたり
まだ追い付けない過去に
訣別を迫ってみたり

大海 ....
今日もまた音楽を聴きながら朝の身支度をする 九十年代末に流行ったUnderWorldというテクノバンドのBorn Slippy(NUxx)という曲が流れている 「Second Toughest In  .... 僕らを白く包んでしまうなら
いっそそのまま
すべてを連れ去っていってください

髪といわず

肌といわず

唇といわず

肉といわず骨といわず

こころも、愛も

届かない ....
街の灯がまた今日を弔うように
一つ、また一つと灯り
夕景は影を朧に消していく
名残惜しそうに街が死んでゆく

薄暗いベンチの隅に捨てられた
誰かの指のような子供の笑い声

今日も死ぬ前 ....
こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
 
 
どこかの外れのような野原に
ひっそりとメリーゴーランドはあった
白い馬にまたがると
むかし死んだ友だちが背中を押してくれる
メリーゴーランドがきれいな音楽とともに
ゆっくりと回り ....
一列の線を生身の地平線がひく
彼らの背後に太陽は沈みゆく
弧を描かぬ兵士達の垂直な銃剣
眠ったままの銃口は朱雲をうつす
悲しみにむかうあなた達よ
惚けてしまった私は胸の渦巻きを知らない
柱 ....
さよなら、が
きすの合図だった。
僕らのルール。

噛み砕いたあめだまを、
口移し。
きみが笑う。

繋いだ手、
泣きながら握る

別れよ、て
僕から言うよ。
最後のきすは
 ....
あの星とこの星とを繋ぎ、ぼくと踊ろう。
星を録音した60分のテープを永延と流し
て。光って、また消えてゆく、星の数を一
緒に数えてください。銀色の円盤が、光っ
ては消える。夜が深まり、息を深く ....
燃えている
縁石の終点に
黒い羽が溜息をつく夕暮
空の家路は幽玄に。
私は 夜へと
瞬く
視線は途切れ途切れに
冷えていく
支柱にからんでいる
朝顔は枯れてゆく
深く 夜へと
実 ....
 彼らは錆びに覆われた観覧車を遊び場にしていた。一台のゴンドラに色とりどりのランドセルが並べられている。ガラスのない窓から町を眺める。自分たちの町を見ると何もない町であることがわかる。自分たちがいまい ....
キクチさんのおすすめリスト(1561)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- しべ自由詩410-3-28
雪の朝のコンポジション- salco自由詩6*10-3-27
染み- within自由詩3*10-3-24
夢の記憶- ブライア ...自由詩110-3-15
- salco短歌510-3-15
冬と名- 木立 悟自由詩710-3-10
飛び出せない一歩のために- kei99自由詩110-3-10
うた- sh自由詩4*10-3-8
虚無の話- 佐藤伊織自由詩110-2-28
むだい- 英語ささ ...自由詩110-2-28
蝸牛- ゴースト ...自由詩410-2-25
NIN- ハイドパ ...短歌5*10-2-25
平面海溝- 15フィ ...自由詩2*10-2-25
革命- sh自由詩4*10-2-18
僕に追いつく- 夏川ゆう短歌310-2-17
さよならを教えて- 青井とり自由詩110-2-17
手紙- たもつ自由詩2510-2-16
ふね- sh自由詩1*10-2-14
サイレン- sh自由詩3*10-2-12
声がするほうへ- 葛西曹達自由詩310-2-9
水槽の中の泡沫の原子- within自由詩8*10-2-8
- アズアミ自由詩210-2-2
影の孤児院- 智鶴自由詩210-1-30
宇宙線- 高宮シン ...自由詩310-1-28
こんにゃく(し)- たもつ自由詩710-1-27
一列の線を生身の地平線がひく- 瑠王自由詩3*10-1-22
るーる- ユメアト自由詩210-1-21
隻眼の月- 岡崎師自由詩2*10-1-18
雲隠れ- こしごえ自由詩2*10-1-14
観覧車のこどもたち- 済谷川蛍散文(批評 ...210-1-14

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