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プラットホームを歩いていたら
数歩先で人と人とが
すれ違いざまに接触した。
体と体の打ち合う音がして
ボタンがひとつ
床に落ち、私の足もとに転がった。
思わずそれを拾い上げ
視線を元の場 ....
それなら
好きにしたらいいと言われた
好きにしたら知らないよと
言われたみたいで
不自由を感じた

だから
好きになんかできないと言ったら
言われたからこうなったと
責任を問われるの ....
ゴカイとミミズが一緒に暮らしていた

ゴカイは名前の「点」からなのか
しばしばミミズに誤解されていた

「やっぱり」と「どうしても」を繰り返し
ますます誤解される原因は
名前のせいだとい ....
十万人の弁慶が向かってくる 午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている

溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ....
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ....
そんなことしてどうするんですか と言うので

しないでどうするんですか

ほかになにしろっていうんですか そう言ってやった

意味のないことを

意味ありげに言うな ばかたれ
供述によるとお前は
うつくしい女と出会った
彼女は駅の階段でうずくまっていた
いくら声をかけても反応がなく
そっと肩を叩いたとき
顔をあげた女と目があった
お前はこれがほんとうの恋なのかと ....
ほほ笑みのリズムに逆らわない アリアドネは悟った

彼はもうこの迷宮から
二度と帰ってこない



「きっと、君のところに戻ってくるよ」


そう言った貴方の瞳の
絶望の色

私は気付きまし ....
       

うしろからきこえる声
噛み切れば
冷たい雪を
ひとつひとつ積むだろう
棺の
かわいた脈動
その影を
一本の湿地の思想に
束ねている

あなたの
まぶしい眼光 ....
スマホってのが
スマートフォンの略に決まってる?
てめえ、調子にのってんじゃねえぞ
俺の言うスマホはな
スマトラ半島掘り出し物件のことなんだよ
インドネシアの人口
無駄に多いわけじゃねえん ....
戻ってこなくていいブーメラン 異国のひとの後ろに並んだ。 
ぷうんと異国の匂いがした。 

異国のひとはその前の背中から 
日本人の淡い匂いを嗅いだ。  

他人の匂いは良く嗅ぐが 
自分の体臭は知らないもの 

 ....
ポツリポツリと降り始めた雨が
アスファルトを濡らしていく
駆け出せ!
と、脳は命ずるけれど
その場から足が動かない
屋根を見上げて動けない

小さな爪がすべるのか
濡れた瓦の上で子猫が ....
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に

   すごい!
   上手ね
   ....
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ 魚編の漢字が好きだ
目から鱗という言葉が好きだ
逆鱗に触れるという言葉が好きだ
そして わたしの言葉を読んでくれるだろう そんな あなたが好きだ

回遊する魚のように
 ....
生きていくために身体を壊す 愛している、
とつぶやく以外に愛しかたをしらない僕たちは、
結ぶための両腕を身を守ることばかりに使っている。
(獣であれば射精だけで終われたのに)
ポエムを書くうちは、獣の愛しかたをしらない
 ....
おそろしいものに
心あたった朝、

月は
黙って
灰色でした



わたしの言葉は
薪のようです

誰かの夜を
あたためうるならば、と

みえない炎を
見つめかねな ....
この頸動脈の奥にある植込み
スカートをまくしあげしゃがむ
、というタイミングを待っている
ズキズキとする森へ
咽の先へ行きたがってるのに

すこやかとすごせますように 4車線に祈る ....
スーパーに並ぶ玉ねぎは
じつは人の魂です
皮をむくたびによぎるものあり
涙がとめどなく流れます
玉ねぎを最後まで
むいてはいけません
むいたらそこで、おしまいです




 ....
流れゆく川のように
ゆっくりとした足取りの妖精達
昨日までの汲々とした世界から区別された聖性を掲げ
大地は誇り高く実りを告げる
冬の星座も宙高く
また来る聖夜には全てが始まる
すべての予感 ....
買い物袋を持つ
袖口から覗く彼女の腕には
野犬に噛まれたような夥しい赤い痕がある
ぼくの腕にも、
同じような痕が犇めいている  ....
「未来の語り部」
           木の若芽

小さな草たちがかすかな声で歌い始めた
わたしも声に出すことを見つけよう
歌うこと語ることを 掘り起こし練り上げよう

肌を光で包んで風 ....
耳が痛い

あなたが言うので
のぞきこんだ

産毛に抱かれるように
あなたの
恋人からの言葉がひかっている

それを持ち帰り
窓辺においてやると
いよいよ優しげにひかってい ....
あまがみのはずが致命傷
カモメが鳴いている下を空が飛んでいた。水、用意していきます。貴方の前で涙が涸れるといけないから。塩水、用意していきます。天気予報は大体見ないの。消しゴムを転がして一応は予測するけれど、傘も、長靴 ....
羽化する理由を知っているなら 
窓を開いた

心を閉ざしたままで 
呟く理由

聞こえぬことを 
知っているから

少しだけ 
唇を開けば

新しい空気が 
入り込んで来る
 ....
こひもともひこさんの自由詩おすすめリスト(2956)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ボタンホール- sample自由詩6*12-12-4
自由という不自由を感じる自由- イオン自由詩3*12-12-4
世の中はゴカイだらけ- 八男(は ...自由詩312-12-3
十万人の弁慶が向かってくる- 北大路京 ...自由詩4*12-12-3
休日- アズアミ自由詩912-12-2
取扱説明書- 空丸ゆら ...自由詩1212-12-2
ばかたれ- 三田九郎自由詩412-12-1
供述によるとお前は……- 木屋 亞 ...自由詩5*12-12-1
ほほ笑みのリズムに逆らわない- 北大路京 ...自由詩312-11-30
アリアドネ- 多紀自由詩6*12-11-30
葬送-_デッサン- 前田ふむ ...自由詩512-11-30
NTTどーもこーも- 花形新次自由詩212-11-29
戻ってこなくていいブーメラン- 北大路京 ...自由詩112-11-28
ひとの匂い_- 服部 剛自由詩412-11-27
見上げて- wako自由詩3*12-11-25
退避場所- wako自由詩8*12-11-25
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ- 北大路京 ...自由詩412-11-25
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで- るるりら自由詩23*12-11-23
生きていくために身体を壊す- 北大路京 ...自由詩15*12-11-23
ラブポエム- とりかご自由詩212-11-23
アンドロメダ- 千波 一 ...自由詩7*12-11-22
個と場- 唐草フウ自由詩13*12-11-18
玉ねぎほどの魂- 石田とわ自由詩8*12-11-15
銀河- 杉原詠二 ...自由詩6*12-11-15
『共喰い』- あおい満 ...自由詩6*12-11-15
未来の語り部- 木の若芽自由詩612-11-15
- はるな自由詩812-11-15
あまがみのはずが致命傷- 北大路京 ...自由詩812-11-15
部屋のなかは遠くて明るい- 由比良 ...自由詩2*12-11-15
羽化する理由- 藤鈴呼自由詩4*12-11-14

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