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自らの終わり知らぬほど咆哮し余りし皮を刻み喰み吐く



引き摺るを引き摺りてなお引き摺りて男の無能ほとばしりゆく



洗濯機街の道は皆洗濯機洗うふりして光を奪う
 ....
花びらの裏側
紙吹雪を紙は憎んだ
たどりつけるがたどりつけない
たどりつけるがたどりつけない



何もなく明るいものを見ている
無いものをすぎる無いものを見て ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
水紋を囲む風紋に
午後の陽紋は打ち寄せる
灰の路地をさらう羽
刺しては刺され 路につもる羽


砂と氷を指で梳き
髪とうなじを確かめている
ざらざらとかき分け
埋 ....
太陽の熱の残る鉄
燃えつづける林を抜け
蜘蛛を殺すことなしに
顔を覆う巣をはらう
日々を
日々を生きるということ













 ....
気まぐれに硝子の冬は燃えあがり舌先の火に顔ちかづける




老人が甘えたらすぐ見せしめにサウンド・オブ・サイレンスを燃やす




こんがりと表裏なき ....
言葉に割れる岩道の
ひとつひとつがまたたき並び
空の底へと落ちてゆく
出せずに裂いた手紙のように


曇のほとり
ひとり祈り
この手を焼く火が
この手のみであれ
 ....
白へ白へ旅をする
木目の道の途切れるところ
裸足の足指
つまびくことの
終わりとはじまり


小さな柱がいくつかつづき
見えない川を示している
枯れた花が陽を拾う
 ....
流れついたものが
砂になりながら
岩とこだまを見つめている
鉄の文字 糸の文字
海をつなぐ
むらさきの道


夜の上に呼ばれ
夜の上に呼ばれ
いつのまにかもどり 忘れる ....
海へ倒れる曇を見ている
曇から生まれる鳥を見ている
降りそそぐかけらと水の柱と
波をついばむ音を見ている


道の上の羽と屍肉
夜になる曇
夜になる曇
羽と共に降りる曇
 ....
硝子を失くした窓の列を
鳥と花と草木が通る


ここは痛みを知らぬ胸
ただまなざしに焼かれるところ


道から湧く音 光まじる音
重なりを解いてはつなぐ音


 ....
音の{ルビ角=かど}が
うなじに痛く
つづけて痛く
羽があるのに
飛び去らない
そうしているうち
背骨になった
そうしているうち
夜になった
羽音の絶えぬ
夜になっ ....
髪と声をほどきひもとき
あなたから生まれ出るものを
得ることなく得ようとしている
羽と鱗が 同じもののようにまたたく


夕日と虹といかづちを
分けることができないまま
 ....
血のように黒い
指の影をひらき
高みへ 高みへ
唱いゆく


曇は一度に
ふいに動く
灰と火の路
同時に迷う


切りきざまれた星が
自らかけらを積み重ねたとき
 ....

ひとつのまぶたを
たしかめる音
分かれてゆく世界を
見つめる鳥


理解 埋葬
翼が多いほうを選ぶ
遠い雨の下の川
沈む羽と波
見つめる鳥


きらびやかな ....
淡く背に触れ
手は消える
ふとふりかえり見るそのときに


手のひらの街
晴れ伝う水
まだらのひと


かけちがえた
ひとつのボタンだけが支えのように
光ともうひと ....
苦しみと悲しみふたつ慣れすぎて触れるときまであなたを知らず




骨と骨あたらぬようにかたち変え心と肉の汗ばむ出会い




苦しみとよろこび混じるあなた ....
し と
くちびるに露をあて
朝の光を遅らせる
草の根元の幽かな揺れに
応える静かな笑みがある


雨の日
葉を持ち
あふれるうたの指揮をする
道のうた 流れに映るうた
 ....
誰もいない町が燃え
闇は闇のまま焼けのこる
このうえもないものから手渡された
かけがえのないものさえ消えてゆく
風はまやかしの花
やるせなく つめたく
咲きひらく


