すべてのおすすめ
多いので、
声高らかに
わたくし万歳、と
うたえるひとが多いので
練習中です。
眠りの床で
だれもきいていないところで
ありったけの小声で
練習中です
わたく ....
割り切れたなら
気持ちがすっきり
それは事実
だけど
割り切れないことは
気持ちを強くしてくれる
それも事実
割る側を責めたり
許したり
割ら ....
愛を語るにふさわしい
距離がある
夢を語るにふさわしい
距離がある
それゆえ
あなたとわたしには肉体があって
ときどき、響き合う
過去も未来も現在も
その伝播のなか ....
産声のなかで
ひとりの娘が母に変わる日は
生命にまつわる大切な記念日
わたしのためには
何にも起きたりしない平凡な日でも
見知らぬ誰かには
たったひとつの日
雑踏のなかの
あり ....
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない
不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて
圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない
その内側を
誰もが ....
余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた
浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい
....
達者でありましょうね、きっと
必ずや笑んでおいででしょうね
喜びようの一つ一つを隔てなく
過ちようの一つ一つさえ隔てなく
見届けてくださった、あなたですもの
わたしがなにを望 ....
ようやく
二本足で歩きはじめた我が子が
草はらで不意にしゃがみこみ
石ころや小枝を見つめている
あるいは
石ころや小枝のほうから
見つめてきたのだろうか
何かに染まりすぎ ....
日常のなか
その特別性が
はからずも失われゆくものを
調度品といいます
ちょうど、
郷土と響きが似ています
つるりと光をなめらかに着て
都合のいい解釈に
身を委ねます
....
苦々しい喜びや
清々しい恥じらいが
わたしの背中を支えてくれる
寒々しい真実や
みずみずしい偽りが
わたしの肩を持ち上げてくれる
どうしたって
戻れないのが過去ならば
....
流されて、
すべもなく流されて、
どこへも、
どこの岸にも、
まったく辿り着いて、
などいない、
そことここ、
あちらとこちら、
まったく区別など、
できていない、
....
如月草をご存知ですか
たとえばそれは
荒野をわたる風のなか
ささやかに
桃いろに
揺られています
如月草をご存知ですか
たとえばそれは
星座をたどる指のさき
あやふや ....
海岸線を走ると
凍てついた汽水の上に
オオワシが
見える
車通りのまばらな国道に吹く風は
きょうも横なぐり
どんなに晴天だろうと
いや、澄めば澄むほどに
ハンドルを
とら ....
ふしぎな生きものが対岸におりましたので
わたしは急いで脱ぎました
なるべく丁寧に急いで
わたしはあらわになりました
しかしながら
湯茶の用意が整っておらず
先方はやや訝しげ ....
十年前は
だれを好いていただろう
十年前は
どこに暮らしていただろう
一年、二年で気が変わり
三年、四年で空気が変わり
五年、六年、見た目が変わり
七年、八年、言葉が ....
火が
ほしかったから、
そっと
恥じらいをまぜて
お月さまに
耳打ちしました
そっと
まるで
玩具のような運命の
わたしです
あわい
夜の吐息にさえ
消 ....
大きなお世話を
売る店が
だいぶ減って
しまったから
世の中は
だいぶ自由になって
他人の
一挙手一投足を
監視したり
嘲笑したりして
ときを
費やしている
....
ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです
勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです
ひとの間に
ひ ....
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む
そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る
ときに
わが子は泣きやまない ....
ささいな言葉を宛てるにも
勇気がいります
愛ならば
企まないで
ほしがらないで
ただ真っすぐに仰げたら
空は
味方につきますか
かぜに誘われて
かぜに残されて ....
どうせなら
ハイなセンスで、ナンセンス
ダビデを車道に
縦列させたり
きらきらと
うたえる予感に誘われて
駈け寄ったのは
雨垂れの音
土産など
キスの ....
卵のきもちはわからない
卵にならなきゃ
わからない
わたしの目玉は殻かしら
わたしを包んだ
殻、かしら?
とっくに無いと思ってた
くだけて消えたと
思ってた ....
おそろしいものに
心あたった朝、
月は
黙って
灰色でした
わたしの言葉は
薪のようです
誰かの夜を
あたためうるならば、と
みえない炎を
見つめかねな ....
{引用=
序、 みあげる
だまっていたら
うつむいてしまうので
みあげる
うつむくことは
わるいことだと
ひとりで
おぼれて
しまわぬように
みあげる
....
こひもともひこさんの千波 一也さんおすすめリスト
(24)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わたくし万歳
-
千波 一 ...
自由詩
4
14-11-1
わり算
-
千波 一 ...
自由詩
7+
14-9-2
あいだ
-
千波 一 ...
自由詩
7
14-8-15
たったひとつ
-
千波 一 ...
自由詩
9
14-7-20
流麗
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-7-18
短夜
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-7-11
さらわれて、ゆく
-
千波 一 ...
自由詩
4
14-7-9
接続
-
千波 一 ...
自由詩
9
14-6-28
調度品
-
千波 一 ...
自由詩
4
14-6-10
積み木
-
千波 一 ...
自由詩
5
14-6-9
水の紀
-
千波 一 ...
自由詩
4
14-3-15
如月草
-
千波 一 ...
自由詩
3
14-2-19
トーチカ
-
千波 一 ...
自由詩
3
14-1-30
対岸
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-1-29
十年愛
-
千波 一 ...
自由詩
4
14-1-27
越権
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-1-12
大きなお世話
-
千波 一 ...
自由詩
8
13-2-27
人間
-
千波 一 ...
自由詩
8*
13-2-4
たとえちいさな光でも
-
千波 一 ...
自由詩
7*
13-2-1
瑠璃
-
千波 一 ...
自由詩
7*
13-1-30
◆ティーン・エイジャー
-
千波 一 ...
短歌
2*
12-12-25
卵のきもち
-
千波 一 ...
自由詩
4*
12-12-13
アンドロメダ
-
千波 一 ...
自由詩
7*
12-11-22
小詩集【常夜灯】
-
千波 一 ...
自由詩
7*
12-8-31
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