 ....
雨の降る夜は凶暴になる
叫びは声を失くしていき身体は揺れる
昔からそうだった
何度自分の血を見つめたかわからない
夜明けの冷ややかさが最高の快楽だった
誰かが立っていると ....
あたたかさは痛み
つめたさは痛み
肉のためではなく
風のためだけに用意された穴がある
 肩の上のものたちは再び去った。世も肩も結局は自分を苦しめただけで何ももたらさなかった。目覚めは長くなったが、終わりはさらに近づいた。


 雪が空にもどるのを見て泣いた。 ....
肩の上にまた幽霊が戻ってきた。昔と同じ重さと痛みが、どんどん自分を夜へと持っていく。まだ眠りは来ない。自分は在りつづける。あの何も無い所に近づくことなしに、自分に向かって歩むこと .... 肉が裂かれる予感がする。内蔵ではなく、表皮のすぐ下の肉がまっすぐに裂かれ、虹色の壁が刃に映る予感がする。薄暗い景色のなかに、さまざまな色だけが見え、どこからか来る強い光のために全体 .... 恐れがあり
軋む音がある
雨が朝を埋め尽くす
そこに無いものさえ現われを捨て既に在り
私は自分を脅す自分に気付く



痛みの無い棒状の音が
私を眠りから ....
光は翳りの青に水
隠された刃の嘆息を見る
雨は何も濡らさずに
ほんの{ルビ我頭上=わずか}に平たくとどまる



夜ともなればあたりは静かなうなりを残してしん ....
私の渦よ
手のひらをゆく
雲にふれるな
落葉を裂くな
くるくるまわれ
息をきらして
ぎやまんの光
おまえにやるから



私の渦よ
死にそこねた蝶よ

 ....
鴉を一度に十羽眠らせ
ごみ捨て場の連なる通りへと
傘をさして歩いてゆく
手をたたけば眠りはさめて
他の十羽が眠りだす
食事はたくさんあるのだから
あせらなくてもいいのだ ....
怒りの向こうに
無人の野がひろがる
地の上を
たくさんの月がさまよう
引力の主を求めて
風に散る光を問い詰める


求めず 求められず
けものは去ってゆく
 ....
来るはずのないものを待つ
冬の蜘蛛のように
終わることを知らないひとつの季節と
同じ永さのなかでふるえる


汚緑の湖に打ち寄せるオーロラ
波の奥から
太陽を手にし ....
キクチさんの木立 悟さんおすすめリスト(47)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(火と呪い)- 木立 悟短歌311-1-2
夜めぐる夜_Ⅵ- 木立 悟自由詩210-6-7
冬と名- 木立 悟自由詩710-3-10
冬と鏡- 木立 悟自由詩209-12-17
ノート(日々)- 木立 悟自由詩409-10-24
冬と水- 木立 悟短歌509-10-13
手のひらから- 木立 悟自由詩509-9-14
うつわ_うつろい- 木立 悟自由詩308-11-17
ひとつ_まどろみ- 木立 悟自由詩308-2-21
水応記- 木立 悟自由詩707-12-16
円軌業音- 木立 悟自由詩9+07-11-17
ノート(羽夜)- 木立 悟未詩・独白107-10-8
夜めぐる夜_Ⅱ- 木立 悟自由詩507-9-1
明くる日と手- 木立 悟自由詩707-7-8
ノート(川辺)- 木立 悟自由詩507-5-25
青と青の日- 木立 悟自由詩406-9-1
あなたであるもの_あなた_息の源- 木立 悟短歌806-8-16
_し- 木立 悟自由詩806-8-4
夜(雨と火)- 木立 悟自由詩206-5-16
29Y.4・23- 木立 悟未詩・独白206-4-23
29Y.3・31- 木立 悟未詩・独白306-4-23
28Y.1・15- 木立 悟未詩・独白406-4-21
28Y.11・27- 木立 悟未詩・独白206-4-21
28Y.6・30- 木立 悟未詩・独白306-4-21
熱油光- 木立 悟自由詩206-2-18
にじみよや- 木立 悟自由詩206-2-16
そよぎ姫- 木立 悟未詩・独白406-2-16
ノート(カラス通り)- 木立 悟未詩・独白306-2-3
午後の子_Ⅳ- 木立 悟自由詩106-2-3
諸断連想(冬)- 木立 悟自由詩306-2-1

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